あたしンち / 新あたしンち

あたしンち / 新あたしンち

『あたしンち』とは1995年6月からけらえいこ原作で朝日新聞より連載が開始された日常コメディ漫画。その後メディアファクトリーよりコミック化される。母、父、長女のみかん、弟のユズヒコの4人家族「タチバナ家」の日常が繰り広げられる。みかん・ユズヒコの学校生活や友達とのやりとり、母の友好関係、父の仕事などからリアルな描写が描かれている。他にも個性的なキャラクターが多く登場。アニメ化や映画化もされており長年根強いファンを獲得している。

ktsowa026のレビュー・評価・感想

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あたしンち / 新あたしンち
10

ごくごく普通のタチバナ家のすべてが詰まったアニメ

新聞の連載からアニメ化し、今や誰もが知っている、豪快な専業主婦・お母さんを始めとした、4人家族の日常物語です。日常のちょっとしたことの「あるある!」に始まり、「そんなことある!?」と言いたくなるような突飛なストーリー等、国民的日常アニメといえばこの作品だと思います。
放送当時、私は自分が家族の長女というのもあり、タチバナ家の長女・みかんに感情移入していました。「きょうだいの上の子あるある」が凝縮されたみかんは、まさに当時の私にとって鏡のような存在で、みかんの一挙手一投足に「わかる!」と頷きながら見ていたものです。
しかし、結婚して子供を持った今は完全にお母さんに感情移入するようになりました。多数の失言に加え、すべてを効率よく回そうとして大失敗してしまったり、そんな大雑把な性格ながらも、上の子であるみかんと下の子の・ユズヒコのタイプが全然違うことをしっかりとわかっていたり、子育てのヒントをくれるのはいつもこのタチバナ家のお母さんです。とはいえ、あまりにも豪快すぎるお母さんのようにはなかなかなれませんが。
どんなに世の中が大荒れになっていても、この作品を見ている間はゆったりとした時間が流れ、まるで実家に帰ったかのような安心感のあるそんな素敵な作品です。