M-1グランプリ2003年 ~フットボールアワー3度目の出場にて悲願のM-1王者へ…~

2003年のM-1グランプリで3度目の悲願のM-1王者になったフットボールアワー。
丁度この年は、笑い飯、敗者復活枠から決勝進出を獲得したアンタッチャブルの三つ巴の戦いとなった年でもある。
今回はM-1グランプリ王者になったフットボールアワーを中心に、戦いの模様を解説していきます。お楽しみに…。
M-1グランプリ2003年の戦いの始まり…。
前回のM-1グランプリ2002年の時、ますだおかだが悲願のM-1王者を獲得したのは有名な話だが、実はこのストーリーには続きがあった。
決勝まで残った、フットボールアワーが最終決勝戦で惜しくも涙を飲んだのだ。
その悔しさを胸に2003年のM-1グランプリに臨んだのだ。
笑い飯の決勝ネタから感じたフットボールアワーの後藤輝基の思いと転機
当時、前回出場していた笑い飯の決勝ネタ「奈良県立歴史民俗博物館」が面白く、観客から笑いが絶えなかった。更に、審査員の評価も評価も非常に高かった。
その姿を見た、フットボールアワーの後藤輝基はこう思った。
「笑い飯のネタに勝てるものは誰もいない…。」
その思いが逆に二人は緊張から解放されたのだ。
最初に披露した決勝ネタが「結婚記者会見」。観客からの爆笑も絶えることはなく、
審査員の評価も高く、笑い飯の点数より上回り、トップに立つことが出来たのだ。
笑い飯の決勝ネタ「奈良県立歴史民俗博物館」です。
(一部画像が悪い箇所があります。すみません。)
フットボールアワーのライブスタンドの漫才ネタの一部です。
岩尾望さんのボケと後藤輝基さんのたとえツッコミの組み合わせが抜群で
面白さを増してきています。
敗者復活枠から這い上がってきた新星「アンタッチャブル」
更に、この回にはもう一つの強力なライバルがいた。
それは敗者復活枠から這い上がってきた「アンタッチャブル」だ。
彼らの決勝ネタも観客から爆笑が鳴りやまず、審査員からの評価も高く、最終決勝戦に残った。こうして、フットボールアワー、笑い飯、アンタッチャブルの三つ巴の戦いとなった。
フットボールアワーが最終決勝戦で選んだネタは「SMタクシー」。
ボケ役の岩尾望とツッコミ役の後藤輝基の独自の世界観が面白味を増し、観客は爆笑の渦に…。
結果は笑い飯と接戦の結果、3度目にして、悲願の優勝をつかんだのだ。
最終決勝戦で惜しくも敗れた、アンタッチャブルと笑い飯との戦いは翌年の2004年のM-1グランプリに続くことになる…。
今は懐かしい、アンタッチャブルの漫才です。
また、復活してほしいですね・・・。
フットボールアワーの最終決勝戦の「SMタクシー」のネタを元にしたものです。
このネタも面白いですよ。
おまけ ~後藤輝基はもともとボケ役だった…。~
今でこそ、後藤輝基は「例えツッコミ」のツッコミ役として定着しているが、昔はボケ役だった。
ボケ役からツッコミ役への転身は、本人にとっても並大抵の苦労があったし、物凄い努力をしたのは、私達の想像を超えるものがあると思う。
フットボールアワーの漫才の面白さは、岩尾望の面白い外見を生かした「ボケ」と
後藤輝基の「例えツッコミ」が「最高の面白さ」として、完成されていると思う。
最近では、ピンでの活動が多くなった二人だが、またフットボールアワーの「独特の面白い世界観」が見られる漫才を見たいと思う。
後藤輝基の前のコンビ「エレキグラム」の時の漫才です。
彼の初々しさが出てますね。
この時期があったから、今のフットボールアワーの「漫才の面白さが生きると思います。」
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