ヤンキー君と科学ごはん

ayakyamaruのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ヤンキー君と科学ごはん
10

これで料理が失敗しなくなる?新しい料理マンガ!『ヤンキー君と科学ごはん』

高校で科学教師として勤める猫村蘭(ねこむら らん)は、ある日校長から「キミのクラスから留年者が出そうだよね~」と、とある生徒の留年を回避するように遠回しでクギを刺されてしまいます。
その生徒はヤンキーとして周りから恐れられている問題児、犬飼千秋(いぬかいちあき)。
そんな犬飼は当然補習や勉強など全く興味がなく、むしろ退学になっても平気な態度だったのですが、1つだけ悩みを抱えていました。それは、料理がうまくいかないこと。
実は彼が学校に来ない理由は、親の代わりに幼い兄弟の世話をしていた為だったのです。そんな彼の事情を知った教師の蘭は、犬飼に料理を通して化学を教える補習授業を行っていくという内容です。

このマンガが面白いのは、実は料理を教える教師も料理ができないこと。ですが、化学知識を応用して失敗しない料理を作っていくんです。
例えばふわとろのオムライスの作り方を教える初回では、フライパンで焼きません。ボールに卵を入れて湯煎して10分で完成です。なぜなら、フライパンと食材のタンパク質は80度でくっつく性質があるからなのです。
こういった具合に、なぜ失敗してしまうのかを丁寧に解説し、料理ができなくてもめちゃくちゃ簡単な作り方を教えてくれます。

また「お米はどのくらい研げばいいのか」「化学反応から考える美味しいミートソースの作り方」など、なぜその料理工程が必要なのかを改めて知る事ができるので、料理上手な方にもおススメできる内容です。
化学相性から考えるお酒のツマミの話もあるので、居酒屋などでもドヤ顔で知識が披露できますよ!