わたしの幸せな結婚

わたしの幸せな結婚

『わたしの幸せな結婚』とは顎木あくみ原作の小説および、高坂りとによる同小説を原作とした漫画である。特殊な能力「異能」を持つ名家に生まれながらもそれを受け継がなかった主人公、斎森美世。それ故に義母や異能を受け継いだ異母妹から日々厳しい仕打ちを受け、父親からも見放されていた。美世は、冷酷無慈悲と噂の久堂清霞の所へ嫁ぐことになるものの、この結婚が彼女の人生を一変させる。今まで誰からも愛されなかった主人公が幸せになっていく、結婚から始まる和風シンデレラストーリーである。

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わたしの幸せな結婚
9

見て損なし!話の見どころ解説!

この世界には、異能という特殊な力を持つ者がおり、美代の実の母も異能を持っていた。
しかし幼い頃に母親をなくした美世。それからは父親の再婚相手の香乃子と、香乃子の娘である香耶と暮らしていた。そこでの美世の生活は楽しいものではなかった。まるで使用人のように扱われ、自分のご飯は誰も用意してくれず、自分で用意しなければならない。
香耶には異能があり、美世には異能がない。そのことに関しても香耶から見下されることも多かった。そんな生活が続き、美世の心はしだいに枯れていき、誰かのいいなりになるのが自分の人生かのように思うようになってしまっていた。
しかし、美世の人生を一変させる出来事が起こる。美世が19歳の時のことだ。誰もが恐れると言われる軍人の久堂清霞のもとへ嫁ぐことになったのだ。彼との出会いが枯れていた美世の心を少しずつ溶かしていくきっかけになる。さらに異能がないと思っていた美世には実は驚くべき秘密があった…。

この作品の見どころは、美世が次第に自分の思いを誰かに伝えられるようになり、幸せそうな表情へと変化していくところである。大切な人がいることで人は強くなれる。まさに純愛ストーリであり、きっと誰もが優しい気持ちになるだろう。戦闘シーンも迫力があり、わたしの幸せな結婚の作品の世界に一気に引き込まれていく。見た人の心に残る素敵な作品である。