銀魂コミックス第65巻 DVD同梱版発売。未アニメ化長編「愛染香編」<前編>の詳細とみどころ。

2016年8月4日、銀魂コミックス第65巻が発売になりました。通常版と同時に発売されたのが、「愛染香編」前編が収められたDVDとセットになった同梱版。
概要についてはすでにお知らせしていました。ここでは、実際にDVDを見ての内容の詳細と見どころについて紹介します。

「銀魂」では珍しいラブコメ風味の長編

銀さんが持っている、これが全ての元凶、惚れ薬「愛染香」。

空知先生はストーリーテラーとしても相当の力量がある方です。
それは、ギャグ一辺倒に終わらず必ず話のどこかに人の心をぐっと掴む要素を織り交ぜ、それが物語全体を印象に残るものにしていることからよくわかります。
連載の初期から、「人情噺」的な泣かせるストーリー、それもかなりの名作をいくつも描いてこられた空知先生。
その空知先生が満を持して(?)取り組まれたのが、本作「愛染香編」でした。

これまで「一国傾城編」で、まるで映画を見るような深い余韻を残すラブストーリーを描いたこともあった空知先生ですが、メインキャラたちが軽いノリでラブラブしちゃう「ラブコメ」は、そういえばこれまでほとんど見たことがなかった気がします。

主役・銀さんをはじめとして、実は(笑)みなさんかなりのイケメン、美少女、美女がそろっている銀魂ワールド。
彼らがラブコメしたっていいじゃないか!ジャンプ連載中の本編はいよいよ「最終章」に入ってきたんだし…。

やれることはなんでもやり尽くしてやろう。もしかしたら空知先生はそう考えられたのかもしれません。

月詠姐さんの脳内妄想変換がすごすぎる!

吉原ご禁制の惚れ薬「愛染香」。ピンク色のハート形という、いかにもな色と形をしたそのお香をたまたま嗅いでしまった月詠さん。
こともあろうに、その香を香らせたのはビルの屋上から(!)立ちションをして火のついた香を消した銀さんだった!
もうその出だしから大笑いさせられます。

愛染香は、その香を嗅いだ後最初に見た者に惚れてしまうという代物。
香を嗅いで最初に見上げたのが銀さん(正確にいえば、立ちション直後の銀さんのナニ←www)だったため、月詠さんは銀さんに惚れてしまった!

そして彼女の脳内では、上段の鼻くそ製造マシーンが下段のような「鼻くそ伯爵」(!)に見えてしまうのです。

これ、オスカルですか?やっぱりこういう絵柄の時は、背景にバラが飛ぶのね。

銀さん、手当たり次第に女性を口説きまくる!

月詠の提案で、愛染香をまとめて処分しようということになりましたが、それらを積んだリヤカーに火がつき、大量の煙が発生!
慌てて火を消そうと走る神楽と新八が見たのは、長屋の一室で老婆としっぽり(?)後に、タバコで一服する銀さんの姿でした。
おばあさんから「役に立たなかったなんて誰にも言わない」と言われる銀さん(wwwww)

銀さんは大量の煙を一度に吸ってしまい、最初に見た者どころか、「女性と見ればゆりかごから墓場まで手当たり次第口説く、とんでもないすけこまし」(by 新八)になってしまっていたのです。

それを利用して、モテモテになる銀さん。吉原の遊女たちの目がもれなくハート型に。

月詠を守る銀さん!胸が高鳴る月詠。

香の煙を吸って正気を失った男たちが一斉に月詠の方に向かってくる!
それを蹴散らしたのは、銀時でした。

「オイ、俺の女に手ェ出すな」

ヒーロー見参!的な銀時のこの一言に思わずどきっとする月詠。

「俺たちは、行くときもイくときも逝くときも一緒だろ」ととんでもないことを言う銀さん。

しかしその後「お前が望むなら、俺はお前だけのものになってもいいよ」と言われて、月詠は胸がきゅうんとなってしまいます。

新八と神楽(の瞳の中のメガネ)のロマンスも!

さらに、香の煙を吸ってしまった新八と神楽のふたりにもあり得ない展開が待っていました。
こんなシーンは多分同人誌でしかお目にかかれないものだと思っていましたが…(もちろんちゃんとオチはある)

アニメならでは見どころはここ!

アニメでは、銀さんのこれまでにない「色男ぶり」が、「足元」の描写で実にうまく表現されており、これはアニメならではの効果でした。漫画では味わえないアニメ独特の「間」もより一層ラブコメ風味を強調しています。

また、月詠をはじめとした女性陣も、普段とは違った感情の動き、そして声優さんたちによる、「イジョーに可愛い声」が聞けるのもアニメだけの特権ですね。
そして、新八の「ちょっ、待てよ!」の「ちょっ」が、キムタクが乗り移ったかのようですので、こちらも一聴の価値あり。

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