名探偵コナン ハロウィンの花嫁

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名探偵コナン ハロウィンの花嫁
10

赤と青のコントラストに注目!

渋谷が赤と青の液体に飲み込まれていくシーンは、コントラストが美しく見ていて楽しかった。また名探偵コナンの映画あるあるとして、なんでも建物を壊していくというものがあるが、今回はそういう描写はなかった。まあ渋谷が大変になったのは間違いないのだが。
佐藤刑事と高木刑事の恋についても、少し進展があったと言っていいだろう。高木刑事が佐藤刑事を本気で守ろうとしている姿は、男としてかっこいい。佐藤刑事が自らの正義を貫こうとしているのにもグッときた。
その点では「名探偵コナン ゼロの執行人」に見られた、正義と正義の対立が今回も描かれており、ここが大人でも楽しめるという点を満たしてくれている。見る世代によって作品の見え方が変わる名作の1つだと言えると思う。人間とはやはりそういうものなのかも知れないなと感じた。
音楽が今回から菅野祐悟氏に変わって曲にかなり新鮮味を覚えた。平成のコナンから令和のコナンというレベルで中身が変化していて、「名探偵コナン 緋色の弾丸」からはがらりと変わった。また「キミがいれば」が流れるシーンもぴったりで、音楽だけ変わったけど作品が追いついていない、という事態は回避していた。
これからの映画にも期待。是非とも1度ご覧いただきたい。