トモダチゲーム

トモダチゲーム

『トモダチゲーム』は、『別冊少年マガジン』(講談社)で連載された原作・山口ミコト、漫画・佐藤友生の頭脳ゲーム漫画およびそれを原作としたドラマ、映画である。幼い頃から「金より友達」と教えられてきた高校生の片桐友一は、借金返済のために仲の良い友人4人と「トモダチゲーム」に挑戦する。「友達を疑わないこと」で簡単にクリアできるはずだったが、悪質なルールや仲間の裏切りに翻弄され、あっけなく友一達の友情は崩れ去るのだった。究極の心理戦の果てに友一達はゲームをクリアできるだろうのか。

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トモダチゲーム
9

友達とお金をかけた壮絶な騙し合い

トモダチゲームとは、山口ミコトが原作の、お金をかけた状態で友達を信じられるかを問われる心理ゲームの話です。
主人公の片桐友一は、お金より友達が大切だと母親から教わり、それを信条に友達と学園生活を過ごしてきました。しかし、ある日「トモダチゲーム」に友達と共に巻き込まれてしまいます。
どのゲームも友達を信用していれば全員が賞金を獲得できるゲームばかり。ところが、ゲーム参加は強制ではなく友達の中に参加を希望した人物がおり、ゲームはその裏切り者によって荒らされお互いに疑心暗鬼に陥ってしまいます。

この漫画の見どころは、なんと言っても「ゲーム内でどれだけの人間を操ることができるか」、そして「真の裏切り者は誰でゲームの目的はなんなのか?」という点です。
主人公の片桐友一は上記で述べた通り、お金より友達を大切にしているごく普通の高校生…かと思いきや、ゲームが進んでいくにつれて人を操る天才だということが分かります。それは、彼の過去にも関係しているようです。
時に冷酷で友達やプレイヤーを脅したり、かと思ったら救いの手を差し伸べたりと、友一から心理学やマインドコントロールを学ぶことができます。
また、最後に圧倒的に不利な状態から勝っていく大どんでん返しは爽快です。

真の裏切り者は誰なのか、そして友一の過去とゲームがどう関わっているのか、目が離せずハマる人が続出すること間違いなしです。