金色のガッシュ!! / 金色のガッシュベル!! / Zatch Bell!

金色のガッシュ!! / 金色のガッシュベル!! / Zatch Bell!

『金色のガッシュ!!』は、雷句誠による漫画作品。主人公・高嶺清麿(たかみね きよまろ)と魔物の子供・ガッシュ・ベルが、1000年に一度人間界で行われる魔界の王を決める戦いに挑む物語。頭の良さを妬まれ不登校になっていた清麿と記憶喪失になっていたガッシュが、仲間との交流や戦いを通じ、成長する様を描いている。
『週刊少年サンデー』にて2001年6号から2008年新年4・5合併号まで連載された。また、他にも『月刊コロコロコミック』にて2003年5月号から2006年4月号まで矢高鈴央作画による作品が連載されていたほか、『小学二年生』『小学四年生』『小学五年生』といった学年誌や、少女漫画雑誌『ちゃお』でも4コマ漫画が連載されていた。単行本は全33巻、文庫版・廉価版・完全版は全16巻。
2003年からは東映アニメーション制作でテレビアニメ化された。テレビアニメでのタイトルは『金色のガッシュベル!!』。完結から14年後、2022年3月14日から続編となる『金色のガッシュ!!2』が各電子書店にて配信が開始された。

Rinao22のレビュー・評価・感想

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金色のガッシュ!! / 金色のガッシュベル!! / Zatch Bell!
10

「優しい王様を目指す」少年漫画の王道でありながら笑って泣ける名作

ガッシュたち魔物の子供たちが王様を目指す物語。王様になるにはライバルを倒さなければならない。魔物の子供たちには、術が書かれた本を読むことができ、術を唱えることができる選ばれし人間のパートナーがいて、文字通り二人三脚で戦っていく。道中、仲間に出会ったり、強敵が現れたりという展開は少年漫画の王道であるが、随所にギャグが散りばめられていたり、個性豊かなキャラクターたちが2次元の漫画の中から飛び出してきそうな躍動感もあったりしてとても読み応えのある漫画である。また、強敵との戦いで仲間を失ってしまう場面が何度かあるが、ただ敗れ去るのではなく、自分の希望をガッシュに託して犠牲になったシーンは涙なしには読めなかった。途中まで敵だと思っていたキャラクターが仲間になってより強大な敵に立ち向かったり、ひたすらガッシュの足を引っ張ってきて、ほとんど役に立たなかったキャラクターが覚醒したりするなど、どんでん返しもたくさんあってとても面白い。アニメ化もされたが、キャラクターソングができたりするなど、ギャグ要素はさらに面白くなり、ガッシュとブラゴなどの戦いのシーンはカラーで迫力が増したので、アニメ化されて良かった。漫画もアニメも両方楽しめる名作。