yasu / 林保徳 / Acid Black Cherry / アシッドブラックチェリー

Acid Black Cherry(アシッド・ブラック・チェリー)とは、日本のヴィジュアル系ロックバンドJanne Da Arcのボーカル、yasuのソロプロジェクトである。通称及び略称はABC。
2007年に1stシングル『SPELL MAGIC』 でデビュー。それ以降、ハイクオリティな楽曲や聴きやすい透明感のある高音ボーカル、そして圧倒的なライブパフォーマンスによって人気を獲得。ヴィジュアル系やJanne Da Arc(2007年より実質活動休止、2019年に解散)にあまり詳しく無い層を含む幅広いファンを獲得し、ライブの動員数やチケット倍率も年々上昇傾向にあった。特に、2015年に行われた「ABC Dream CUP」ではフリーライブにおける国内最大動員数を記録した。
楽曲において、これまでにリリースしたオリジナルアルバムは全てコンセプトアルバムとなっており、それぞれのアルバムの中にある一つのテーマや物語を元に各楽曲が展開されている。特に4thアルバムの『L-エル-』は、『泣けるアルバム』『読むアルバム』として高い評価を得て、2016年にはこれを原作とした実写映画が公開された。
しかし、2017年、yasu本人の頸椎損傷やそれに起因する身体的痛み等により活動休止を発表し、リハビリ生活を開始。それ以降、活動再開の目処は立っていない。

yoppy90243818w0のレビュー・評価・感想

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yasu / 林保徳 / Acid Black Cherry / アシッドブラックチェリー
8

V系のイメージを覆した最終兵器

ジャンヌダルクのボーカルであるyasuが手がける「Acid Black Cherry」。AcidBlackCherry略してABCには他のアーティストにない魅力がたくさんある。
一つはコンセプトが官能ということ。人間の美しい部分だけではなく、闇の部分をカッコよくさらりと歌詞にする。
哲学的なエロ×ロックが生み出す激しい曲調は聴くものを圧倒させる。
アルバムの作り方も特徴的で斬新。曲を単体として聴くことでもその歌詞に共感したりするのですが、アルバムになると一変する。
1つのテーマがきちっと設定されている物語調のコンセプトアルバムになっており、同じ曲でも物語に合わさることで聞こえ方や感情移入がガラリと変わる。
実際にあった事件に沿った実話や、マヤ暦に関する壮大な物語、波乱万丈な人生を歩んだ一人の少女の物語。
壮大なスケールなテーマもあれば、一人の少女にスポットが当たる小さな世界も。
ボーカルのyasuの声も非常に魅力的。透き通るような透明なハイトーンボイス。しっとりバラードも歌えるし、激しいロックチューンの高音もさらりと歌い上げる。
ライブでのパフォーマンスも圧巻です。
現在は活動休止中なのですが、今でも根強いファンが復活を待っている。