ニューヨーク・ニューヨーク

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8

あのララランドもオマージュした作品「ニューヨークニュヨーク」

ミュージカルは好きでいろいろ見ていますが、自分にはララランドはただのオマージュの詰め合わせで、いい部分をはしょってるので、オマージュされた映画のファンはがっかりでしょうね。
オマージュされた作品で一番おすすめは、アメリカ版「ニューヨークニューヨーク」です。アメリカ版と書いたのはこの作品もオマージュ作品で同名作品があるからです。
主役はあのロバートデニーロ(まだ若いです)タクシードライバーの次の作品です。
この映画の1番のおすすめポイントは、ラストがアンハッピーなとこです。恋愛映画のアンハッピーは他にもあるでしょうが、これは、天国と地獄の両面があるんです。主演の男女2人とも仕事では夢がかなって大成功をするんです。女性は映画スター、男性はジャズバーのマスターをしながらジャズ音楽で有名なること。しかし、恋愛だけは、成就しない。ラストシーンで、数年ぶりにもかかわらず、いつものように、強引に男が会いに行く。女性は一瞬喜んでしまう。しかしその場は女性の映画が大成功してその発表があったお祝いの席。仕事上では最高にうれしいシーン。
男は外で待つからこれからのことゆっくり話そうと。女性はいそいそと嬉しそうに出口に向かうが。そのドアの上には非常口の看板がありそこには「出口」の文字が。そう出口。彼と別れて夢をつかんで、いま絶好調。とても幸せ。でも今でも彼を愛してることに気が付いたが…そして「出口」の文字が目に焼き付いて…。
やがて外はどしゃぶりの雨になり、夕暮れにガス灯のあかりが。ばっちり決め込んだスーツがびしょ濡れだがやがて、男はステッキを軽くふりながら、歩き始めた。一瞬うっすら笑ったような。どこからともなく2人の記念のあの曲が。残ったのは雨の音と彼の歩く靴音だけだった。