SKET DANCE / スケットダンス

『SKET DANCE』(スケットダンス)とは、篠原健太による日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2007年33号から2013年32号まで連載された。略称は「スケダン」。
ボッスン(藤崎祐介)、ヒメコ(鬼塚一愛)、スイッチ(笛吹和義)の3人による人助けを目的に結成された開盟学園高校・生活支援部(通称「スケット団」)。そこに舞い込む個性が強い人たちのへんてこなお悩みや何気ない日常が繰り広げる、笑いあり、感動ありの学園青春コメディである。
単行本は全32巻出ており、累計発刊部数は1400万部を超えた。
2011年4月7日より2012年9月27日まで、テレビアニメがテレビ東京系列にて放送され、2021年にはアニメ10周年を気に各種映像サービスにて順次配信が開始された。
篠原健太は、大人気漫画『銀魂』の元アシスタントであり、『彼方のアストラ』(少年ジャンプ+)、『ウィッチウォッチ』(少年ジャンプ)などと人気作品を発表している。

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SKET DANCE / スケットダンス
8

テンポの良いギャグと個性的なキャラクター達に惹き込まれる!

学園生活支援部、通称スケット団の部長ボッスン、ヒメコ、スイッチの3人を中心とした学園コメディ作品です。
ある日、武光振蔵という剣道部の主将から「以前は試合で無敗だったのに、主将になってから全く勝てなくなってしまった」という依頼が舞い込みます。はじめは大将の重圧かと思われましたが、ボッスンが『気力を高めるため試合前に食べていた清涼剤のFRISKEの効果が、大将戦までの待ち時間に切れてしまう事』が原因だと突き止めました。なにそれ!と思わずツッコミたくなってしまう衝撃の理由でした。
それから少し経って出場した試合で彼が絶体絶命のピンチに陥った時、スケット団からの「振蔵は本当はもっと強い!」という声が聞こえ、これがきっかけで振蔵はついにFRISKEなしでも本来の力を出せるようになるのです!
一緒にいる時は振蔵のボケにツッコんだり笑ったりしていたけど、スケット団が彼の悩みや努力を理解した友人だったからこそ、嘘偽りのない言葉が背中を押したのです。
作中でボッスンが自分にとっての人助けとは「理解者になること」だと明言しています。依頼者の悩みを解決できなくても、同じ目線になってわかろうとすることこそが『人助け』である、という彼の真っ直ぐさが伝わってきます。振蔵の悩みも、ボッスンたちが理解者になってくれたからこそ克服できたのでしょう。
SKET DANCEにはこのようなユニークな依頼者と依頼がエピソードごとに沢山登場します。どれもテンポ良いギャグでつい声に出して笑ってしまうお話ばかりです。しかしギャグだけでなく、キャラクター達が一歩ずつ成長していく様子からも目が離せません。
たくさんの個性豊かなキャラクター達の笑いあり、謎解きあり、感動ありと、ただギャグ漫画とは言い表せないない、読後に心が温かくなるところがこの作品の最大の魅力です。