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u_suke

u_sukeのレビュー・評価・感想

薬屋のひとりごと
10

とても惹き込まれる!

元々小説だったものをコミカライズした漫画のようですが、なぜか2社から別々に漫画が発刊されています。同じストーリーを描いているはずなのにそれぞれ独自に描かれている部分があり、新しい発見もあるのでどちらも手に取ってみましたが、両方とも集めたくなりました。最終的に漫画をすべて読み終えたら小説も読んでみたいものです。

内容としては、花街で薬師をしていた女の子が山で薬草を集めている途中で人さらいに遭い、宮中で働くことになるのですが、彼女のスキルと勘の鋭さ、推理力などを活かして次々と難事件を解決していくミステリーです。
この主人公がとても頭の回転が速く、周りの人との掛け合いもテンポ良く進むのでアッという間に読み終わってしまいます。
始めは電子書籍のお試し版から入った私ですが、手元で何度も読み返したくなる衝動に駆られて本屋で単行本を買い集めるまでになりました。
主人公の恋愛も気になりつつ、メインのミステリーがこれまた期待を裏切るオチが待っていたり、うまく伏線回収できたりと緩急がつけられており、本当に痛快な一冊です!
また、時代設定や世界観は現代日本とは全く異なるのですが、絵がとても綺麗でストーリーの中に惹き込まれます。

天使にラブ・ソングを… / Sister Act
10

忘れられない歌声

この映画 「天使にラブソングを」(原題:Sister Act)は、主人公のデロリス(マフィアの愛人・ナイトクラブの歌手)が、ある事件をきっかけにカトリックの修道院でかくまわれ、そこでの騒動を描いたミュージカルコメディー映画です。主人公デロリスは名前をシスター・メアリー・クラレンスに変え、修道院という全く違う新しい環境で生活します。修道院での生活に、初めは戸惑い、逃げ出そうとするシスター・メアリー・クラレンス。しかし、ひょんなことから修道院の聖歌隊の指導を任されます。初めは音程やリズムがバラバラな聖歌隊ですが、シスター・メアリー・クラレンス指導のもと、素晴らしい歌声とパフォーマンスを習得します。気さくで面白い主人公のシスター・メアリー・クラレンスは、修道院で欠かせない存在になっていきます。そして、仲間のシスターたちと歌と音楽を通して深い友情を築いていきます。主人公や周りのシスターたちの心の変化が見どころです。特にシスター・メアリー・クラレンスと最初に友達になるメアリー・ロバート。彼女は内気で引っ込み思案な性格の持ち主。初めは誰も彼女が聖歌隊でソロパートをやるとは思いませんでしたが、シスター・メアリー・クラレンスによる特訓によって自信をもってソロパートができるようになります。1度聞いたら忘れられない歌声がこの映画の魅力です。

ディスコード -DISCORD-
6

ディスコードを観た感想

ストーリーは、主人公であるアニーの母親が亡くなり、葬儀のために、アニーとその姉であるニコールが実家へ戻るところから始まります。アニーもニコールも、自分の母親のことをあまりよく思っていない様子が描写されます。それでも姉のためにアニーが実家へ戻ると、ニコールの姿が見当たりません。そして、電気が点滅したり、人影を見たり、何かに引きずり込まれるような、怪奇現象が起こります。ニコールが行方不明になって数日たち、ニコールの娘を預かってくれていた従妹のリズが、心配してアニーの実家に泊まりに来てくれますが、リズもまた行方不明になってしまいます。アニーは警察に駆け込みますが、話をなかなか信用してもらえません。それでも、アニーのことを自分の娘と似ていると言う刑事のビルは、真相をアニーと一緒に調べてくれます。ビルはこの映画の中で一番人の良さそうな登場人物なのですが、アニーの実家を調べている最中に、あっさりと殺されてしまいます。犯人はアニーの母親の兄であるジューダスで、ジューダスは連続殺人犯でした。アニーの母親は、殺人鬼である兄を、実家の隠し部屋でずっと匿っていたのです。長く暮らしてきた家に、実は自分が知らなかった部屋があるという、ジワジワした恐怖感を味わえます。

坂本ですが? / Haven't You Heard? I'm Sakamoto
9

かなり特殊なギャグアニメ

テレビアニメ全12話。とある何気ない高校が舞台だが、そこに所属する坂本なる高校生がいろんな意味ですごい。傘で空を飛ぶ姿は、とあるサンリオキャラクターを彷彿とさせ、蜂を箸でつかむわ、こっくりさんで狐に憑依したり、とにかく無茶苦茶。
しかしその姿はクールで格好良さすら感じさせる、明らかに普通の高校生ではございません。
巷によくあるような、下品なギャグアニメと比較するとエレガントですらある。とにかくクールな印象です。
ギャグアニメが好きな方はもちろんのこと、下品という理由でギャグアニメを敬遠気味の方にもおすすめです。
ただし、お子さんに見せるのは要注意と言えるでしょう。真似をすると危険なことも多いです。避難訓練で学校のカーテンを集めてパラシュートにして窓から飛び降りたり。。。普通ならどう考えても骨折しています。
最終的には日本の高校からアメリカのNASAへ行き、宇宙に飛び立ってしまいます。
非常に面白く、続編を熱望しているアニメの一つですが、残念なことに原作であるウェブコミックは完結しており、ネタもアニメで全て使い切っているとのことです。続編は望んでいても作成される可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

きのう何食べた? / What Did You Eat Yesterday?
9

リアルなゲイカップルの日常

美容師と弁護士のゲイカップルの食生活を主軸に進んでいくお話です。
色々とLGBT物は多いですが、この漫画のすごい?ところは色気がないところです。なので恋愛ものでもあるのに料理漫画でもあるし、分かりやすいテーマで人を引き付けるというよりは新しいジャンルのように感じます。LGBT物だから問題定義が含まれていたり、過保護に扱ったり、色気ある描写で引き付けようとする作品が多い中、この作品はあくまで40代ゲイカップルのただの日常生活です。毎回ささいな日常生活を送る二人のシーンと、その生活に沿ったオリジナリティーある料理が食卓に並びます。そして料理を食べて1話終了です。料理のレシピや作り方ももちろん出てくるのですが、こうすれば間違いないというような細かなレシピや作り方はなく、本当に家庭料理として気楽にまねできるレシピや作り方、代わりに使える食材など、冷蔵庫にあるものでさっと作れそうな料理が並びます。
ゲイの主人公だと興味本位や色眼鏡で見てしまいそうですが、きれいにそういったものをスルーして、今まで知らなかった世界を見せつけられ、敬遠される言葉でもある「普通」をこれでもかとみせつけてくれる作品です。

ゾンビ・クエスト
8

子供ゾンビが怖い

ショーン・オブ・ザ・デッドのようなホラーコメディですが、ちゃんとした怖いシーンがあり、なかなか侮れない作品になっております。

あらすじとしては、気弱な教師が新しく赴任した先で子供達が次々とゾンビ化していき、ゾンビの巣窟となった小学校から脱出せよ!という物語になっています。
もちろんそう簡単に脱出できるわけもなく、恐らくその辺の大人ゾンビより賢く恐ろしい子供ゾンビ達に、めちゃくちゃに襲われます。ですが、この作品、登場人物達のキャラも結構めちゃくちゃですので、その辺はやはりコメディとして笑いを誘います。それはあり得ないだろう!とツッコミを入れたくなるシーンがいくつもあります。
しかし、ホラーものにはよくあるエロシーンこそありませんが、残虐な表現やグロテスクな表現は強めです。教師が生徒の脳みそを取り出すシーンは、コメディ調ではあるものの目をそらしたくなりました(因みに、登場人物の一人にSAWシリーズの生みの親であるリー・ワネルが出演しています)。この映画は一応前向きな結末で終わっていますので、少し元気が出ない日やひと時でも現実を忘れていたいという方には、笑えてポジティブになれるという意味でオススメできる作品です。

プロジェクトA
8

何度見ても楽しめる作品

1983年に香港で公開されたアクション映画作品で、主演・監督・脚本・武術指導をジェッキー・チェンが担当していることも特徴です。
20世紀初頭の香港で、我が物顔で暴れまわる海賊に反目してばかりだった水上警察と陸上警察が最終的に力を合わせて戦うあらすじで、ジャッキーの盟友であるアクションスター、サモハン・キンポーやユン・ピョウらも加え、徹底的に娯楽要素満載の作品となっています。

なんといっても本作で有名なのがジャッキーが高い時計台から落下するシーンで、ジャッキー大けがを負ってまで披露したシーンだけに中盤ながらも本作最大のクライマックスと言えます(クレヨンしんちゃんや銀魂などのギャグ作品でパロディネタも見られるほど)。また本作のテーマ曲は日本のTVでもよく使用されていて、作品を見てなくてもテーマ曲は聞いたことがあるという人も多く、本作は日本においては「酔拳」と並ぶジャッキーの代表作としての地位を確立しています。本作はどうしてもジャッキーの高台落下に目が奪われてしまいがちですが、それ以外にもコミカルな要素満載のストーリーや(ジャッキー映画のお約束なのですが)全編繰り広げられるアクション、ジャッキーとサモハンとユンピョウの共闘など娯楽要素満載で何度見ても楽しめる作品になっています。

王様とボク
4

まあまあです。面白い題材と豪華キャストの無駄遣い

菅田目当てでしたが、あらすじを読んで面白そうだったので視聴しました。
6歳のまま知能の成長が止まってしまった青年とその友達の葛藤を描くという題材はいいと思いました。
しかし「大人になんかなりたくない」という主題をいろいろな表現方法でおしゃれに見せようとすることに時間や労力を割きすぎていて、題材が持つ面白味を引き出せていないと思いました。
この映画は全体的に登場人物の人間味を描いている場面が中途半端でした。もっとモリオとミキヒコが関わり合って人間として成長していく様子をメインに映していたら面白くなっていたと思います。特に、トモナリの描かれ方が中途半端すぎて可哀想でした。もっとトモナリの葛藤やトモナリママとのシーンも描いてあげて欲しかったです。あとは、他の方もおっしゃっていましたが二階堂ふみの役はいらなかったかな。そもそもモリオと会ったことがないはずなのに、なんで序盤のほうからモリオのこと気にかけてますよアピールみたいな語りかけ?のシーンがあったんだろう。普通会ったこともない彼氏の友達のナイーブな話題にあんなにズカズカと踏み込んでいくかな、と思い違和感しかなかったです。プレゼントも、球根にこれから育っていく、みたいなメッセージ性を込めたのかもしれないけどまず彼女が会ったこともないモリオにプレゼント買ったり手紙を書いてることが意味わかんな過ぎて入ってこない。彼女役はいても良かったと思うけどあんなに前面に出す必要はなかった。出したとしても二階堂ふみはちょっとうるさ過ぎて邪魔なので適役ではなかったかな、演技はすごく上手なだけに残念でした。

細かい設定についてもフィクションなので多少の現実とのずれはあるのかもしれませんが、それにしても違和感が多すぎました。まず12年間眠っていてもう面会も行っていないとしても、親が会いに来ないのはおかしすぎる。絶対気にかけていたはず。親が子のことをそんな簡単に忘れる?そして親が出てこないなら誰の判断で施設に預けたの?どこからお金が出てるの?おばあちゃんはモリオに会ってるの?そこもよく分からない。もう育てる気はないとしても、たとえ九州に住んでいたとしても、12年間も眠っていた我が子が目を覚ましたというのに、一度も会いにこないわけないでしょう。ミキヒコがモリオを育てるような流れにしたかったから登場させなかったのかもしれないけど、余計なシーンを省いて親の心情とかを描いたほうがわかりやすかった。親がモリオに会わない理由があるのだとしてももっと描くべきだった。

あと、施設の人の対応の描かれ方も雑すぎ。子供(知能は)が勝手に施設を抜け出してるのに探しにもこないの?ありえない。知能的にはひとりで出歩くには危ない歳なんだから普通大問題になるでしょう。モリオが朝帰りしてきたら施設のスタッフが3人で駆け寄ってくシーンも笑いそうになったくらいおかしかった。施設の人がミキヒコを信頼して預けたみたいな感じだったらまだわかるけど、門の外から見送ってた感じからしてそんなことなさそうだったし。モリオがプリクラを見て自分の姿の変わりように涙を流す?シーンも、ちゃんと毎日お風呂やトイレに入っていたら洗面所に鏡があるはずだし、他の大人と目線の高さが同じことにも気づいてるはずだし、意識が戻ってから1回も自分が大人になったことに気づいてないのはおかしい。この間3歳の子供と遊びましたが、この作品で描かれているモリオより判断能力はありました。知能に障害がない普通の6歳児と同じなら、もっと自分の状況を知ろうとするはず。
電車を見るシーンからして朝っぽかったけど、6歳なら普通夜疲れて眠くなるよね?夜寝ないみたいな概念ないよね?身体は大学生だからオールも余裕みたいな感じなの?よくわからん。要するに詰めが甘過ぎです。

ファンタジーにもしきれない、リアルな描写もしきれない、中途半端な映画でした。最後のシーンも言うまでもなく、は?って感じでした。その後モリオとミキヒコはどうなったんだよ…。ミキヒコは学校もバイトも全部やめてるのに…。この作品は主題をおしゃれに撮ることに精一杯で、こんな見せ方いいでしょー!みたいな感じで、そのほかを中途半端にしただけの面白い題材と豪華キャストの無駄遣いに終わった映画ということに尽きるかなと思いました。菅田を始め松坂桃李も二階堂ふみも演技はとても上手なだけにもったいなかったです。

BOØWY / 暴威 / ボウイ / BOOWY
10

ロック史上で語り継がれる伝説のバンド

BOØWYは日本のロック史上で語り継がれる伝説のバンドです。
メンバーは幼馴染みであるボーカルの氷室京介とベースの松井常松、ドラムスは年長者で福島県出身の高橋まこと、ギターは学校こそ違うものの氷室と松井の同郷で群馬県出身の布袋寅泰です。
デビュー時は6人でしたが、最終的にこの4人になっています。
他のバンドへ与えた影響は大きく、BOØWY以前、BOØWY以後という言葉も使われます。
楽曲の良さ、氷室の歌唱力やステージアクション、布袋のギターテクニック、後のビジュアル系バンドブームの先駆けとなったヘアメイク、テレビにあまり出ない事など、多くのフォロワーを生んでいます。
激しいステージパフォーマンスと、ファンの間で出回っていたカセットテープの評判もあり、BOØWYはアンダーグラウンドのシーンで熱狂的な人気があったのです。
それが徐々に日本中に広がっていき、レコードやCDのセールスもうなぎ登りに上がっていきます。
BOØWYの解散理由については諸説ありますが、人気絶頂期での解散は、ひたすらカッコ良さを追求する彼ららしさでもあったのです。
その後はそれぞれのメンバーがソロ活動に移り、以後再結成は一度も無く、それがまた伝説的存在として語られる要因でもあります。

十二人の死にたい子どもたち
6

14人目としてその場にいるような感覚

廃病院に集まる未成年たち。内密に計画された集団安楽死を計画した集い。…のはずだったが、なぜかそこには横たわった13人目の死体があり、疑心暗鬼に陥る12人が死体の謎を解き明かすために病院内を捜索するお話。

様々な癖ある作品を手掛けてきた堤幸彦監督、杉咲花や新田真剣佑、北村匠海など多くの若手俳優たちが出演していることで注目を集めている作品。
何よりこの映画の予告編で叫ばれる「殺さないで!」という言葉に衝撃を受けた。死にたいけど殺されたくはない。ベクトルの違う死に怯える思考はとても興味を惹く魅力です。
密室体験型サスペンス…と謳われてますが、蓋を開けてみると推理要素は薄く感じます。サスペンス映画を好んで観る人は序盤で違和感を感じると思います。「あれ?こんなに簡単に犯人分かっちゃうの?」と。予告編でイメージを膨らませた人は楽しめないかもしれません。「世にも奇妙な物語」のようなラストの衝撃を求めてしまう私のような人間には、とても残念なストーリーでした。
この映画はサスペンスというより死を求める12人の未成年たちがどのように交わり、それぞれがどのような行動を起こして13人目の死体が生まれたのか。そしてその謎が解き明かされる課程により、どのように考えが変わっていくのかを楽しむ人間ドラマ要素の方が実に強かったです。14人目としてその場にいるような感覚。「死にたい」という感情の誕生、そして消滅。死を知ることから生の大事さを知り活力へと見出す作品が最近増えてきましたね。この映画もその一種です。この映画を観て、生きてみようなんて思う人…。いるといいですね。

鎌倉ものがたり / DESTINY 鎌倉ものがたり
8

優しい死神のいる鎌倉ものがたり

世界観がハマる人にはいいかもしれません。最初はどんな作品なのが想像が出来ずに何気なく観ていましたが、見終わった後にはよい余韻が残りました。
堺雅人さんと高畑充希さんのひょうきんなところがこの作品にマッチして良かったと思います。銀河鉄道999のように電車が飛んで行き黄泉の国に入り天頭鬼とのやりとり。現実にはない不思議な世界。次々と展開していくストーリーや特撮やCGは飽きずに見ることが出来ました。
一番印象に残ったのは安藤サクラさんの死神です。一般的な死神のイメージのように怖くはなくて優しい感じでした。安藤さんの愛情に溢れた名演技にとても好感を持ちました。一色夫婦や死んだ人たちの心の中に違和感なくすっと入っていき、脇役なのに存在感が抜群でした。オーバーアクションであっても前に出過ぎずとても自然で、もっともっと安藤さんと堺さんたちのやり取りを見たかったなと思いました。
全体を通してこの映画は、高齢者も若い大人も子供もそれぞれの立場で楽しめる映画だなと感心しました。子供が大喜びするシーンもあるし、また一方で大人が心情を入れられるところもあるし、何だろうと興味をそそるところもある。いろいろな場面がありました。何しろ見終わったあとの後味がよいのが良かったと思いました。

転生したらスライムだった件 / 転スラ / That Time I Got Reincarnated as a Slime
10

小説版もアニメもそれぞれがお勧めです。

今やあまりに有名なスライム転生物語。Web版原作と小説とアニメと話の流れとかが違いますが、どれも楽しめます。スピンオフ作品もいろいろ出てきて、転スラワールドのキャラが活躍するので、面白いです。

前世がゼネコン勤務の37才童貞のおっさんの人格のまま、無性のスライムにチートなスキルを持って転生し、静さんを取り込んだ事により、人化も出来るようになりました。
見た目美少女で中身はおっさんのギャップ萌え、アニメ化されてリムルの可愛さはわかると思います。
魔物の名前を付けられると進化するというのも、新しい形です。
影の主役ともいえる大賢者も、相当にユニークなチートスキルであり、スライム生始まってすぐの頃から、自我の芽のようなものを感じますね。
無限牢獄ごと補食したヴェルドラや静さんの聖霊だったイフリートと会話しながら、進化を促してるのは大賢者です。

リムルが、仲間を増やしつつ魔物の国を作り、人間の国とも対等に付き合えるようになっていくんだけど、面白いのは時々出てくるほのぼの系の話です。
リムルの知恵とドワーフ達による日本化する魔物の国、魔物の国メンバーや強者による武道会、テーマパークとしての地下迷宮の話とかです。
リムル以外のキャラもそれぞれがお勧めキャラとか出来ます。私のお勧めキャラは、ゴブタとディアブロです。

ダイモンズ
8

ひたすら主人公のキャラに惚れました!

これは手塚治虫氏の「鉄の戦慄」をリメイクした作品ですが、内容は一部の設定を除きほぼ別作品です。

一部の設定とは
・親友に裏切られ、復讐を誓う主人公
・主人公が両腕を千切られた為、鉄の義手を装着
・超能力を使って義手を動かす

オリジナルがサイコスリラーとするならば、リメイクは如何にも少年漫画らしいバトルアクションものです。
このバトルシーンが米原氏の迫力ある絵柄とマッチして実にいい!
オリジナルが殆ど(というか、全く…)バトルがなかったのと対比するとこちらはバトルの連続で読んでる方は常に退屈しません。
また、この作品のもう一つの魅力は主人公のキャラがひたすら格好いい事です。
復讐以外全てを投げ打った姿勢が激しくも、どこか悲しさを誘いこれまた米原氏の画力と相まって男の自分から見るとハードボイルド的な様相を呈し、非常に魅力的です。
ただ、難点を上げるならば物語全体の設定的な拙さですかね…。
オリジナルが復讐相手が一人だったのに対し今作は5人に増えています。しかも、設定は“親友達”です。最後の一人が親友と言うなら納得がいくのですが、全員親友にする必要性が何処にあったのか?いや、それでも別に構わないのですが読んでる方に納得出来る描写が欲しかった。

主人公と5人が同じ仕事をして、仲良くなったような設定みたいでしたが、全員やっている事はバラバラ…。エンジニア×2、殺し屋×2、町の長、手品師?一体、6人で何をしたんだろう…?
それと始めは、ただの復讐物語だったのに最後は世界を支配する親友とそれに反抗の意を示す主人公と言う構図になっていたのも納得がいかない。
変に話を大きくなり過ぎて少々ついて行けませんでした。

上記のバトルの迫力と主人公の格好良さで最後まで読みましたが、変な設定が無ければもっと良い作品になれたのにそこが残念です。

中間管理録トネガワ / Mr. Tonegawa: Middle Management Blues
10

現実味のあるギャグアニメです

漫画「カイジ」のスピンオフ作品であり、ギャンブル好きでも楽しめる内容となっています。
タイトルの通り、とあるファイナンス企業の中間管理職であるトネガワという人物を中心に、現実にもあるような社会問題と対峙しながら乗り越えてく物語となっていて、社会人には共感できる
場面が多々あるところが魅力的だと思います。
例として挙げるのであれば、そのファイナンス企業の上司であるトネガワが部下である黒服(体格や顔立ちの差はあるがサングラスとスーツは統一)と信頼関係やコミュニティを話数を重ねていくうちに築き上げてくリアルさを楽しめます。また、タイトルではトネガワとなってはいますが、もう一人の主人公として、そのファイナンスで借金を抱えてしまったオオツキという人物がおり、普段はそのファイナンスの下で地下労働の班長している。
その労働は特殊で、借金返済までは地下で拘束されてはいるが支給されるオリジナルの通貨を支払うことで外出権を得られ、一時的に一般人のように生活ができる。借金を抱えているオオツキではあるが、頭がきれる方でその外出権を利用しては、一般人が普段しているような行動より充実させた形で短い時間で卒なくこなしていくところが魅力的となっています。それは特に飲食を中心にしており、見ていてる方も食欲をそそるほどのものです。

書道ガールズ!! わたしたちの甲子園
8

書道ガールズ!!わたしたちの甲子園を見て書道にハマった

オススメするのは「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」です。
書道というと、墨汁を筆につけ半紙に自分の好きな言葉を書いていき、書き終わったら残りの墨汁を水に流し筆を洗ってと、後片付けが結構めんどくさく下手すると手や腕などあちこちに墨をつけていて凹んだりしたことはありませんか?しかも筆を洗わないで置いておくと筆先がカピカピに固まって使い物にならないことも。
やっていることは地味で同じ作業の繰り返しで汚れるだけ汚れる、うんざりするものだと思っていませんか?
それとは反面でかい紙に体を使って大きな筆で大きな文字を書いていくパフォーマンスを思い浮かべる人もいると思います。あれ、カッコいいですよね。どんな言葉を書いていくのか、どんな風に仕上がるのか見ていてワクワクします。

「青春ガールズ!!わたしたちの甲子園」は、こんな気持ちを全てまとめて描き、彼女達を見ているととても清々しく応援したくなる気持ちにさせてくれる作品です。
元々実話をベースに作られていますが、彼女達の努力や別れ、親に反対までしてやりきった書道に対する気持ちに感動させられます。書道というと地味でめんどくさくてなかなか準備をする気がわいてこないものと思いますが、これを見ると書道の良さや紙の違い、筆の扱い方など一つ一つの「物」に対する扱い方さえ変わるかもしれません。でもそれだけじゃない。彼女達の自然体な演技と男の子3人組の役どころも面白くて魅力の1つです。ぜひ「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」を見て笑って感動してハラハラしてください。

Mr.Children / ミスター・チルドレン / ミスチル
9

新譜『重力と呼吸』について。

Mr.Childrenの通算19枚目のニューアルバム『重力と呼吸』がついに発売された。オープニングを飾る一曲目の『Your Song』は発売前からプロモーションとしてFM等でもよくかかっていた。前作である『REFLECTION』からプロデューサーの小林武史が抜けて純粋にミスチルのメンバーだけでの曲作りを開始していた。約3年4ヶ月振りのアルバムとして発売前からファンの間では騒がれていた。
アルバム全体を聴いてみた感想としては、先行シングルの『himawari』『here comes my love』を中心にまずまずの作品に仕上がっていると思う。ただ過去のミスチル作品と比べるとパンチ力という点においては少し劣るかもしれない。新しい試みとしては、あえて今回はバンドサウンドへの原点回帰を感じる。『海にて、心は裸になりたがる』などはまさにそんな感じで、まるでジュンスカやリンドバーグを彷彿とさせる軽快なベースライン。『SINGLES』や『addiction』の疾走感は期待感にゾクゾクする。『箱庭』や『秋がくれた切符』の優しい安堵感を覚える。桜井和寿の今、やりたいことがつまった一枚だと言えるかもしれない。

ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ
9

諦めない心を教えてくれる

本作は少年漫画や少女漫画に良く利用される『魔法』の世界ですが、その中で本作に登場する主人公は誰もが普通に使える『魔法』を使えないという社会的なハンデを持って生まれてきています。魔法が普通に使える社会において魔法が使えないというのは、社会からすれば『異端』でしょう。現在の社会においても分かりやすい事例としてLBGTQの人達が偏見や差別を持って社会から疎外されているのと同じ理由といえるのではないでしょうか?主人公はそんな周囲からの偏見と差別に常に晒されているのです。これが私であれば直ぐに心が折れて、自宅に引きこもっているに違いありません(汗)けれど、主人公は不屈の精神で諦めません。魔法が使えないならと体を徹底的に鍛え上げます。魔法が全ての世界においては体を鍛えるというのは重要視されないとの見解が作中の中で述べられている部分もありますが、自分が出来ることを諦めずにやるという熱意の下に主人公は努力を続けるのです。そして、その思いは報われ、その生き様に惚れ込み・認める仲間やライバルに恵まれます。現実世界においては簡単に諦めてしまう人が多い昨今ですが、この主人公の生き様を通して少しでも「諦めない」ことの大切さを学びとれること間違いなしです。

ミオヤマザキ
10

ミオヤマザキの世界観

私が初めてこのアーティストを知ったのはYouTubeでのMVを見たことがきっかけでした。
耳に残るボーカルのミオさんの声、そして一番は歌詞が心に突き刺さり、まるで頭や心臓を貫かれたように引き込まれました。
このアーティストはバンドですが、普段のライブでは暗い照明でほとんど顔の見えない状態でライブをしていて、観客はトランスしたような気分になりながら、ヘッドバンキングをしたり自由に楽しんでいます。

ボーカルのミオさんはキャバクラで働きながらの二足のわらじですが、そのことで同情をかうようなことはせず、むしろその経験をもとにした曲を書いたり、本当に心から音楽をやっている、伝えているということがよくわかります。
私が最初に知るきっかけになったMVも、正直過激な表現が多く、見る人によっては「なんだこのアーティストは」と思うかもしれませんが、人が心に秘めている葛藤や不安、疑いなどを大胆に表現している姿はバンド好きだけでなく、生きるのに疲れている人や、希望が見えない人たちにはおそらく刺さるものがあるのではないかと思います。
純粋に音楽としても耳に残り、評価されるアーティストだと思うので、まずは偏見なく、一度歌詞や、そこに込められている思いも含めて聞いてみてほしいと思います。

コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion
10

切なくて悲しいアンチヒーロー

主人公である少年ルルーシュが妹のナナリーと、母の復讐のため、C.C.から与えられた特別な力「ギアス」と己の知略を駆使して、「ゼロ」という偽名と仮面で姿を隠しながら実の父が治める世界の3分の1を支配する超大国「神聖ブリタニア帝国」に対し反乱を起こす物語です。

ルルーシュの行動の根幹にあるものは「ナナリーが安心して暮らせる世界を作ること」。その障害になるのなら、いかなる犠牲もいとわず、すべてを利用するつもりで着実に世界を作り替えようとします。その過程の中で、確かに友人であった人、好きだった人、何よりも大切な人という救いたかった人たちが自分の意志とは裏腹に敵対・死別します。最も信頼していた友が信念の違いにより宿敵となり、母が暗殺された事実の真相を知り、今まで自分を「ゼロ」という指導者として慕ってきた者たちの裏切り。過酷な運命を受け入れながら、ナナリーの世界のために、最愛の妹のナナリーとすら敵対して、着実に世界を作り替えるために信念を貫き続けるルルーシュ。

どんな逆境に立たされながらも活路を見出して、最後は自分の思惑通りに世界を作り、たった一人が救われない結末を迎えます。
大切な者のため、アンチヒーローを演じながら戦い続けるルルーシュの姿に引き込まれるはずです。

ダイヤのA / ダイヤのA actII
9

ダイヤのAに隠された高校野球の真実。

ダイヤのAといえば、野球をしている方であれば、一度は聞くマンガだと思います。
弱小の中学校野球部に所属していた沢村栄純が、高校野球の強豪校である青道高校にピッチャーとしてスカウトされ、入学します。周りには、中学校時代に全国大会で優勝したり、才能あふれる選手がゴロゴロといます。彼はなぜそんな野球エリートの集団に入ることができたのか。実は彼にも非凡な才能が隠されていたのです。そして、マンガのタイトルのごとく、ピッチャーにとってたどり着きたい「エース」を目指して、成長していきます。
テレビでよく甲子園の中継がされていると高校野球って華やかなスポーツだなと感じる方も多いと思いますが、そうではありません。ケガによって野球を続けることができなかったり、様々な悲劇もあるのが高校野球の真実ではないかと思います。この漫画でも、そんな高校野球の真実や、強豪高校の裏側もよく描けているのが特徴です。
どの漫画にも苦しい場面や、悲しい場面は必ず描かれてはいますが、高校野球さながらのリアルな感じで伝わってきます。少し前にはテレビ東京系でアニメ化もされていましたが、数年前に放送が終了してしまいました。続けてほしかったと感じたファンもおられたことであろうと思います。感動満載の漫画間違いなしです。

はじまりのうた / Begin Again
10

元気のないあなたに

どうにも上手くいかずに悩んでいたディレクターが飲んだくれていたある日、ミュージックバーで劇的な出会いを果たす。
一方目をつけられた彼女も彼氏に裏切られ元気をなくしていた。同じような心境の2人が出合い、物語が進んでいく。
ディレクターは昔成功した時のつてを使い、使えるバックミュージシャンを雇ったり、ピアノ教室の先生を捕まえて加入させたり、熱意が凄い。
これができれば何でもできそうと思える。当然お金はないわけでいろいろな工夫をするのだが、街中でデモを録音していくシーンは楽しそうで、見ていて自然と笑顔になれる。歌声も素晴らしく見ていて圧巻されるのでぜひ見てほしい。このシーンだけでも。元彼との過去や、元妻との過去、成功と失敗の移り変わりがテンポよく見ていて飽きない。ついつい主人公を応援したくなってしまうので、最後もドキドキ。良い意味でそのドキドキを裏切ってくれて、素晴らしいハッピーエンドです。また明日から頑張ろう!そう思わせてくれる1本です。歌が主でこれが凄く元気になれるものばかり。ストーリーも切ないところだったりするところもあるけれど、最後は必ず元気になれる!
特に考えずに気楽に見れるのも良いところ。

機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト / 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト ON
8

ガンダム史上最高峰の対戦ゲーム!

機動戦士ガンダムエクストリームバーサスフルブーストとは、アーケード、PS3で発売された対戦型アクションゲームです!

アーケード版では、機動戦士ガンダムエクストリームバーサスマキシブーストONが稼働してます。(全国大会が開かれるほどの大人気ゲーム)
名ゼリフ、名曲も聞けるのでガンダムファンなら一度やってみてほしいです!

基本的には2対2で戦い、射撃、近接攻撃を駆使して、相手のコストを0にした方が勝ちとなるゲームです!
各機体には得意不得意の戦いがあり、それを見極めて戦略を練り、チームの人と連携を取り、相手を倒していくことになります!
機体数は80機体ほどいて、ダウンロードコンテンツで20機体ほど買うことが出来ます!
今現在でも、オンラインには人で溢れていて、いつでも対戦可能です!
また、友達と一緒にチームを組み、対戦することも可能です!
新シリーズも出る予定との事なので今初めても遅くないです!

みんなでわいわいやりたい方や、チームとして連携して戦いをしたい方には特にオススメです!
ガンダムファンの方で語りながらプレイする事も可能です!
通信によるラグも基本的にはないためストレスなくプレイする事ができます!
アーケードコントローラーにも対応しているので、家でゲームセンター感覚の気分が味わいたい方にもオススメです!
ぜひ買って、プレイしてみて下さい!

プラスティック・メモリーズ
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全体的に優。しかし、一話がピークか…

全体的に優れた作品ではあります。見る価値あり!しかし、チズ(壮年の女性)とニーナ(ギフティア)の話が一番な感動を呼んだ。ギフティアという我々の現実世界にはないアンドロイドというシステムを身近に感じさせ、なおかつギフティアに心があり、人間を思いやるものであるという印象をつけることができた見事な一話であった。また、作中でニーナ「回収され、記憶も人格も無くなってしまうことが怖い」とアイラに吐露したところは、人間にはない記憶や人格がなくなるということへの恐怖を気づかされ、我々がもしそのような立場になったら…と考えさせられるこの作品を通しての深いテーマを提示していた。主人公のツカサやヒロインのアイラはまだこの時には気づかなかった感情であるが、アイラの回収期限が近づくにつれ、2人を大いに悩ませたテーマであるようにも思えた。
最終回の終わり方は綺麗な終わり方であった。観覧車の上で終わりを迎えたアイラの顔は満ち足りた、とても綺麗で寝顔のようであった。アイラの回収を乗り越えたツカサがまた新たなギフティアとのパートナーを組んで仕事をするという描写のあの白い腕が、どうしてもアイラの腕に見えてならなかったのは私だけだっただろうか。