プーチン・マジック
ロシアのウラジミール・プーチンはメルケル首相が犬に対して病的な恐れを抱いていることを知っていた。
プーチン・マジック
そしてメルケル首相との会談の場で精神的優位に立つために大きな犬を連れてきた。
愛犬<コニー>
コニーは1999年にサイノロジー・センターで生まれた。そこで彼女は捜索・救助犬として訓練さ れることになっていた。コニーの名前はコンドリーザ・ライスからとられたものだという噂があるが、真相は不明である。2000年12月にセルゲイ・ショイグからのプレゼントとしてプーチンに贈られた。
<メルケル首相>
少女時代に犬に噛まれたことがある。2007年にソチでロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談中、プーチンの愛犬コニーが乱入して彼女の足下に座った。
精神的優位に立つ
メルケル首相は、不快に思ったようだったと いう。
KGB(ソ連国家保安委員会)時代
1952年10月、ロシア第2の都市、レニングラード(現サンクトペテルブルク)の貧しい家庭に生まれた。映画や小説の影響でスパイにあこがれて猛勉強し、レニングラード大法学部を経て旧ソ連国家保安委員会(KGB)入りした。
KGB(ソ連国家保安委員会)時代
在外勤務地は東ドイツのドレスデンと二流どころだったが、KGBに身を置いた経歴は「国家至上主義」といえる彼の統治観に表れている。前大統領期に地方知事の選挙を廃止、主要メディアを国家統制下に入れるなど強権統治を推し進めたのも、「まずは強い国家の再興が必要」との考えからだ。
暴漢を半殺しにするプーチンさん。
東独勤務の89年に「ベルリンの壁」崩壊を目の当たりにし、ソ連の暗い先行きを予感。ソ連が消滅する直前の91年8月にKGBを去り、大統領府に勧誘される96年まで、大学の恩師が改革派市長だったサンクトペテルブルクで副市長を務めた改革派官僚の顔も持つ。
ウラジミール・プーチン,常に国の最前線でリーダーシップ
ウラジミール・プーチン
動物好きで有名なプーチン首相。今回のブルガリア訪問で、ホリソフ首相から、カラカハン・ドッグ(Karakachan dog)の子犬をプレゼントされた。
ウラジミール・プーチン
1. 氏名
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン
(Putin, Vladimir Vladimirovich)
2. 生年月日
1952年10月7日
3. 出身地
レニングラード市(現サンクトペテルブルク市)
4. 学歴
1975年 レニングラード国立大学法学部卒業
ウラジミール・プーチン,常に国の最前線でリーダーシップ
今思うとロシアとアメリカの間で一時的にせよ蜜月時代があったとは不思議な気がする。
それはプーチンが大統領になった2000年からブッシュがイラク戦争を始めるまでの2003年までの約3年間だが、この間はロシアとアメリカの関係はちょうど日本とアメリカのような関係だった
ウラジミール・プーチン,常に国の最前線でリーダーシップ
なぜプーチンのロシアがアメリカや西欧との関係改善を求めていたかと言えば以下の理由だろう。
① 国内経済が疲弊し海外からの資本投入以外に経済再建がおぼつかなかったこと、
② 国内の反プーチン派を叩き潰すことに忙しかったこと、
③ チェチェンで独立運動が起こっていたこと
プーチンにとり上記問題の解決が優先で、その間はアメリカとことを起こしたくなかった。
ウラジミール・プーチン,常に国の最前線でリーダーシップ
プーチンにとって幸いだったのは2001年9月に信じられないような同時多発テロがニューヨークで発生し、ブッシュ大統領が頭に血が登ってアルカイダ殲滅に乗り出したことだ。
ブッシュはアルカイダが根拠地を置くアフガニスタンの山岳地帯を攻撃することにしたが、空母による海からの攻撃だけでは容易にアルカイダは背後の旧ソビエト領のタジキスタンやキルギスに逃げ込んでしまう。
ウラジミール・プーチン,常に国の最前線でリーダーシップ
そこでタジキスタンとキリギスの空軍基地を対アルカイダ殲滅のために使用してほしいとプーチンのロシアに申し込んだ。
この申し出でに対しロシアのイワノフ国防相は絶対反対だったが、プーチンはロシアが行っている「チェチェン紛争は同じくテロとの戦いだ」と言うことをアメリカが同意することを条件にこの申し出でを受け入れた。
チェチェンの戦士の秘密訓練所がアフガニスタンにあったこともプーチンが同意した大きな要因だったと言う。
「よし、アメリカにアフガニスタンにあるチェチェンの秘密訓練所をたたいてもらおう」
ウラジミール・プーチン,常に国の最前線でリーダーシップ
だがしかしロシアとアメリカとの蜜月はそう長くは続かなかった。
アメリカが長くロシアとの間で締結していたABM条約(弾道弾迎撃ミサイル制限条約)を廃棄したいとロシアに申し出て来たからだ。
ABM条約は迎撃ミサイルの配置と数を制限する条約で、迎撃能力を互いに最小に抑えることで相互確証破壊を保障し、その結果互いに核戦争を防ごうとした条約である。
ウラジミール・プーチン,常に国の最前線でリーダーシップ
アメリカがABM条約を破棄しようとしたのは核兵器の運搬手段を持つ国はロシアだけでなく中国もインドもイランも(現在では北朝鮮も)そうした能力を持ってきたからだ。
「まずいじゃないか、迎撃能力がないとロシアの核兵器はともかく中国やイランからの攻撃を防げないじゃないか…」