マイ・ブロークン・マリコ / My Broken Mariko

マイ・ブロークン・マリコ / My Broken Mariko

『マイ・ブロークン・マリコ』とは平庫ワカの漫画。webコミック誌『COMIC BRIDGE online』にて2019年7月16日から全4話の連載がスタートした。Twitterでは毎話トレンド入りし、単行本全1巻は即重版が決定する。主人公のシイノは26歳の会社員。ある日ラーメン屋でラーメンを啜っていた彼女は、店のテレビで親友マリコの訃報を知る。心を病んでマンションから飛び下り自殺したマリコへの友情から、シイノは衝動的に彼女の遺灰を奪い、生前のマリコが旅したがっていた岬をめざして逃避行に出る。

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マイ・ブロークン・マリコ / My Broken Mariko
2

映画より漫画の方が100倍よい!

一巻完結の漫画を読み、めちゃくちゃ面白いというより、考えさせられる漫画でした。小説に近い感じが個人的にはよかったのですが、マイ・ブロークン・マリコの映画は、漫画の魅力を損なう形で不満が残る結果となりました。キャラクターの掘り下げが不足し、感情の変化や成長が表現されず、観客との共感が希薄でした。原作の情熱的なストーリーラインが薄れ、物語のテンポも乱れました。また、漫画に比べて映画の映像美や演出が劣っており、臨場感や没入感が不足しました。
設定はとても単純でよかったし、その後の展開も悪くなかったのかもしれませんが、おそらく永野芽郁さんではなかったのだと実感しました。どちらかというと、友達役である奈緒さんの方が、個人的には合っていた気がします。窪田正孝さんのファンでもありますが、実はとても大事な役だったのに、その良さもあまり出ていなく、ただ汚らしい人みたいな扱いがすごく不愉快でした。
原作ファンからの期待に応えられず、映画としての独自のアプローチが失われた結果、漫画よりも質の低い作品となりました。漫画でヒットした=映画という発想はやはり安易な考えかもしれません。制作サイドも慎重に作品と出演者を選んでほしいと思います。