ヨルムンガンド / Jormungand

ヨルムンガンド / Jormungand

ヨルムンガンド(Jormungand)とは、日本の漫画家・高橋慶太郎の作品。2006年5月に『月刊サンデージェネックス』(小学館)で連載が開始され、2012年2月に最終話を迎える。戦争で両親を殺されたヨナは、武器を売る武器商人を憎んでいた。しかしヨナは、ある事情から武器商人ココ・ヘクマティアルの部下として働くことになる。ココと彼女の仲間たちと共に世界を旅する物語が幕を開ける。

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ヨルムンガンド / Jormungand
9

戦場を渡り歩く女武器商人ココと少年山岳兵ヨナの出会いが…

武器商人としての才能に恵まれ、若くして戦場を渡り歩く少女ココ・ヘクマティアルと、少年兵ヨナを含めた、私兵である仲間達の物語です。
巧みな話術と商才でどんな危険な商談でも乗り越えるココ。死と隣合わせの血と武器の世界で、凄腕の仲間達と共に武器を売り歩きます。親を戦争で亡くした少年兵ヨナは武器商人を仇として恨んでいますが、戦場で1発も銃を撃たなかったり、一歩間違えれば死ぬ状況で笑っていられるなど、武器商人らしくない武器商人であるココと過ごすうちに段々と心を開いていきます。
しかしココには仲間達も知らないような計画があり、物語が進むにつれその全貌が明らかになっていきます。その余りにも大きな計画を知った時、少年兵のヨナは…
見どころは、いつ戦いが始まるかも分からない緊張感の中で楽しく過ごすココと仲間達の日常、そして突然始まる強すぎる仲間達のガンアクションです。普段おちゃらけたような素振りをみせるココや、見え隠れする少女としての不安を支える仲間達、そしてなにより少年兵ヨナというココにとって大きな存在が、彼女達の旅に緊張を、安らぎを、面白さを与えます。後半になるにつれ絡み合うココの意志とヨナの思い、そして戦争が止まらない世界が、彼女達の物語のキーポイントとなっています。