異動辞令は音楽隊!

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異動辞令は音楽隊!
7

本物の演奏に引き込まれる!映画『異動辞令は音楽隊!』

県警の花形捜査一課からある日突然、警察音楽隊に異動を命じられた鬼刑事の奮闘を描いたヒューマンドラマ。
この作品は、第41回日本アカデミー賞 最優秀作品「ミッドナイトスワン」を手掛けた、内田英治監督の完全オリジナル作品です。
コンプライアンスを問われる今の時代に昭和さながらの法律すれすれの捜査で部下からも同僚からもうとまれる鬼刑事成瀬役に阿部寛。
主役の阿部寛さんの圧倒的な存在感、コミカルでありながらホロリとする安心して楽しめる作品なのですが、やはり1番の見どころは、ストーリーの中の重要な場面で使用される数々の名曲はキャスト達がクランクイン前から猛練習した一切、吹き替えなしの演奏だという点です。
物語の中でも成瀬役の阿部寛さんはどんどんドラムにのめり込んでいきますが、実際の撮影後にドラムを買うかかなり悩んだというほど、ドラムにハマったというエピソードも。
また、主題歌はOfficial髭男dismの書下ろし「ChoralA」ですが、作詞・作曲担当のメンバーの楢﨑誠さんはかつて島根県警察音楽隊でサックスを演奏していたそうでこの作品にも、カメオ出演しています。
刑事ものというと、一見、自分自身には無関係な世界観のように思いますが、それぞれの抱える問題は他人事ではなく、誰にでも起こりうる身近なことで、どこかで立ち止まったり、自問自答しながら、改めて人の優しさを感じ、今までと同じ景色がまるで違って見えてくる。そして音楽の力は素晴らしいと再確認できる作品です。