下妻物語

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下妻物語
10

友情こそが人生の宝って教えてくれる

全てにおいて冷めているロリータ、深田恭子演じる竜ヶ崎桃子(以下、桃子)と、ど直球でおバカなヤンキー、土屋アンナ演じる白百合イチゴ(以下、イチゴ)。交わらなさそうな二人が出会い、お互いが人生において大切な友達になっていくお話です。
桃子は小学生の時、両親が離婚し父親の方に付いていきますが、付いていく理由がなんと「単純にそっちの方が面白いから」という理由で、なんとも冷めた少女でした。高校にあがり、実家の兵庫県から東京に遊びに行った時、ロリータファッション店に入ったのがきっかけで、完全にロリータ街道まっしぐら。それ以降ロリータの服を愛し、自分の決めた事だけを信じて学生生活を送りますね。なので学校でも1人行動。
一方イチゴは、厳しい家に生まれ、もともと内気な性格のせいでいじめに合い、こんな自分が嫌になって、盗んだバイクで走り出す…訳ではありませんが、自分の自転車で夜道を走り出します。そんな時女ヤンキー集団に遭遇し、リーダーがイチゴに近寄ってきます。どんなにつらくても笑顔を作っていたイチゴは、リーダーの前で笑顔を作ったら、「悲しいのに笑うんじゃねぇ。つらい時は泣きな。泣いた分だけ強くなりな。」と言われます。その言葉が刺さり、そのリーダーのようなマブイ女になろうと決心し、その族に入ります。