聖闘士星矢 / セイントセイヤ / Saint Seiya / Knights of the Zodiac

『聖闘士星矢』とは車田正美による日本の少年漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1986年から1990年にかけて連載された。また、車田本人による続編である『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』を始めとして他作家による漫画やアニメオリジナルなど各種スピオフ作品が生まれ、連載終了後も新作が作り続けられている。
生まれながらの孤児として、財団に引き取られて育てられた主人公星矢が、生き別れた姉の消息を探す過程で女神アテナの生まれ変わりである城戸沙織に導かれ、他の4人の少年達と共に地上の平和を脅かす強大な敵に挑むというバトル漫画。
作品を語る上で欠かせないものが車田独自の小宇宙(コスモ)という概念。人の体に宿る内なる小宇宙を爆発させることにより、圧倒的な戦力差がある相手に打ち勝つストーリーが人気を博した。
また、連載中の1986年から1989年かけてテレビアニメが放送された。放送が連載に追いついてしまうという課題にはアニメオリジナル展開の『北欧アスガルド編』を制作し対応した。同作品は後世のディズニーアニメ、『アナと雪の女王』にも影響を与えたという説もある。その後は1989年の『ポセイドン編』の放映をもって放送は終了した。『東映まんがまつり』にも映画オリジナル作品が制作されている。

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聖闘士星矢 / セイントセイヤ / Saint Seiya / Knights of the Zodiac
7

勢いとカッコよさが全て

この漫画、勢いとかっこよさが有れば、少年漫画は完璧だとわからせてくれます。思えば、鬼滅の刃も人間ドラマはあるものの、客観的に見るとやってることは鬼を見つけて戦うか、修行だけ、しかしそれでいい。魅力的なキャラとカッコいい技の応酬、必死に頑張るキャラクターたちのアツい姿、それを見せればいいと思います。深いストーリーや伏線回収はあった方が面白いと私も思います。しかし必須ではないと考えます。
それより上記のような応援したくなるキャラクターたちとカッコいい技たち、それが一番、少年心を掴むと考えます。
聖闘士星矢は基本技は大ゴマで迫力があり、1ページのほとんどを技の描写で使います。それを正面から受けたキャラも負けじと大ゴマの技を撃つ。その繰り返しを何度も行い、ボロボロになりながら、泥臭く勝ちます。
理屈ももちろんありますが、基本的にその場のノリと勢いそして、仲間との絆により、敵を打ち倒す。
そんな漫画です。不思議と馬鹿馬鹿しく思わず、読めます。
なぜなら、技とキャラがカッコいいから、それぞれのキャラクターたちに仲間や地上の人たちを思う清き熱い思いがひしひしと伝わってくるから、どんだけズタボロになろうと五感を奪われようと立ち上がり、戦い続けます。そこに論理的な理屈はいりません。
そんな王道な熱さ、カッコよさを感じると日常生活のストレスが解消すると思います。
読んでもらえたら幸いです。