悪いが私は百合じゃない

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悪いが私は百合じゃない
9

四巻のバトル展開嫌いじゃないよ、百合てんこ盛りを続けてくれるなら。

女子高に通う主人公のいつみは、好きな先生に飲ませるつもりで怪しいサイトから惚れ薬を買うも、今ひとつ信用できないので嫌いなマジメ委員長にドリンクに混ぜて飲ませた。そこから、先生そっちのけで女子に惚れて惚れられるいつみの学園百合な日々が始まった。
この作品の好きな点は、惚れ薬の効果があってもなくても、何人かの女の子がいつみに恋情を抱いていることだ。惚れ薬が効いている時に「私にセクハラしたくせに!」といつみは委員長を責めるも、惚れ薬の効果があるうちの記憶がないから委員長は身に覚えがない、けれどもじゃあ貴方に無意識にそういう感情を抱く魅力を感じているのねと、とても素敵なクーデレ発言をいただけた。
照れ屋で暴力的な不良娘が惚れ薬の効果が切れてもいつみに一途なのも良い。素直にいつみへの恋情を打ち明けられなくて、いつみを煽る発言をする中学生の後輩ちゃんとの交流も、良いものだ。彼女はいつみがドリンクに惚れ薬を入れたことを察して飲まなかったので、嘘偽りないデレが読者の心を火の上のやかんよりも熱く沸かせる。新キャラとの友好関係を築き上げていくのも、予想外のスキンシップなシーンが入るのも、作品の百合度合いがどんどん広がっていくのもまた大変良き。
四巻では一冊丸まるが不登校のヤクザ娘とのケイドロ対決で、鬼役との戦闘シーンの躍動感がすごかった。ヤクザ娘が登校することになったので、五巻以降はヤクザ娘も交えて是非とも百合マシマシにしていただきたい。