谷山浩子 / Hiroko Taniyama

谷山浩子 / Hiroko Taniyama

谷山浩子とは、日本のシンガーソングライター。代表曲はNHK「みんなのうた」で流れた「まっくら森の歌」「しっぽのきもち」など。作風は小さな子でも聞ける童話的なものから歌謡曲チックなもの、シュール・ブラックメルヘン・感動系なものまで様々。物語が見えてくるようなファンタジーな歌詞が多く、谷山浩子ワールドを繰り広げている。2012年にデビュー40周年を迎えた。

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谷山浩子 / Hiroko Taniyama
9

独特な世界観に引き込まれていく

谷山浩子は1972年よりデビューし、NHK『みんなのうた』にて複数の楽曲が採用され放送される実績もあるシンガーソングライターです。
楽曲のジャンルはニューミュージックで、可愛らしくファンタジー性の高いメロディが特徴的です。
しかし、ポップで可愛らしいメロディなのに、ダークな歌詞の曲もあり、歌詞の意味を知ると衝撃を受けます。

例えば、ダイエットと言う楽曲は体が痩せるストーリーかと思いきや、視力やドラマ、世間まで自分を取り巻くあらゆるものが痩せていく恐ろしい結末を迎え、聞き終わると背筋が凍ります。

また、ダークな歌詞に合ったダークな曲も存在し、そのような曲は夜一人で聴くと眠れなくなります。
ダークな楽曲の一例として、「ROLLING DOWN」があります。この曲は坂道を登っているぼくを坂の下にいる母さんが「もう登らなくてもいいんだよ」と甘い声で囁いているといった歌詞で、ふるさとに帰りたい気持ちを表しているかと解釈出来ます。しかし、歌詞の最後で下に居たのは母さんじゃないことが判明します。
このように、歌の最後の方でどんでん返しを食らうことが時折あるので、聞いているだけで退屈しません。

明るく楽しい曲から、よく聞くと恐ろしくなる曲まで幅広く楽曲を出している谷山浩子はおすすめです。