出演断る!乙武洋匡の24時間テレビへの思いとその反応まとめ
2012年に乙武洋匡がTwitterにて『24時間テレビ』への思いを語った。以前に『24時間テレビ』のパーソナリティーを務めてほしいという要請があったことを明かし、断った理由を述べている。これに対して多くの人から様々な反応が寄せられた。
「24時間テレビ」への思いを綴る乙武さんの一連のツイート
1.今年も24時間テレビが終わった。放送前、「24時間テレビを放送するのと、パラリンピックを24時間放送するのと、どちらが障害者理解が進むのか」とつぶやいて、みなさんから多くの反響をいただいた。だが、まだ僕自身の考えを述べていない。僕は、「どちらも一方では進まない」と考えている。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
2.もう十年以上前の話だ。「24時間テレビでメインパーソナリティーを務めてほしい」という話があった。今年で言えば、嵐のポジションだ。「ビジネス」として考えれば、それはオイシイ話だったのかもしれない。だが、断ってしまった。あの番組では、障害者の扱いが一面的であるように感じたからだ。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
3.もちろん、意義はあると思っている。募金による寄付額には無視できないものがあるし、何より「知ってもらう」ことのきっかけにもなる。だが、それでも、「かわいそうな人たちが、こんなに頑張っている」と障害者を扱ってしまうことに違和感を覚えたし、その番組の“顔”となることに抵抗があった。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
4.僕が子どもの頃は、番組もいまより「貧困」に焦点を当てていたように思う。当時は僕も貯金箱の中身を持って、コンビニまで募金しに行った。だが、いつからかずいぶん番組のテイストが変わってきた。そこに登場する障害者は、あきらかに憐憫の情で見られている気がした。僕は、番組を見なくなった。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
5.だが、パラリンピックを放送すれば障害者理解が進むとも思えない。彼らは、日々の研鑽を積み、大舞台で活躍する権利を得たアスリート。一般的な障害者像を体現しているわけでは、けっしてない。だから、「障害者ってこんなにすごいんだ!」という感想は、全体像を見誤らせる危険性をはらんでいる。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
6.「健常者とはこういう人」とひとくくりにできないように、障害者だって様々な人がいる。いまだ苦しみのなかにいる人もいれば、障害を受け入れ、克服し、まわりに勇気を与えるような生き方をしている人もいる。どちらが「いい」「悪い」という話ではない。どちらも「いる」という“現実”が大事。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
7.僕に対して、「あなたのように恵まれている障害者ばかりではない」「おまえは特別だ」との批判もある。そのとおり。僕だって、あくまで“ほんの一例”だ。だから、僕の生き方、考え方が障害者を代表しているとは思ってほしくないし、ましてや「乙武さんは…」と他の障害者に押し付けてほしくない。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
8.これまで「乙武さんは24時間テレビが嫌い」という言説が流布しているけが、「嫌い」という感情とも違う。ただ、障害者に対する扱いがあまりに一面的だとは思う。だから、何とか異なる手法でプレゼンできないかと、ずっと考えてきた。それが、『五体不満足』出版にもつながった。いわば、原動力。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
9.みなさんがこれまで抱いてきたであろう障害者に対する固定概念を、何とか打ち破ってやろう、違うスパイスを加えてやろう、そんな思いで出版した『五体不満足』。あまりに多くの人が読んでくださったおかげで、今度は「乙武のような障害者ばかりじゃない!」と批判される“逆転現象”に困惑もした。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
10.とかく、人はレッテルを張りたがる。日本人はこういう人、女性とはこういう性格、障害者とはこういう存在――それが無意味なことは、わかっているくせに。障害者だって、同情されたくない人もいれば、同情されたい人もいる。泣きたい人もいれば、泣きたくない人もいる。本当に、いろいろいる。
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
11.24時間テレビを見た方には、ぜひパラリンピックも観てほしい。NHKの『バリバラ』という番組も観てほしい。そうして、いろいろと知ってほしい。感じてほしい。考えてほしい。もちろん、そこでの感じ方、受け取り方は、各自の自由。ずいぶん長くなってしまったので、このへんで。長文失礼。完
— 乙武 洋匡💉💉 (@h_ototake) August 27, 2012
考えさせられるツイートです。
ネットでの反応
乙武さんはど正論だ。だが多面的に人を見るというとはなかなか難しい。今時のとかゆとり世代はとかとにかく括りたがるのが、日本人の風潮で自分も気をつけているつもりだがよくでる。反省する材料だと思う。
— みつる 'でと' はしもと (@matsuyakuhassy) 2012.08.27 22:55
24時間TVは実は今まで一度も見たことがないのでどんな番組なのかよくわからないんだけど、乙武さんのこの話は凄くいいな…。レッテル貼り後少数派バッシングして言論を封じる流れは勝手に『バニッシュデス』と呼んでいる>RT
— \デシデシ/里G\バサラバサラ/ (@sato310g) 2012.08.27 22:36
乙武先生はほんとに文章力半端ない。
— 烏賊飯@芸者正座 (@ikameshi) 2012.08.27 22:32
乙武さんってほんと凄いな。人間として。
— いしもちりょーたろ (@ryotaroooon) 2012.08.28 02:29
24HTVテレビは感動を求めてるだけで、そのための安易なテーマが障碍者を取り上げることなんじゃないの?乙武さんが言ってるように、障がい者理解が広がるかどうかはハナから念頭に置かれてない。だから見る側は商業的な部分が露骨に見えて見たくなくなるんじゃないかなぁ。
— のぞみーる (@thelma_dayo) 2012.08.28 02:35
@h_ototake いつもツイート見てます。乙武さんの複雑な思いを聞けて嬉しかったです。僕は所謂身体障害者ではないですが、『バリバラ』を観て何故楽しめるのか少しだけですがわかった気がします。
— tonto0913 (@hnovi0913) 2012.08.28 02:50
乙武さんがゆうからよけい納得する。
— kazu.711 (@kazuki_711) 2012.08.28 03:13
@h_ototake 読ませていただきました。身内(叔父)に視覚障害者がいます。叔父は「同情されたくない」ほうの障害者だと思います。叔父を見て感じていた事と、今の24時間テレビへの違和感との相違が、乙武さんのツイートを読んで、すとんと腑に落ちた気がします。ありがとうございます。
— Shinobu (@Shinobu_1971) 2012.08.27 22:36
乙武さんカッケーわ。生き様そのものがカッコいいと思う。色々と苦労したんだろうけど、その苦労が今の完成された人間性を作っているんだと思う。あんな風に堂々と生きれたらなと思うわ。
— Licht (@altes_eisen0804) 2012.08.27 22:38
乙武さんが語る24時間テレビへの思いがクッソ正論な件ー24時間テレビって上から目線な感じはするなぁ。それが悪いこととは思わないけど一面的過ぎて困惑する。本当すごく分かりやすいわ himasoku.com/archives/51736…
— はにわ (@haniwa0705) 2012.08.27 22:43
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