プロメア / PROMARE

プロメア / PROMARE

『プロメア』とは、『キルラキル』などで知られるアニメーションスタジオ・TRIGGERと『モンスターストライク』などバトルエンタメコンテンツを創出するXFLAGがタッグを組んだ、日本のアニメ映画。
30年前の世界大炎上により人類の半数が減り、今日まで炎を操るバーニッシュと人間は対立していた。ガロは「バーニングレスキュー」として消火活動に精を出していた。ある火災をキッカケに指名手配グループ「マッドバーニッシュ」のリオとぶつかりながら仲間たちとともに立場を越えて国の陰謀・地球の危機に立ち向かう。

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プロメア / PROMARE
9

メカアクションや登場人物の関係が熱い!

映画『プロメア』の魅力は、大胆に動き緻密に描かれたメカアクションとキャラクター同士の関係だ。
この映画は戦闘シーンのほとんどを、登場人物が操るロボットで占められている。その動きは全体から部品、モチーフまで細かく描かれているのにも関わらず、剛胆な身ぶりをしているように見える。大切なことを守りながらもわざと大げさに表現することで、魂のぶつかり合いともいえるロボット同士の戦いが繰り広げられているだろう。
またキャラクター同士の掛け合いも熱い。特にガロとリオの間柄に注目すべきだ。前者は熱血漢な消防隊の新人で、火を操る人種のグループ「マッドバーニッシュ」を一度捕らえて英雄視された者だ。後者はクールな「マッドバーニッシュ」のリーダーで、同胞を助けるために過激な行為を起こしている。性格も立場も正反対な二人だが、ガロが真実を知ったことで二人の距離はしだいに近づいていく。同胞を自治共和国プロメポリスに奪われたリオが暴走したとき、ガロはたった一人で向かって救おうとした。そして全ての黒幕と戦うときの2人の関係が熱い。水と油でありながらも隔たりなく接しているのである。
以上により映画『プロメア』では、繊細で豪胆なロボット同士の戦いと正反対な2人がしだいに近づいてくる関係に熱くなれる。