左ききのエレン

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左ききのエレン
8

天才や凡人、才能の有無が気になる方必読

デザイナーである朝倉光一は一流クリエイターを志すが、決してうまくいくことは無く周りにはどんどんと差がついてしまう。その一人である圧倒的芸術の才能を持っている山岸エレン。彼女は彼女なりに幼いころに父を亡くしその才能が自分にとっては嫌悪感しか抱かなくなる中で必死に才能に対して努力であらがう光一に出会い、独自の感情を抱く。このエレンの天才には天才ゆえの孤独や感情に悩ませる中の成長が何とも忠実に再現されており見どころである。
またほかの登場人物にも常に器用で、それが自分にとって最高の幸せであると思う加藤さゆり。大手企業の娘である岸あやのとあかりのそれぞれの才能の活かし方。などすべての登場人物が主人公のように描かれている上にストーリーを持っている。常に自分で努力とは?集中とは?才能とは?など考えさせられることもあるが何より自分も頑張ろうと思えることが一番大きいところである。
ストーリーが進むにつれて光一の感情の変化や行動の変化、それに伴うデザイナーとしての立ち位置などとても必死さが伝わってくることは間違いない。そして、それぞれがそれぞれの道に進んだ結果の最後の伏線回収によりすべてがつながりもう一度鳥肌が立ってしまう。ぜひ、自分が天才だと思わない人は100%何かしら学べることがあるので読んでほしい。