Ado / アド

Ado / アド

Ado(アド)とは、2017年から活動している日本の女性歌手。2002年10月24日生まれ、東京都出身。所属事務所はクラウドナインで、所属レーベルはVirgin Music、ゲフィン・レコード。
2017年1月10日に、ボカロ楽曲『君の体温』の歌ってみた動画をニコニコ動画に投稿したことから、歌い手としての活動をスタートさせる。2018年8月から始めたYouTubeチャンネル“Ado”は、活動開始からおよそ4年で登録者数が400万人を超え、総視聴回数も15億回を超えた。
2020年10月23日、ボカロPのsyudouが作詞・作曲を手掛けた配信限定シングル『うっせぇわ』でメジャーデビュー。前述のYouTubeチャンネルで公開された同作のミュージックビデオは、公開から148日で再生回数1億回を突破。これは、歴代7位の記録となった。
デビュー当初から一切の顔出しをせずに活動していたが、2022年4月4日に行われた初のライブ『喜劇』にて、初めて顔出しした。

ViVid-lYricAl-6kup1のレビュー・評価・感想

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Ado / アド
10

素晴らしい表現力と声の幅に脱帽

Adoは元々はニコニコ動画の歌ってみた動画でボーカリスト活動を始めたといういわゆる歌い手出身の、
2020年にメジャーデビューを果たした女性歌手。代表曲は「うっせぇわ」。
彼女の魅力は、何といってもその卓越した表現力と聞く者の心を震わせるようなハスキーボイスである。
リリースしたどの曲においても迫力のある低音から伸びやかな高音までを使いこなし、
かつ歌詞や曲に合わせて声色に変化をつけて歌い上げているが、歌唱技術についてはほぼ独学という類稀な才能の持ち主だ。
持ち曲には激しい曲調が多く、並みの人間なら1曲歌うだけでも声を潰してしまうような歌い方をするが、
Adoの声はそんな苦しさやギリギリ感は感じさせない。
怒りや鬱憤を表現した曲でも気持ちよく歌い上げくれるので、聞いていて爽快感を感じるぐらいだ。
シャウトをこんなに美しく聞かせる女性歌手にはあまりお目にかかったことがない。
顔出しはしておらず、素顔が謎に包まれているという点も、好奇心をそそられるポイントである。
その優れた表現力から下積み時代を長く積んできたのかと思いきや、彼女はなんと2002年生まれ。
本物の才能を持つ人間には、年齢など関係ないという事実を歌声によって突き付けてくれるアーティストだ。