薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

wizard_pooh3のレビュー・評価・感想

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薬屋のひとりごと
10

超おすすめ!「薬屋のひとりごと」

かどわかされて後宮に働きに出された猫猫(まおまお)が、薬屋の知識を使って事件を解決していく物語。
薬にも毒物にも精通しているため毒見役として取り上げられたり、花街育ちということで男女の関係にも対応できることから妃への性教育として重宝されることも。何事もやるからには全力の猫猫は、見ていて気持ちがいいです。ついつい応援したくなります!

ひとつひとつの謎解きも面白いのに、それだけで済まない、他の事件と関連していく面白さも魅力です。
現実で使えそうな豆知識に「へぇ~」と感心したり、事件の裏にある人の心情にやり切れない思いを抱いたり、登場人物たちの交差する感情に心が揺さぶられます。
特に猫猫の両親の再会は、涙なくしては読めないです!
幸せな再会とは言えないけど、それでも「よかったね」と言いたくなります。再会のきっかけを作った猫猫の、言葉で言い表せられない複雑な心境も絶妙に描かれているのがすごいです!
彼女の雇い主との関係も、少しずつ変わっていきます。どんな風にすすんでいくのか、その辺も楽しみの1つです。
なぜか2つの出版社で連載されていて、絵の感じも心境の描き方も違うため、両方読んでも楽しめます。