こどものおもちゃ / こどちゃ / Kodocha

こどものおもちゃ / こどちゃ / Kodocha

『こどものおもちゃ』とは、子役タレントとして活躍する主人公・小学6年生の倉田紗南と、クラスメイトで問題児の羽山秋人を中心に繰り広げられる学校生活を描いた作品である。物語の中では、学校で起こるイジメや問題を紗南が解決しようとする姿、子供ならではの淡い恋心やストレートな感情が描かれている。学級崩壊や家庭崩壊、イジメといった社会問題を取り上げた深刻なシーンも、ギャグを交えながら表現されている。そのため、子供も大人も最後まで楽しむことができる学校生活を描いたコメディ漫画およびアニメ作品。

JINJIN2187a1のレビュー・評価・感想

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こどものおもちゃ / こどちゃ / Kodocha
10

ただの少女漫画ではない!社会風刺漫画「こどものおもちゃ」

こどものおもちゃは、りぼんで掲載されていた10巻で完結している少女漫画です。
物語の主人公は、小学6年生の女の子で紗南(さな)といいます。この女の子が普通の女の子ではありません。
芸能界で大活躍する劇団所属の美少女なんです。しかも付き人は成人男性のヒモというすごい設定。

その紗南が、学級崩壊の原因を作っていたクラスメイトの羽山に立ち向かうことから始まります。
そこから羽山と紗南の関係が始まり、物語が動いていきます。

この作品のすごいところは、ありえない世界観なんですが、リアルな部分があるところです。
ただの恋愛だけに焦点を当てた作品ではなく、物語の中で子供たちが抱える様々な社会問題に切り込んでいるんです。
いじめ、学級崩壊、機能不全家族、DV、子捨て、小児精神疾患等もありました。
子供向けの作品ですが、大人に向けたメッセージ性のある作品だと思います。

何年経っても色あせない作品です。
ギャグも盛り込んでいるのでさらっと読めるところが不思議な魅力です。

恋愛要素ももちろんあります。
主人公の性格がさっぱりしているので、少女漫画にありがちな読んでいて主人公にイライラすることがありません。
男の子のキャラクターのビジュアルや性格も良くて、魅力的です。