インターステラー / Interstellar

インターステラー / Interstellar

『インターステラー』とは鬼才クリストファー・ノーラン監督が世に放った壮大なSF映画である。最新技術と物理学者の協力によって映像化された、物理法則に忠実で当時最も本当の姿に近いといわれたブラックホール、ワームホールが話題となった。何年も雨が降らず、深刻な食糧問題を抱えた、人類滅亡の危機に瀕する近未来。元宇宙飛行士のジョセフ・クーパーは、居住可能な星を探す計画、「ラザロ計画」にスカウトされることになる。クーパーは娘に必ず戻ると約束し、広大な宇宙へと旅立った。果たして彼は人類を救うことができるのか。

5ishibainu_tarouのレビュー・評価・感想

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インターステラー / Interstellar
9

SF・宇宙好き必見!10年に一度の作品!

2014年公開の「インターステラー」を10年に1作の映画としてお勧めします。SF・宇宙好きとしてのお勧めを各年代でまとめると「2001年宇宙の旅」「スターウォーズ」に続き、1990年代は「ターミネーター2」、2000年代は「マトリックス」です。そして2010年代は間違いなく「インターステラー」です。
「インターステラー」は少し先の未来が舞台です。ちょっとしたきっかけで宇宙探査をし、最終的に人類の発展に貢献する映画なのですが、宇宙探査・天体物理・時間と因果などの宇宙・SF要素にしっかりと、人間愛や人類進化というアナクロな部分を絡めてきている点が秀逸です。またこの映画は宇宙物理学者監修でブラックホール関連の精密な計算や考察がされています。ブラックホールの美麗なグラフィックや、時間変化は物理学に即したもので、この映画から学術論文が2本でています。2時間49分という大変ボリュームのある映画で、中盤までは惑星探査の話で、後半は因果や人類の進化に関するものです。惑星探査が大変充実して「映画としてちゃんと終われるのか」不安になりますが、しっかりと最後は風呂敷をたたみますので安心して見てください。特に最後は驚きの展開なので一切前知識なしで見て頂きたいです。ネタバレにならないアドバイスとしては、「2001年宇宙の旅」「2010年宇宙の旅」を見ていると、内容が一度に理解できますし、SF・宇宙映画史としてのリスペクトも分かり感動します。