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現役とかつての視聴者世代に送る感謝の思い出たち
公開当時「＃（ハッシュタグ）キュア泣き」によるキャンペーン展開で映画を視聴した人々へ泣いたポイントやシーンを挙げさせるなど、過去のプリキュア映画と比べて非常に「泣きの要素」に重点を置いた作品です。当時の最新であり15周年記念作「Hugっとプリキュア（ハグプリ）」のテーマが子育てと仕事の両面にスポットを当て、喜びややり甲斐と共に失敗や挫折の明暗をきちんと描いた内容で、主人公である野々はな/キュアエールの不屈の心は多々あるプリキュアの中でも印象深いです。そんな彼女と最初のプリキュアである「ふたりはプリキュア」のなぎさ/キュアブラック、ほのか/キュアホワイトが出会い、歴代プリキュアの記憶を吸い取り自分のパワーに変える強敵・ミデンとの激しいバトルで判明する彼の正体と、記憶を失い赤ちゃんの姿のまま無邪気に遊ぶプリキュアたちを救う為ハグプリの妖精・ハリーとはぐたんが映画館のスクリーン越しに応援を呼びかけるシーンは、ストーリーの盛り上がりと相まって感情が高揚します。その後復活した全プリキュアがそれぞれの経験から来る思いを込めて、ミデンの放った無数の分身を撃退する流れは最高です。そしてキュアエールはミデンの抱える心の空虚にその身を投じて彼の悲しみを知り、そっと寄り添い癒す辺りでこちらの涙腺も決壊です。これは例え一作品だけしかプリキュアシリーズに触れなかったとしても心の琴線に触れる素晴らしい作品だと思います。何度でも見て思いを重ねて欲しい。そんな素敵な映画です。