SSSS.GRIDMAN / グリッドマン

SSSS.GRIDMAN / グリッドマン

『SSSS.GRIDMAN』(グリッドマン)とは、グリッドマンという名の超人と共に、街を襲う怪獣と世界の謎に挑む少年少女の活躍を描いたアニメ作品。特撮作品『グリッドマン』とは世界観を共有している。
高校生の響裕太と、彼の友人の内海将やクラスメイトの宝多六花は、ある日街を襲う怪獣を目撃する。コンピュータの中から呼びかけてきたグリッドマンという超人と協力し、3人は次々と怪獣を撃破。やがて彼らは、同級生にして怪獣とこの世界の生みの親である新条アカネ、彼女の裏で暗躍する魔人と対決していく。

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SSSS.GRIDMAN / グリッドマン
10

SSSS.GRIDMANは、特撮を上手くアニメーションに落とし込んだ作品である。

SSSS.GRIDMANとは、1993年から1994年にかけて放送されていた、特撮作品「電光超人グリッドマン」の続編として制作されたアニメーション作品である。
続編ではあるが、電光超人グリッドマンから登場するメインキャラクターは、主人公の1人でもあるグリッドマンのみだ。
主にドラマパートで主人公を努めるキャラクター、響裕太は完全新規キャラクターである為、特撮版を視聴していない人達も楽しむことのできる作品だといえる。

この作品は、原作が特撮ということもあり、戦闘シーンに関しては特撮のような派手な巨人対怪獣の戦いが描かれる。
アニメという媒体を活かした設定であり、考察要素も散りばめられている。
まさに特撮とアニメのいいとこどりをしている作品といえるだろう。

ここからはネタバレになるが、実は「SSSS.GRIDMAN」の世界は、私達と同じ現実世界の少女、「新条アカネ」が作り出した世界だということだということが判明する。
新条アカネはSSSS.GRIDMAN内にもキャラクターとして登場しており、最初は怪獣を用いてノリノリで街を破壊していたのだが、最終的に黒幕である「アレクシス・ケリヴ」に利用される形となり、自らが怪獣となる。
最終回では、それを主人公であるグリッドマンに救われる。
ラストのシーンで実写の彼女が目を覚ましたところは、原作が特撮だからこそ違和感なく挿入できたシーンだといえよう。

余談だが、終盤になってから、響裕太は記憶喪失と見せかけて、実はグリッドマンの分身的存在であったことが明かされる。
その為、SSSS.GRIDMANには響裕太というキャラクターは肉体のみしか登場しない。
彼本来の活躍が気になったのであれば、劇場版アニメーション作品「グリッドマンユニバース」を視聴してみてはいかがだろうか?