薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

tetuko_fes1のレビュー・評価・感想

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薬屋のひとりごと
10

2023年10月からアニメ化された薬学系推理小説。

下町からひとさらいに会い、後宮に売られのらりくらりとやり過ごそうとしていた猫猫が、美人宦官・壬氏とであってしまったがために、後宮内を中心におこるいろいろな事件にまきこまれなぞ解きをしていくお話です。よくある探偵ものなどでは、巻き込まれた推理役が嬉々として事件に首をつっこんでいくものですが、この主人公はお仕事としていやいや関わって行きます。しかし、持ち前の好奇心や正義感などから結局見捨てておけず、がっつりと事件に巻き込まれていきます。男女コンビですが、美人すぎるためにまわりを利用することばかりで、自分が褒められる以外の対応を知らなかったために、毛虫を見るような目で自分をみる猫猫に興味をもつ壬氏。薬、毒に興味の大半が向いておりもともと花街にいたために、美人は見慣れているしむしろ見た目だけいい男はどうでもいい猫猫。あまりお互いを意識している様子もなく、ほんとになぞ解きの物語を主軸としてかかれていきます。むしろ、一緒に行動している時間もすくなかったりするぐらい。他にも、丈夫すぎる武漢や、人の顔を覚えられない変人軍人や、お金第一の文官、手ごわ過ぎる老齢女官など個性豊かなわき役たちもとても魅力的なお話です。