名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer

『名探偵コナン ゼロの執行人』とは、東宝配給、トムス・エンタテインメント製作、立川譲監督によるアニメ映画。東京で開催予定のサミット会場で大規模爆破事件が発生。事件の容疑者として逮捕された毛利小五郎の無実を証明しようとする江戸川コナンの前に、公安警察の古谷零が立ちはだかる。2018年製作・日本作品。

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名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
10

コナンを観たことがない人にもオススメ

大人気「名探偵コナン」の劇場版22作品目で、2018年4月に公開されて以来、7週連続興行収入ランキング1位を達成した大ヒット作品です。
今作がシリーズ最高収入となった大きな理由は2つあると思います。

1つ目は、「本格的なミステリー」です。
今作の脚本は武晴氏が担当されていますが、櫻井氏はドラマ「相棒」シリーズの脚本も担当されており、故に今作もかなり本格的なミステリーとなっています。冒頭、劇場版コナンではお馴染みの大爆発事件から始まり、そのテロの容疑者としてコナンを預かってくれている毛利探偵が逮捕されてしまいます。毛利探偵の逮捕には公安である降谷零が絡んでいるのでは、と疑いながら、毛利探偵の無実、事件の真相をはっきりさせるため、コナンが奔走します。警視庁公安部・警察庁公安部・検察庁公安部と、3つの公安も出てきて、大人でも1回の視聴では理解するのが難しい程、本格的な内容となっています。

2つ目は、公安の「降谷零」です。
彼は、コナン君の体を小さくした黒の組織に「バーボン」という名で潜入し、情報収集のため「安室透」として毛利探偵事務所の下の喫茶店で働きながら毛利探偵の弟子になるなど、”トリプルフェイス”をもつミステリアスな男性です。今作では、とにかくこの降谷氏がカッコいい。物語終盤は、劇場版コナンおなじみのアクションシーンがありますが、降谷氏のドライブテクニック、そしてコナン君からの「恋人はいるの?」に対するあの世を騒がせた返答…これにやられた女性陣は自称「安室の女」「降谷の女」となり、「降谷零を100億の男にする会」などと称し、足しげく何度も劇場に通いました。
私も、恐ろしく美麗に作画されている降谷さんを大きな画面で観たくて、5回も劇場に行きました。

コナンを今まで見たことがなかった人でも、この本格的なミステリーと、魅力的なキャラクターにより、楽しめる作品となっています。