十二人の死にたい子どもたち

haru_0101m5のレビュー・評価・感想

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十二人の死にたい子どもたち
10

死にたい子どもってと思ったけど…

12人の未成年者が集まり、集団自殺しようとする話だ。
何かあればみんなで決めて、一人でも反対者がいれば安楽死は実行しないという取り決めの元執り行われようとするが当日集まったのは12人と生暖かい死体だった。
13人目の死体が誰なのかみんなわからず、この計画が他にばれているかもしれない不安、集まった12人の中に殺人犯がいるかもしれない不安、
このまま巻き込んで実行することによるリスクなど話し合いを設けるが反対者がいたため安楽死は実行できない。
犯人がところどころに残した証拠を元に犯人捜しと、実行したい人たちのために準備を進めていく中別の事件も起きる。
作中で未成年者たちが語る”死にたい理由”。
12人いれば同調できることもくだらなく思うこともあり、それぞれの理由にみんなの心が動かされていく。
素性が知らない者同士だからこそ話せて、意見が言える。
”死にたい理由”が13人目の素性と犯人を暴いた。
兄を一緒に連れて逝こうとした妹。
自分のせいでと思い詰めてのこと。
そんなことは知らず協力する形になってしまった2人。
話し合いを繰り返すうちいつしかみんな実行することには反対になっていた。
最後には実行することなくみんな笑顔で帰ることができて本当にハッピーエンドだと思う。
最後には主催者の意図も見えて本当に面白い作品だったと思う。