東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ

東京卍リベンジャーズ / 東卍 / 東リベ / Tokyo Revengers / Tokyo卍Revengers / 東京リベンジャーズ

『東京卍リベンジャーズ』とは、和久井健によるSF・アクションを織り交ぜた異色のヤンキー漫画。主人公の花垣武道がかつての恋人を死から救うべく、暴走族「東京卍會」の総長を目指して2017年と2005年の二つの世界をタイムリープする。東京卍會の魅力的なキャラクターたちの熱い熱い友情や、敵対するチーム相手に繰り広げるバトルシーンが見どころである。連載から徐々に人気を集め、アニメ化・実写映画化もされた。「東卍」や「東リベ」の愛称で親しまれている。

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7

涙なしには読めない漫画

最初は弱かったタケミチがタイムリープをして、佐野万次郎と出会い、喧嘩は弱いままだけど心が強くなっていくお話です。
読んでいていちばん辛かったのは、エマちゃんが殺されてしまったところでしょうか。兄も祖父も亡くしている佐野万次郎(以下マイキー)は、妹であり、唯一の家族を失ったのです。兄、妹、親友。様々な人を短期間で失う気持ちは、普通の人間には理解できないと思います。気持ちが完全にわかるとは言えませんが、こんなに残酷な展開はないと思いました。そこで、イザナの登場。妹を殺すようにと仕向けたのはイザナだと知り怒りつつも、こんなところに血のつながった兄弟がいたのです。でも、彼はマイキーが嫌いでした、憧れの真一郎兄ちゃんの元で暮らしていたマイキーが許せない。このあたりの展開はすごく盛り上がっていたと思います。なんといっても、ゲームで言うところのラスボスですからね。
そこからも熱い展開が続いており、そんなマイキーを見てタケミチも成長していくのですが、終盤でガラっと物語の雰囲気が変わってしまいます。はっきり言って打ち切り漫画のような展開でした。これが読者の期待していたものと大きく外れていき、最終的な評価は下がっていました。
私はこの作品が大好きでしたが、描いている和久井先生はもう書きたくなかったのかな、とかいろいろ考えて悲しい気持ちになりました。
漫画は、最終的な目標が果たせれば良い。というわけではないと思うのです。
ただ、本当に途中までの展開は熱くて、キャラクターの魅力にも優れていて、いい漫画だったと思います。