藤井聡太がデビューから11連勝を達成するまでの軌跡まとめ

ここでは史上最年少となる14歳2か月でデビューしたプロ棋士・藤井聡太がデビューから11連勝を達成するまでの軌跡をまとめた。藤井聡太はこの後29勝まで連勝記録を伸ばし、将棋界の連勝記録を塗り替えることとなる。

◆中学生棋士・藤井聡太四段がプロ入り11連勝!!

去年、史上最年少で将棋のプロ棋士となった愛知県の中学3年生、藤井聡太四段が4日の対局に勝って、デビュー戦から11連勝の新記録を達成しました。

出典: www3.nhk.or.jp

プロ棋士の最年少記録を更新し話題となった藤井聡太四段が、デビュー戦から11連勝という新たな記録を樹立し話題となっています。
藤井聡太四段…紛れもなく”本物”です!!

◆藤井聡太って誰?

21世紀生まれで初となる将棋のプロ棋士である。

出典: ja.wikipedia.org

藤井聡太四段は将棋のプロ棋士です。
現在の年齢は14歳で、今月に中学3年生になったばかりです。

10月1日付、14歳2か月でプロ棋士(四段)となる資格を得た

出典: ja.wikipedia.org

藤井四段は昨年の10月にプロ棋士となり、歴代最年少プロ棋士記録を更新したことで話題となりました。
現在、各種メディアでも注目されており、将棋に馴染みのない人でも名前を聞いたことがあるという人も増えてきていると思われます。

奨励会入会以前から詰将棋の強さに定評があり、プロ棋士や奨励会員、詰将棋作家が多数参加する詰将棋解答選手権のチャンピオン戦には2011年に小学2年で初参加し、2015年(第12回)から2017年(第14回)まで3連覇している。

出典: ja.wikipedia.org

藤井四段は詰将棋という相手の玉を詰ます能力が極めて高く(将棋の終盤がとても強い)、小学生でプロ棋士の強豪も参加する『詰将棋解答選手権』で優勝し話題となりました。
同選手権ではその後3連覇を果たすなど、将棋の終盤力においては既に棋界トップレベルの実力を誇っています。

◆中学生で将棋棋士になるのってすごいの?

プロ棋士になるには、新進棋士奨励会と呼ばれるプロ棋士養成機関を勝ち抜かなければならない。

新進棋士奨励会(通称:奨励会)には、入るだけでもはや尋常ではない将棋の強さを求められますが、その中からプロ棋士になれるのは2割ほどしかいません。
日本中から集まった将棋の強豪たちがしのぎを削り合う『鬼の住処』とも称される奨励会を、中学生で抜けることは至難の業で、過去80年ほどの奨励会の歴史において中学生のプロ棋士は藤井四段を含め5人しかいません。

◆中学生棋士はもれなく伝説級の棋士ばかり

過去、中学生でプロ棋士になったのは藤井四段を除き以下の4人だけです。

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加藤一二三九段

タイトル歴:8回
棋戦優勝回数:23回

藤井四段が記録を破るまで最年少プロ棋士の記録を持っていた人物。
18歳でトップ棋士の証であるA級棋士となり、『神武以来の天才』と称された。

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谷川浩司九段

タイトル歴:27回
棋戦優勝回数:22回

中学生2年生でプロ棋士になった後、みるみるうちに頭角を現し21歳で将棋界の最高峰である『名人』のタイトルを獲得した。
21歳の名人獲得は最年少記録である。

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羽生善治三冠

タイトル歴:97期
棋戦優勝回数:44回

言わずと知れた将棋界の盟主で、将棋界の7つのタイトルを独占した唯一の人物。
7つのタイトルのうち6つで永世称号を獲得している。

※永世称号とは、タイトル獲得数などの条件をクリアすることで引退後もその称号を名乗れる権利のこと。

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渡辺明竜王

タイトル歴:19期
棋戦優勝回数:9回

20歳で将棋界の最高峰の1つである『竜王』のタイトルを獲得し、現在唯一永世竜王の資格をもつ棋士でもある。
先日、現役棋士としては羽生さん次ぐ複数の永世位(永世棋王)を獲得した。

以上のように、中学生でプロ棋士になった人たちは、いずれも伝説級の大棋士ばかりです。
藤井聡太四段も、過去の例に漏れず今後伝説級の大棋士へと成長していくものと思われます。

◆将棋棋士における11連勝の凄さとは?

続いて、藤井四段が記録した11連勝の凄さを検証するため、過去10年分の年度別最多連勝記録と比べてみたいと思います。

2016年度:12連勝(豊島将之七段、青嶋未来五段)
2015年度:15連勝(佐藤天彦名人)
2014年度:13連勝(横山泰明六段)
2013年度:12連勝(永瀬拓矢六段)
2012年度:15連勝(中村太地六段)
2011年度:18連勝(永瀬拓矢六段)
2010年度:17連勝(佐藤天彦名人)
2009年度:13連勝(阿久津主税八段)
2008年度:11連勝(豊島将之七段)
2007年度:13連勝(佐々木慎五段)

以上のように、プロ棋士における11連勝とは年間トップレベルに入るほどの記録であることがわかります。
これを最年少でプロ入りした藤井四段が、デビュー戦から記録したというのですから驚きです。

※ちなみに、過去の最多連勝記録は神谷広志八段の28連勝です。

◆非公式戦でも好成績を収める藤井四段

AbemaTV将棋チャンネル特別対局企画「藤井聡太四段 炎の七番勝負~New Generation Story~」の第4局が4月2日に放送され、史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした藤井聡太四段(14)が、中村太地六段(28)を117手で下し、対戦成績を3勝1敗に。七番勝負の勝ち越しに王手をかけた。

出典: abematimes.com

現在『AbemaTV』で放送中の『藤井聡太四段 炎の七番勝負』にて、藤井四段は注目の若手棋士から棋界を代表するベテラン棋士までの7名と対局をし第4戦まで終了しています。
その成績は、
第一戦:増田康宏四段(昨年の新人王)→藤井四段の勝利
第二戦:永瀬拓矢六段(昨年タイトル挑戦)→永瀬六段の勝利
第三戦:斎藤慎太郎七段(昨年の勝率1位)→藤井四段の勝利
第四戦:中村太地六段(過去2度のタイトル挑戦)→藤井四段の勝利
で、藤井四段の3勝1敗となっており、既に藤井四段は将棋界トップレベルの実力を有しているものと思われます。

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