カラオケ行こ!(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カラオケ行こ!』とは和山やまによる漫画作品。本作は2019年8月同人誌即売会にて頒布されたものに加筆修正したものをKADOKAWAが単行本化した。
中学校で合唱部の部長を務める岡 聡美は、合唱コンクール後に突然、四代目祭林若頭補佐である成田 狂児に声を掛けられる。狂児は組で定期的に開催されるカラオケ大会で最下位になることを避けるため、聡美に歌唱指導を依頼する。脅されるように協力するはめになった聡美だが、やがて狂児との間に奇妙な友情が芽生えはじめる。

コミックナタリーにおける江口夏実との対談で、作者お気に入りのセリフは『カラオケ行こ!』102ページの「ねぇ組長!!」というセリフだと語っている。セリフを考える際の語感、口に出して心地いいセリフを大切にしており『「なぁ」じゃなくて「ねぇ」なのが気に入ってます』とのこと。

単行本化にあたって全ページ修正

KADOKAWAでの単行本化にあたり背景の追加など全ページ修正しており、顔はほとんど書き直しがされている。
セリフの修正もあり、同人誌では狂児が聡美の前で初めて「紅」を披露する際「紅だー!」って叫んでるところに、聡実が「ポーズはボヘミアン・ラプソディ……」とツッコミを入れているが、単行本では「前奏42秒の間に逃げられたなぁ…」と変更されている。同人誌頒布当時は映画「ボヘミアン・ラプソディ」が公開中だったが、単行本化当時は今更感を感じたためだと作者が語っている。

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