悪役のご令息のどうにかしたい日常

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悪役のご令息のどうにかしたい日常
8

かわいい主人公にニコニコ!

「悪役令嬢の話は数多くあるけれど、悪役令息の話は少ないのでは?」と思い読んでみたらとても面白かったです。
まずは絵がかわいくて、主人公の幼児感や兄たちの少年、青年感も素敵です。
使用人たちは主人公が大好きで、優しく見守っている雰囲気も素敵ですよ。

6歳の時に前世を思い出した公爵家の3男であるフラン。
転生したのが昔やったRPGゲームの中で、自分が将来勇者にボコボコにされる3兄弟最弱の末っ子と気づきます。
そんな未来を回避するために、いい子になろうと行動するお話です。
フランの行動、考えがとにかくかわいらしく、見ていてとてもほっこりとします。
「前世知識があるけど体が6歳だから、考え方も引きづられてるのかな?」と思うような幼い行動があり、そこがフランの魅力ですね。
兄弟だけでなく父、使用人、町の子供も魅了するような素直で明るい行動は、読んでいて楽しくさせてくれますよ。
さらにフランには魔力を黒いモヤとして可視化できる能力があることが発覚し、まったりした物語が大きく動きます。
妖精を救ったり、皇子たちや国の危機を救ったりと、たくさんの活躍の機会があります。
気分が落ち込んだときには、かわいいフランの魅力に自然とニコニコできるこちらの本がおすすめですよ!