怪怪怪怪物!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『怪怪怪怪物!』とは2017年に台湾で公開されたホラー映画。監督は、『あの頃、君を追いかけた』を手がけたギデンズ・コーが務めた。学校でのいじめ問題を軸に、怪物と人間を描いた作品。いじめの罰として地域奉仕活動をした際に怪物に遭遇した学生たちが怪物を捕獲したことから取返しのつかない状況へと発展していく。いじめられっ子のリン・シューウェイを演じるのは、2014年に俳優デビューしたトン・ユィカイ。怪物と人間のどちらが本当に残酷で悪者なのかを問いかけてくるホラー映画。

リンがよく行く知的障害のある男が店番をするお店で、「お釣りは瓶の中にある小銭を持って行ってください」と言われるとリンは「この世には悪人かバカしかいない。みんな悪人だ。あとはお前みたいなバカ」と言いながら店の棚の商品を乱暴に落として去っていく。いじめられていた自分も弱い立場の者の前では、いじめる側にまわってしまうことにもどかしさを感じていた。

リン「君は僕たちとは違う」

学校中の生徒からいじめられていたリンを唯一、いじめなかったのが同じように学校でいじめを受けている女子生徒だった。彼女は、廊下に机と椅子を出されつまはじきにされているが、リンのように自分より弱い者をいじめるようなことをしていない。自分より弱い立場の認知症の老人や怪物の妹を保身のために、ドアンたちと一緒にいじめる側に回ってしまったリンが、怪物の血をいれた給食のスープを「君は僕たちとは違う」と彼女から取り上げる時に言ったセリフ。善人になりきれなかった自分とは君は違うとスープを飲まないように彼女だけを助けるシーン。

『怪怪怪怪物!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

charaのカバー曲「My way」が起用

妹の怪物を探している姉の怪物が、スクールバスに乗り込み叫び声をあげながら襲い掛かって来るシーンで、ドアンの彼女のウーがヘッドホンで聞いていた曲は日本人歌手charaが映画『スワロウテイル』のYen town bandでカバーしていた「My way」という曲。怪物が現れ、学校の生徒たちが次々に怪物に殺される恐怖のシーンで静かな曲調が流れることで、怖さが倍増している。原曲はフランク・シナトラ。

特殊メイクとアクションで怪物らしさを演出

怪物を演じるにあたり、怪物役の姉妹は撮影前に全身にメイクを施された。指先までしっかりとメイクを施し、怪物らしさを表現している。ギラギラとした目を表現するために大きなコンタクトレンズをいれた姉の怪物役のユージェニー・リウは、映画の中で怪物が飛び掛かってくるシーンや壁に登っているシーンのため、ワイヤーアクションにも挑戦した。

出演を熱望した通訳家の高百合

リンが最後に学校中の生徒に怪物の血を混ぜた給食のスープを飲ませるが、たった一人だけスープを飲ませず助けられた女子生徒役の高由里は、通訳として活動している。ホラー映画ではあるが、いじめや社会現象などが織り込まれた映画だとインタビューに答えている。台本をみて「こんなにおいしい役はない」と出演を熱望した。

脚本時から怪物役としてユージェニー・リウをイメージしていた

監督であり脚本も手掛けたギデンズ・コーは、怪物役として女優のユージェニー・リウを思い描きながら構想を練っていた。ユージェニー・リウが監督にどんな役かと尋ねた時は、言いにくそうにモンスターの役であることを打ち明けた。

『怪怪怪怪物!』の主題歌・挿入歌

主題歌:バーサンヤオ(八三夭)「末日鬧鐘」

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