惑星のさみだれ / Lucifer and the Biscuit Hammer / Samidare of the Stars

惑星のさみだれ / Lucifer and the Biscuit Hammer / Samidare of the Stars

『惑星のさみだれ』とは、地球の未来を懸けた超常の戦いに巻き込まれた青年の葛藤と成長を描いた、水上悟志による漫画作品。水上にとっては2本目の長期連載作品であり、そのクオリティの高さから漫画家としての彼の評価を確固たるものとした出世作となった。
大学生の雨宮夕日は、ある日言葉をしゃべるトカゲから「世界を救う騎士」に選ばれたと告げられる。一笑に付す夕日だが、彼が守るべき姫と同じく騎士に選ばれた人々、そして倒すべき敵の存在を知って信じざるを得なくなる。戸惑い、困惑し、夕日は戦いの中で成長していく。

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惑星のさみだれ / Lucifer and the Biscuit Hammer / Samidare of the Stars
9

2巻からの展開が面白い!!

基本的には地球破壊を企てる敵勢力と、地球を守る地球防衛組の戦いの話ですが、地球防衛組のリーダーと主人公の本当の目的は、自らの手で地球を破壊するという表向きは二勢力、裏では三勢力の戦いで物語は進んでいきます。
1巻では、登場人物が少ないこともありあまり盛り上がる展開はありませんが、2巻以降からキャラの濃い仲間たちが集まっていくところから物語が面白くなっていきます。
登場人物は個性的なキャラが多く、自称正義の味方、戦闘狂の大学生、元警察官、コスプレイヤー、太っちょの大学教授や高校生、小学生といった共通点がわからないようなキャラが多く出てきます。また、使い魔に当たるキャラも出てきますが、トカゲやカラス、カジキマグロなど誰も思いつかないような動物が出てきますが、なぜ彼らが選ばれたのか、何を基準に使い魔の動物が選ばれたのか、そもそも敵の正体とは、衝撃の真実は物語を読み進めていくと判明していきます。
もともとは一般人だった主人公たちが新たに身に着けた能力が少しずつ成長していく様子、個性的な人との交流で変わっていく主人公たち、能力をうまく使っての戦闘シーン、そしてすべての敵を倒したあとに待ち受ける真の最終戦、そのすべてが面白く、一度読み始めたら最後まで一気に読み進めてしまう作品です。