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uguisu1614のレビュー・評価・感想

ラ・ラ・ランド / La La Land
9

『ラ・ラ・ランド』今を懸命に生きる全ての人たちへ送る、オススメ度No.1映画。

「最近仕事が思ったようにうまくいかない…」「ずっと目標にしていた試験がもうすぐ」「大詰めまで来ている商談がある…!」など、いま夢や目標に向かって頑張っているすべての人に向けて、この映画をオススメしたい。

今回紹介する映画は、2016年公開の映画『ラ・ラ・ランド』だ。アメリカで製作されたミュージカル映画である。
脚本・監督として2014年の作品『セッション』で有名なデイミアン・チャゼルが指揮を取り、ダブル主演として俳優志望の女性をエマ・ストーン、ピアニストの男性をライアン・ゴズリングが務めた。

この映画は2016年に公開された映画の中でも群を抜いた高評価を得ており、各国の主要映画賞を総ナメにした。
受賞歴は以下のとおりである。
・アカデミー主演女優賞
・アカデミー作曲賞
・アカデミー監督賞
・アカデミー撮影賞
・ゴールデングローブ賞映画部門作品賞(ミュージカル部門)
・英国アカデミー賞作品賞
・英国アカデミー賞主演女優賞
・ゴールデングローブ賞映画部門(主演男優賞)
・ゴールデングローブ賞映画部門(主演女優賞)
・放送映画批評家協会賞作品賞
・ゴールデングローブ賞作曲賞
・アカデミー美術賞
などなど、ここには書ききれないが、相当評価されている作品であることが見てとれる。

では、この映画の何が良いのか?それは以下の2つだ。※以下、ネタバレあり
「夢を追うすべての人が共感できるストーリー」
「ハッピーエンドではないのに、なぜか清々しいラスト」
それぞれ解説していく。

「夢を追うすべての人が共感できるストーリー」
この物語は俳優を志す女性・ミア(エマ・ストーン)と、自らのジャズバーをオープンさせることを夢見る男性・セブ(ライアン・ゴズリング)の恋愛物語だ。お互い、現状はアルバイトやパートタイムで生計を立てながら、夢に向かって努力をしている「夢追い人」である。

ある夜、ミアが偶然セブの働くジャズバーに立ち寄り、2人は出会う。その後も不思議な縁で何度も会う機会があり、お互いの夢について語り合ったり、ミアの俳優オーディションの「リサーチ」を理由にデートしたり…。
そうやって会う機会を重ねていくうちにお互い惹かれあっていき、2人は恋人同士になり…というストーリーである。

一見ありがちな恋愛物語のようだが、ミアもセブも自分の夢や目標をしっかりと持っており、諦めずに追い続けていることが2人の魅力をより引き立てている。
お互いに向き合って依存し合うのではなくお互いに前を向いて、尊重して、支え合って歩いていく。壁にぶつかり、泥臭くも、生き生きとしたその姿に勇気をもらえる人は多いのではないだろうか。

「ハッピーエンドではないのに、なぜか清々しいラスト」
この物語は前述したとおり恋愛物語がベースとなっているが、結局この2人が結ばれることはなく、それぞれの道を歩いていく決断をする。
普通のラブストーリーだったら、このような結末に「悲しい」「切ない」という感想を抱く方が多いかと思うが、この映画に関してはそういった感情を一才抱かさせない。逆に清々しく、前向きな気持ちにさせてくれるような不思議な力がある。

今人間関係で少し悩んでいたり、彼氏・彼女となんだかうまくいっていなかったり、そういう方にはぜひ見ていただきたい。なんだか吹っ切れて、前向きな気持ちになれるはずである。

「ミュージカル映画は普段あまり見ない」「甘々なラブストーリーは苦手」という人もいると思うが、どちらかというとミアとセブのそれぞれの人生の生き様に注目させられる、ヒューマンドラマのジャンルとして見ていただけるのではないだろうか。
明日もまた頑張ろうと、勇気と希望をもらえる素晴らしい映画である。

selector infected WIXOSS
9

カードゲームの販売促進用アニメとは思えない、硬派な人間ドラマ

「大人向けカードゲーム」とうたっているだけあり、子供が見るにはちょっと心に来る作品になっています。
はっきり言って販売促進はできていない。それくらいカードゲームの描写が少ないです。逆に言えばWIXOSSを全く知らない人でも楽しく見れると思います。
どこまで行っても救いがなく、陰鬱な雰囲気が魅力的です。少女たちはそれぞれの願いを賭けてバトルに参加しているのですが、三回負けてしまえばその願いは一生かなわないどころか「反転して自分に襲い掛かる」という設定は見ていてはらはらしました。
願いが反転するってなんのこっちゃと思う人がいるかもしれません。そんな人のために説明すると、「短距離走で優勝したい」という願いが反転したら、「交通事故で一生は知れない体になってしまう」という風なものです。ただ願いが叶わないだけでなく、願うことさえも許されないような状態になってしまいます。
かといって「勝ち」をためて願いをかなえられる状態になったとしてもその願いをかなえるのは自分ではなく、自分と魂が入れ替わった「誰か」が自分の体でその願いをかなえるというものになります。そのシステムの都合上、自分自身が叶えることのできる範囲を超えて願いをかなえることができないようになっています。
そんなゲームに参加してしまった登場人物たちはみんなどこかしらに闇を抱えており、その闇がキャラクターの魅力にもなっています。
OP、EDも素晴らしいので是非聞いてみてください。

Eclipse (band) / エクリプス(バンド)
9

メロディアス・ハードロックです

1999年にスウェーデンのストックホルムでデビューした4人組のメロディアス・ハードロックグループです。

ボーカルのエリック・モーテンソンを中心に結成され、2001年にデビュー・アルバム「The Truth and A Little More」をリリースしています。2012年に出した4枚目のアルバム「Bleed & Scream(ブリード&スクリーム」はファンからも名作と言われています。
その後も約2年ごとに新しいアルバムを出し、精力的に各国ツアーもこなしています。

個人的には「Armageddonize」(2015)が気に入っています。
音楽は80~90年代のHRを彷彿とさせながらも、高い音楽センスと技術力で独自の雰囲気を作り出しています。
リーダーであるエリック・モーテンソンは、ソング・ライティングとプロデュースにおける非凡な才能を買われ、幾多のバンドのプロデュース業を手掛ける凄腕のミュージシャンです。
ハードロックの部類に入っていますが、アップテンポの激しいものだけではなく、しっとりと聴かせてくれるメロディと歌声も随所にあり、つい一緒に口ずさんでしまったりと日々の音楽ライフを充実させてくれます。もちろんアップテンポの曲も多く、どれもがキレのあるノリの良い音楽となっています。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
7

男女問わずハマる!

原作漫画もとても流行っている、とにかくアニメを見て欲しい、と周りからオススメされました。正直あまり興味は無かったのですが、とりあえず最初だけでもと思って見た1話の冒頭から映像の綺麗さに引き込まれました。作画が素晴らしいです。途中から崩れる作品は多いですが、この作品は最後まで高いクオリティを維持しています。
そして1話のストーリーが「え、そんなことになるの!?」という驚きの展開で続きが気になり、一気に最後まで見てしまいました。ジャンプ作品らしい友情、努力、勝利が盛り込まれた内容ですが、老若男女が楽しめると思います。登場キャラクターが多いところも、少年漫画らしいかなと思います。
大人の女性目線での感想としては、キャラクターデザインが割りとかわいいなと感じています。少し頭身の低い感じが私は気に入っています。
また、敵の鬼が魅力的で、ときどき感情移入してしまう瞬間がありました。一概に悪いやつといえないところが切なくなります。
この作品の魅力はオープニング曲にもあると思います。カラオケなどでもとても人気の曲です。力強く、ときにやさしく切ないメロディや歌詞は作品のイメージに合っていて、一度聞いたら思わず口ずさんでしまいます。

女神降臨
9

お化粧で人は変われます

韓国のweb漫画『女神降臨』を紹介します。韓国のweb漫画でよく見かけるのが外見を取り扱った作品で、外見のせいで人にいじめられている主人公の話だったり、その生活に耐えられなくて整形した主人公の話だったりいろいろあります。
そして今回紹介するこちらの作品は、主人公が化粧を覚えてすっぴんとは別人になって学校へ通うようになるお話です。
中学生の時に、主人公は外見のせいでクラス内の美人系の女子に陰口を言われ、見下されていました。中3で化粧を覚えて、それから研究に研究を重ね、高校に入学する頃には誰もが振り返るような美人になっていました。
校内の誰にも自分は化粧美人だとは明かしていなかった主人公ですが、ひょんなことから転校生に自分のすっぴんを知られてしまいます。彼はすっぴんでも整った顔のイケメンだったのですが、そのことを知っても主人公に対して態度を変えるなどしない、内面もイケメンな転校生でした(けれど、普段学校ではソシオパスと言われるほど冷酷で性格が悪いと言われ、化粧をしている主人公に対しても冷たいのですが)。
ストーリーの途中で度々見かける「どうして人は外見で判断するのだろう」という言葉がとても印象的で、同じ現代社会を生きる私たちはとても考えさせられる内容となっています。またそれだけでなく、作者の絵がとても綺麗で、描く女の子は本当に可愛く男の子はかっこいいのが特徴です。写実的だという人もいますが、美少女やイケメンが出てくるたびにわくわくしてしまいます。