バタフライ・エフェクト / The Butterfly Effect

『バタフライ・エフェクト』は、エリック・ブレスが監督を務めた2004年公開のアメリカの映画。日本では2005年に公開で、上映時間は115分。1300万ドルの制作費に対し、トータルの興行収入は約9600万ドル。「あの時、ああしていれば!」の過去ジャンプ型のタイムリープの斬新なアイデアと、衝撃的なストーリー展開の脚本により本国アメリカで初登場1位を記録した。ティーンの暴力シーンや性的な児童虐待のエピソード、濃厚なラブシーンがあるためR15指定を受けた。2006年には『バタフライ・エフェクト2』が公開され興行収入は97万ドル。2009年には『バタフライ・エフェクト3/最後の選択』が公開され、興行収入は71万ドルだった。ストーリーは「現在の記憶を持ったまま過去のある時点に戻ることの出来る」主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)が、「少年の頃から好きな女性ケイリー(エイミー・スマート)を救うために何度も過去に戻る」というタイムリープもの。子供時代のエヴァン、ケイリー達4人の幼馴染の運命がエヴァンの「過去ジャンプ」能力により、過去と現在で「幸・不幸」が次々に変化していく。エヴァンが過去を修正するたびに、ケイリーが完璧に別人になっていくのが見どころ。最終エンディングが賛否両論を生んだ。また、エンディングを変えた、ディレクターズカット版も衝撃を呼んでいる。

hiroki96のレビュー・評価・感想

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バタフライ・エフェクト / The Butterfly Effect
9

タイムリープ物の傑作映画

タイムリープ物の傑作映画だと思います。
似たようなオマージュ作品もある名作映画であり、実際に見てみても思わず世界観に入り込んで夢中で見てしまう作品でした。
タイムリープ物は過去を変えるごとに良くなる出来事もあれば悪い出来事も起きてしまい、更に過去を改変することでより悪い状況になってしまうというのが定番の流れだと思うのですが、まさにその通りでした。
刑務所に入ってしまったり、果ては主人公が手足を失ってしまうシーンなどはショッキングでした。
また主人公が少し行動を変えるだけでイケイケの大学生から身体障害者まで未来が変わってしまうというのが、まさにバタフライエフェクトの現象で興味深かったです。
またその影響で他人の人格を変えてしまうという事も描かれており、初恋相手のサディストの兄が正反対の善人になるという変化もありました。これは人の育つ環境の変化により性格も変わってしまうという事で、人間の人格形成において環境がかなり重要であることを感じました。
最終的に初恋相手であるヒロインとは深く関わらない人生を選び生きていくことになるのですが、過去や自分の選択を受け入れて生きていくことが大切なのではないかということを見終わった後に考えさせられる映画でした。