デキる猫は今日も憂鬱

デキる猫は今日も憂鬱

『デキる猫は今日も憂鬱』とは山田ヒツジによる日常系コメディ漫画である。『水曜日のシリウス』にて2018年8月から連載を開始。仕事はできるが生活能力は皆無のOL・福澤幸来と、幸来に拾われた恩を返そうと、家事全般を完璧にこなす「デキる猫」に成長したちょっと大きい猫・諭吉の日常が描かれている。幸来からの真っすぐな愛情に対し、ツンデレな態度をとる諭吉の姿が微笑ましく、二人の姿に笑いと癒しを与えられる作品になっている。

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デキる猫は今日も憂鬱
10

かわいい猫が掃除・洗濯・料理・買い物、生活の全てを完璧なスキルでサポートしてくれたら?そんな願いをかなえてくれる普通ではない猫が登場。

酔っぱらって一人暮らしのアパートに帰宅途中、公園で寒さに震える捨て猫を見た幸来はそのまま猫を拾って帰った。幸来は普通のOLだが女子力ゼロ。典型的なずぼら女子であり究極の汚部屋に暮らしている。そんな部屋に拾ってきた猫を連れて帰ると「待っててね」と酔っぱらっているのに猫用のミルクなどを買って帰ってきた。諭吉はそんな幸来の愛情に包まれてスクスクと大きくなったのだ。ただ...諭吉は幸来と暮らしていく中で、掃除も洗濯も料理も、自分でやらなくては共倒れになると悟り、どんどん大きくなり、料理も洗濯も掃除も「ご近所づきあいから買い物」までもこなすスーパーキャットになったのだ。
ごみの日には大家さんにご挨拶しつつごみを出しカラスに凄みをきかせ、部屋を隅々まで掃除し、幸来の為に買い物に行き、夕飯を作り帰りを待っているのだ。諭吉がきてからというもの幸来は、抜群にセンスのいい美味しいお弁当を作ってもらい、アイロンがしっかりかかったスーツを着用し、隙なく仕事もでき女子力の高いOLと認識されている。そんなとき、会社で恒例の社員旅行に行くことになった。深酒をしても諭吉のサポートがあったから二日酔いもなく出社していたが、諭吉無しで社員旅行の飲み会を無事に乗り越えることができるのか。諭吉と暮らし始めてから初めての「外泊」はお互いがどんなに大切な存在なのか、知る機会となる。

残業で遅くなっても酔っぱらって帰っても、ご飯を作って待ってくれている諭吉と幸来の、温かくて面白くてうらやましすぎる日常を描いた漫画。