神はサイコロを振らない

神はサイコロを振らないとは、日本の4人組ロックバンド。略称は「神サイ」。メンバーはボーカル・柳田周作、ギター・吉田喜一、ベース・キーボード・桐木岳貢、ドラム・黒川亮介 。
2015年にバンド結成。特徴的なバンド名の由来は、アルベルト・アインシュタインの言葉による。
結成当初からライブハウスを中心に活動しながら、シングルやアルバムをリリースしていた。
2019年5月19日に3rdミニアルバム『ラムダに対する見解』をリリース。発売当初は長らくチャート圏外だったが、同作品に収録された「夜永歌」が2020年に入りTikTokを中心に人気が急上昇。同曲のYouTubeでの再生回数は2022年12月時点で2957万回を記録するなど、ブレイクを果たす。
「夜永歌」のヒットを機に、2020年7月17日に配信限定シングル『泡沫花火』でメジャーデビュー。以降もライブや音楽フェス等で精力的に活動している。
楽曲としては静と動が移り変わるような、激しくも美しいメロディラインとボーカルの柳田周作のハスキーで艶やかな歌声が特徴。ライブでもその特徴を活かした演出が行われている。全作詞・作曲はボーカルの柳田周作が手掛けている。

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神はサイコロを振らない
10

「小説」のようなバンド

神はサイコロを振らないはVo.柳田さんのしっとりした歌声ときれいで繊細な言葉選びが魅力的なアーティストです。バンドの曲なのにまるで、オーディオブックの小説を聴いているような感覚に陥るほどの歌詞の世界観に引き込まれること間違いなしです。
そのどれもに共通するのが、劣等感、後悔、行き場のない怒りなどの心の奥底に渦巻いてい言葉にならない煩悶とした感情です。そんな感情をときにぶちまけるように、また、そんな想いに静かに寄り添い慰めるように…。神はサイコロを振らないはバンド特有の激しさと独自に持つ繊細な言葉選び・表現が共存した唯一無二のバンドです。
曲調も幅広く、「パーフェクト・ルーキーズ」や「導火線」のようにゴリゴリのバンド曲もあれば「1on1」、「巡る、巡る」などのポップでキュートな曲、「目蓋」や「泡沫花火」などの王道バラードまであります。毎回、期待と予想を良い意味で裏切ってくるメロディーラインに、新たな扉が開かれたような感覚にはまるともう沼から抜け出せません。
1曲1曲が強い個性を持っているため、どれか1曲は刺さること間違いなしです。神サイの放つ様々な楽曲に触れることで自分の中の気づかなかった感情にも気づけるかもしれません。普段バンドの曲を聞かないような人にこそ聴いてほしいバンドです。