世界中にある不思議な巨石についてまとめてみた!古代の超技術や大自然の凄さに驚く!

世界中に存在する巨大な石についてまとめました。ここに掲載しているのは、エジプトのオベリスクやバールベック・ジュピター神殿といった人工的なものや、エアーズロックやマウント・オーガスタスなど大自然の巨石など。古代の人間や自然の偉大さが分かる情報を、画像を交えながら紹介していきます。

【人工の巨石】

■エジプト・未完成オベリスク

アスワンのオベリスク

ナイル川流域にあるアスワンという場所(ダムが有名)に、古代の石切場があり、そこに未完の「オベリスク」が眠っています。

古代エジプト人がどのようにして石を切り出していたのか、その技術を実際に見ることができる重要な資料となっています。完成していれば高さ41m、重さ1150トンとなっていたことでしょう。

出典: www.egypt.or.jp

■バールベック・ジュピター神殿

出典: www.phoenixtour.jp

ジュピター神殿

中東のレバノンのベカー高原に残っている、大神殿の跡。ここにはかつて古代都市バールベックが存在していたが、今では廃墟となっている。
この都市自体は、3000年前ごろフェニキア人によって築かれ、後にローマ人に征服された。

遺跡の大部分は損壊してしまっている。しかし神殿跡に残る「6本大列柱」は、バールベック遺跡の象徴となっている。

バールベックはギリシャ人にヘリオポリス(太陽の都)と呼ばれていた肥沃な土地で、紀元前64年にローマ帝国の属州となって以降、歴代ローマ皇帝がローマ帝国の威信を賭けて200年以上を費やし建設した。

出典: d.hatena.ne.jp

とりわけ、建築面では、ローマ人はギリシアの円柱やエトルリアのアーチに多大な影響を受けたようで、彼らは、これらの様式に自らの独自性を加えて、さらに巨大で実用的な建造物をつくりあげていったのである。

出典: www.cosmos.zaq.jp

古代の人々にとって宗教的に非常に重要な場所であったようで、後にキリスト教やイスラム教の拠点としても利用されていたようです。

しかし、この大神殿の基礎となる基壇部分は、ローマ人の手によるものではない。確かに、神殿の石柱部分と基壇部分には、その規模からしても構造上、明らかに大きな隔たりがあるようだ。この基壇部分は、それより、はるか以前に、セム族によって構築されたものだと言われている。セム族とはバビロニア、アッシリア、アラブ、アラビアなどの諸民族の祖とされる民族で、彼らは、その昔、自然神バールを祀るために神殿を建設しようとしてこの基壇部分を建設したのである。

出典: www.cosmos.zaq.jp

基壇部分の巨石『トリリトン』

出典: www.cosmos.zaq.jp

トリリトン

この基壇部の巨石に混じって、1個の重さが750トンという少し信じられない巨大石柱が3本積み上げられているのがある。

この巨大な花崗岩の石柱は、それぞれがきちんと並べて積み重ねられており、今でも針一本を通すことも出来ないほどの精巧な出来ばえだ。

これは、人々から「トリリトン」と呼ばれており、「3つの驚異の石」と呼ばれている代物である。

これらの巨石は、南西に700メートルほど離れた採石場から切り出され、運ばれたと考えられている。問題なのは、古代の技術でこのような恐ろしく重いものをどのようにして運び、いかにして持ち上げたのかという点である。これらの巨石が古代人の手によって運ばれたとは思えないのである。しかも、古代にそのような運搬技術があったということも信じられないのである。

出典: www.cosmos.zaq.jp

この三石の大きさは、長さが約18メートル、高さと幅は約4メートル、重さは650トン~970トン。建築物に使われた切石としては世界最大である。

出典: www.nazotoki.com

しかし、問題はこれで終わりではない。この石切り場には、この謎をさらに複雑怪奇にしてしまうような存在がある。

トリリトンよりももうひと回り大きくもっと重い石柱が放置されているのだ。

出典: www.cosmos.zaq.jp

『南の石』

レバノンの南の石

長さ約20m、幅4m~5.29m、高さは約4.2mもあり、重さは1000トンを超えると言われている。

古代人が石を切り出す時には、石に木の杭を何本も打ち込み、その杭に水をかけて、木の膨張する力でヒビを入れて切り出したという説がある。また、石を運ぶ時には丸太を敷いてその上を転がして運んだとされているが、ここまで巨大であると、その方法は通用しない。

出典: ww5.tiki.ne.jp

重すぎて、敷いた丸太が割れてしまうらしいです。

一体、これほど大きな石をどうやって運んだのだろうか? イギリスBBC放送で行われた実験では、丸太のコロを使い、1トンの切石を1日1マイル(1.6キロ)運搬するのに16人必要だという試算が出ている。この試算に基づけば、トリリトンのような最大970トン級の巨石では1万5000人以上が必要となり、南方の石では3万2000人も必要となってしまう。

出典: www.nazotoki.com

これほどの大きい石をどうやって綺麗に切り出したのでしょうか。さらには、どのように運ぼうとしていたのでしょうか。謎は深まります。

バールベックの南の石は巨大ですが、その近くでさらに大きな石も見つかっています。

バールベック『第2モノリス』

バールベックの2つ目の巨大モノリスは1990年代に同じ採石場で発見された。その重量は南の石を凌駕する1242トンと推定されている。長さは19.5~20.5m、幅4.34~4.56m、高さは4.5m。

バールベック『第3モノリス』

さらに同じ採石場で2014年の夏に南の石と第2モノリスを超える大きさの巨石が、ドイツの考古学研究所によって発見されました。長さは19.6m、幅6m、高さは少なくとも5.5m(部分的に埋まっているため)で、重さは1650トンもあります。

上にある巨大な石が南の石で、その下に発見されたのが第3モノリスです。巨大な石はカドが輸送時に傷つきやすいため、採石場に残されていたようです。

しかし、切り出された石として『世界最大』ではありません。

■人間が切り出した『世界最大』の石

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