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tetudou1014のレビュー・評価・感想

宇多田ヒカル / Hikaru Utada / Hikki
9

宇多田ヒカルが贈る美しいエモーショナルなアルバム「One Last Kiss」

宇多田ヒカルがアルバム「One Last Kiss」をリリースしました。このアルバムは、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の主題歌をはじめ、過去の楽曲のアレンジバージョンや新曲も収録されています。アルバムの中で、私が最も印象に残った曲は、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の主題歌である「One Last Kiss」です。この曲は、切なくも美しいメロディと、宇多田ヒカルの感情的な歌声が素晴らしいシンフォニックバラードです。この曲を聴くたびに、私は感動してしまいます。
また、アルバムの中で、宇多田ヒカルが過去の楽曲をアレンジしたバージョンも収録されています。特に、「桜流し」の新しいアレンジは、オーケストラの演奏と宇多田ヒカルの歌声が完璧にマッチしており、感動的な演出となっています。
新曲の中で、私が一番印象に残った曲は、「Time」です。この曲は、ピアノとストリングスの演奏に乗せて、宇多田ヒカルが切なくも美しい歌声を披露しています。この曲は、人生の中で大切な人との別れや、過去の出来事を思い出した時に聴きたくなるような曲だと思います。
全体的に、このアルバムは宇多田ヒカルのエモーショナルな歌声や美しいメロディが際立つ、素晴らしい作品だと思います。特に、「One Last Kiss」は、これまでの宇多田ヒカルの曲とは異なる新しい表現がされている点が魅力的であり、アルバムの中でも特に素晴らしい曲だと思います。

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

これぞ青春という感じです

190cmという身長でもバレーボールの世界では小柄と言われる中、周りより一回りも小さいのにエースと呼ばれる「小さな巨人」に憧れ烏野高校に進んだ日向翔陽。
圧倒的なセンスを持ち同学年の中でもずば抜けた才能を持つが、それの才能を上手く使うことが出来ず仲間から見放されてしまった「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター影山飛雄。
この2人は中学時代に試合をしたのですが、その差は一目瞭然。部員が集まらず、最初で最後の公式戦をわずか33分で終わらせてしまった日向翔陽は「お前は3年間何やってたんだ」と影山飛雄と言われ、打倒影山を誓い憧れの「小さな巨人」がいた烏野高校に進学します。そこにいたのは影山飛雄でした。
この2人が同じチームメイトとしてどう成長していくのか、その物語が話を重ねるごとに面白さが増していきます。
日向、影山だけでなく、烏野高校男子バレー部の仲間や合宿で出会う他校の生徒との関わり、成長が目に見えて分かるので本当にかっこいいです。
バレーボールのルールが分からなくてもこのアニメを見ればいつの間にかルールを覚えてしまっているし、高校3年間の部活を通して学べることがこのアニメには詰まっています。
ザ・青春!という感じでいつ見てもキラキラした高校生たちの物語をバレーボールという競技を通して感じることができます。
日向と影山は大人になってまたネットを挟んだ敵同士になります。
自己中の王様という意味でコート上の王様という異名をつけられた影山も、烏野高校男子バレー部に入部したことにより、徐々に信頼を覚えていきます。
何度見ても飽きない最高のスポーツアニメです。

ツナグ
4

設定は面白いけど

原作小説は読んだことないのですが、小説なら面白いものなのかなと思いました。
やっぱ、映画だと同じような構成の話が続くのはしんどいです。
それに、ツナグが繋ぐ死者との話は、まあ、身近な人が死ぬのは辛いし、いろいろ考えさせられるけど、ツナグを松坂桃李くんが継ぐか継がないかの話は、ちょっとイライラするというか、なんかただ悩んでるだけで見ていて眠くなるというか、そんな感じでした。
やっぱり、映画の作りがあんまり良くないと思います。
一番よかったのは、遠藤さんが母に会う話です。やっぱり母が死ぬというのは特別だと思います。
だけど、女子高生の話は、なんで、亡くなった女子高生が、死ぬ間際に、友人のことを話したのかわからないし、そりゃあ、そんなこと言われちゃあ、気になるよねと思いました。
でも、もう一度話してみたら、友人は嵐のことを全然恨んでなかったってね。
結局、あの最期のセリフは、この話ありきのセリフというか、原作者もあんまり考えもせずに作ったセリフなんじゃないかなと思いました。
このように、話の節々に筋の通らないところがあって、あんまり話にのれなかったです。
結局、設定の面白さのみで受けた話で、話の内容自体はあまり面白いものではないと思います。

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
8

ボランティアされる方が学ばせてやってる?

大泉洋主演の邦画。
幼い頃から難病の筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけ。よって、人の助けがないと生きていけないのに病院を出てボランティアの力を借りて生活している。

ボランティアされる側・障がい者って控えめな性格をしているイメージありませんか?
しかし主人公・鹿野靖明は非常にワガママ。あれやって、これは嫌だ、深夜に「バナナが食べたい」とせがんだりする。でもワガママなだけでなく、夢も雄大。いつかアメリカで暮らしたいと夢見て英語の勉強を欠かさない。
BBQに遊びにも行く。体で踊れなくても指先でリズムを取り電動車いすでクルクル回る。そして恋もする。障害ということで自分に引け目を感じることなく、グイグイアプローチして、ついにはプロポーズまでする。
結果上手くはいかなかったんだけれども、夢を追う姿に勇気づけられるのは障害のあるなし問わずだろう。

鹿野が言うセリフで印象的なものがある。「ボランティアは俺から学んでるんだから」だ。ボランティアに自分の生活を支えてもらっているのではなく、ボランティアに経験を積ませてあげているということだ。ボランティアとは何か、支え合いが大切な現代社会、深く考えさせられる人も多いのではないでしょうか。

執事たちの沈黙
9

ハラハラドキドキ、微笑ましい恋愛漫画。

執事たちの沈黙 桜田雛(著) 小学館 CHEESE コミックス
お金持ち女子高生のお嬢様の主人公『椿』の幼い頃からの執事との恋愛漫画。もともと執事は大会社の社長、椿の父の秘書。ひょんなことから彼女の執事になり、高校生に成長した彼女と禁断の恋愛が始まります。父親に内緒なのと、女子高生のため、淫行にならないか執事は苦悩し、なかなか二人の恋は進みませんが、彼女の若さゆえの情熱と行動力に負けて彼女に押し切られる聡明な執事が振り回される様はとても面白いです。毎回色々な問題が起きたり、ハラハラドキドキの展開がとても微笑ましいお話です。父親に秘めた恋なので、家の中でのスキンシップがままならないところなど、読んでいるほうももどかしさを彼女と共感したり、椿はお金持ちでとても綺麗なのに、勉強が苦手だったり、友達を学校で作れなかったり、不器用な所も彼女の魅力の一つです。

主に泣いてます
6

主に泣いてます

実写化されたテレビドラマを見たことから、気になって原作の漫画を読んでみました。
初めて見たときに「主に泣いてます」というタイトルが綺麗だなと思いました。そこから予想していた内容とは大きく違い、かなりコメディー色の強い作品でした。作者は「海月姫」や「かくかくしかじか」「東京タラレバ娘」などの人気作を出している東村アキコさんです。東村さんはとても絵がお上手で、本気で描いたときのキャラクターと思いっきりギャグに走ったときのタッチの差が激しいところも注目ポイントかなと思います。
あまりにも美しすぎるが故に周りの男性たちを惹きつけすぎてしまい、日々の暮らしですら苦労しているという女性が主人公です。彼女を取り巻く周りの人たちの個性が強すぎて本当におもしろい作品です。連載当時の時事ネタやゴシップネタ、世代を感じさせるフレーズなど、読む人によってひっかかるポイントは違うかもしれませんが、本筋とは関係がないようなセリフにも思わずニヤッとさせられます。
最後、数々の苦難を乗り越えた彼女が見つけた理想の世界が、私からするととても意外でしたが、幸せは人によって感じ方が違うということなのだろうなと感じました。このラストも読む人によって感想が違ってくると思うので、まだ読んだことのない人にはぜひおすすめしたいです。

SPY×FAMILY / スパイファミリー
10

一番キテル、三世代マンガ!

少年ジャンプ+に隔週連載中のスパイ漫画。イケメン凄腕スパイが、国を守るため、身分を隠し養子をもらい、最強の美女と偽装結婚して物語は始まる。しかも養子の幼女や妻もまた、誰にも言えない過去(と現在)を持っている。3人は互いに自分を隠しながらも、事件が起きるごとに信頼を深め、本物の家族になっていく。敵と腹の探り合いやスパイものならではのクールでミステリアスな場面にドキドキ。幼女のお茶目で可愛い学園(小学校!)ネタには、おじさん達は悶絶必至だ。そして妻を演じる天然美女との、じれったいほど進まないラブコメ。どこを切っても面白い金太郎飴な作品。
1話目から応援コメントが半端ない数となっている。

作者の遠藤達哉は、この漫画を読むまで知らなかったが、なかなか目が出なかった20年選手だとか。この前の著名な作品(TISTA)の刊行が10年以上前だとかで、作者がその間を、どんな思いで過ごしていたのか…と、少し切ない気持ちにもなる。子供も、大人も楽しめるが、大人になって、大分経つ人に一番おススメなのは、こんな遠藤の背景があるからかもしれない。自分もそうだが、書かれていることが全て実感できる。変な時間に昔の映画を一人で見ているような、現実逃避感も味わえる。

キスから始まるものがたり / The Kissing Booth
8

これぞ青春!友情と恋愛で揺れ動く最高に可愛い王道スクールラブコメ

ネットフリックスで2018年に公開されたこの作品は、まさにスクールラブコメの王道。デートもしたことのない女子高生エルは、学校のとあるイベントで幼馴染の大親友リーとキスブースを作ることになる。またひょんな偶然から、リーの兄・ノアとファーストキスをしてしまう。そのファーストキスの相手、ノアは学校一の超絶イケメン。勉強もスポーツとばっちり、寄ってくる女の子は数知れずのプレイボーイ。エルはどんどんノアに惹かれ、ノアもエルに惹かれ始める。しかし親友リーと小さいころから決めている約束事のため、エルはノアへの気持ちをひた隠す。エルはノアとの恋か、リーとの友情かで揺れ動く。
この映画が他のラブコメより抜きん出てお薦めなのは、こんな男子いないだろう!とつっこみたくなるパーフェクトイケメンのノアと、表情をクルクルと変えるとってもキュートなエルが、LAの有名スポットで可愛いデートを重ねるシーンである。そこに流れるカルフォルニアにぴったりの音楽が、これぞ青春!と懐かしい気持ちにさせてくれる。そして、リーとの友情。こんな親友ほしかった!ときっと誰もが思うはず。また、昔日本で流行ったゲームセンターの「ダンスレボリューション」が登場して、そこでかかる90年代の日本の音楽がちょっぴりスパイスになっている。
王道ラブコメにどっぷりつかり、青春時代を懐かしみたいときにお薦めの一作だ。

旅猫リポート
9

猫好きにたまらない感動のストーリー

悟と悟が飼っている猫のナナの絆が見れる感動のストーリーが見どころです。
悟とナナがどれだけお互いを思い合っているのか、二人の幸せを願っている一匹のネコと飼い主の姿にとても感動しました。悟が大好きなナナを手放そうと決めたきっかけは何だったのか、その理由を知るとき、涙が溢れます。
新しい飼い主を探して、ナナに幸せになってもらおうと考える悟ですが、ナナは何があっても悟の飼い猫であることを望み、ナナが悟の元から離れようとしなかった姿に感動しました。病院に入院することになった悟に対して、ナナは野良猫になってまで悟に会いに行こうとした姿にとても感動しました。ナナと悟が最後まで一緒に居ることができたシーンはとても涙が溢れる感動のシーンでした。猫が大好きな人に見て欲しい映画になっています。可愛い猫がたくさん出てくるのが魅力的なところなので、猫好きにおすすめの映画です。猫を飼っていない人にももちろんおすすめで、この映画を見るとすごく猫を欲しくなってしまうところが魅力的でした。こんなにもお互いを思っている悟とナナの姿を見て、人間と動物のあるべき姿を学ぶことができました。最後まで悟の飼い猫でいることを望んだナナだからこそずっと一緒に居ることができたのが素敵でした。

ZABADAK
8

民族調の音楽が好きな人にはおすすめ

民族調の音楽が好きな人にはおすすめです。
使っている楽器はピアノ、ギター、ドラムなど普通に使われる楽器のほかに、バイオリン、アコーディオン、リコーダー、はては食事用のスプーンなども使われていて、大変ユニークな楽器構成です。
もともとは三人ユニットでしたが一人脱退し、吉良知彦、上野洋子の男女二人ユニットとなり、それから一度解散しました。
さらに解散後にZABADAKとして活動していた吉良知彦が亡くなり、現在は吉良知彦の妻である小峰公子とそのサポートメンバーによって活動しているようです。
個人的には最近ではなく、上野洋子加入時代の旧作をおすすめします。と言うのは上野洋子が脱退してから作風が変わり、それまでの持ち味である、異世界や異国情緒を感じる音楽とはだいぶ違ってしまったように思えるからです。
また透き通るような上野洋子の声もよくその世界観に合っており、最近の作品からZABADAKを知ったならば是非、旧作のアルバムも聞いてみることをおすすめします。
この時代の「桜」というアルバムが、このバンドの最高傑作ではなかったかなと、自分としては思います。これ以外にもベスト盤の「decade」や、だいぶ遡りますが「銀の三角」「遠い音楽」などがおすすめアルバムです。

パッション
6

心にズッシリ

イエスキリストが処刑されるまでの12時間を描くという内容で、ユダの裏切り、最後の晩餐、ゴルゴダの丘、十字架、復活などを記しています。監督の意向で各国の吹替版は一切制作されておらず、全編アラム語とラテン語のみです。英語もありません。忠実に描くとしたらこの時代にそもそも英語が飛び交うのもおかしな話ですが。
聖書やキリストについて深く考えるキッカケとなった映画です。終始暗くて絶望感漂う感じで、見終わった後は心が重くなります。キリストに対する拷問シーンは特に痛ましくて目を背けたくなります。きっと聖書を文字に起こし今日まで伝えてきたのはこうしたアラム語、ラテン語がわかる人達だけですよね。宗教や神って何だろうと思わずにはいられないです。
ある程度、聖書やキリスト教について知識があれば、もう少し飲み込みやすいのかもしれません。そもそも他の外国諸国に比べて、あまり宗教が浸透していない日本人にとっては少々理解し難い部分もあります。気になって調べたら監督であるメルギブソン自身が熱心なカトリック教徒だそうで、それを踏まえた上で見るとまた違った見方になるというか、なんだかすごく偏った(反ユダヤ主義)映画にも見えてきます。

キングダム ハーツIII / Kingdom Hearts III / KH3
7

全シリーズクリア済み

待ちに待ったキングダムハIIIでしたが、まず率直な意見を言うとグラフィックは最高、シナリオは中盤まで最高、ボリュームは普通、シナリオは謎を残して終わり、終盤一気にすべてを解決させた感がありました。ただ次のシナリオが気になるので、時間を忘れて夢中でやったのは事実です。
キャラもさすがPS4といったところでした。毎回FFのキャラとの絡みが好きだっただけに1人も出て来なかったのはがっかりでしかありませんでした。レオンやクラウドはどこへいってしまったんでしょうか。
エルサの歌のシーンは毎回みても素晴らしいの一言でした。終盤のシーンは確かに衝撃の連続でしたが、ヴァンの目覚めるシーンや、アクセルやロクサスが出会うシーンはもっとしっかりやってほしかったし胸が熱くなるシナリオでもよかったんではないかと思います。一気に進みすぎて感動する暇もなければ置いてかれてる感満載でした。とは言ってもさすがキングダムハーツだなといったところは多々ありました。アクアとのバトルやベイマックスを出した所、パイレーツの世界では海を自由に走れる船やモンスターズインクの世界を自由に歩けるのはディズニーファンだけでなく、キングダムハーツファンならたまらないところだと思います。

ヱデンズボゥイ
8

神と神殺しの恋物語

「ヱデンズボゥイ」は、天王寺きつね先生のダークファンタジー漫画です。
かつて放映していたアニメ版は、かなりマイルドになっていましたが……原作は可愛い絵に反して、割とお色気場面や、グロ表現が多いです。万人にオススメは出来ません。でも、独特の魅力があり、中毒性があります。
架空の世界を舞台に、神殺しの少年と、神の少女の恋、そして冒険を描いています。地上で暮らす庶民と、天上都市で暮らすエリート達。主人公の少年・ヨルンは天上のエデンに登り、母と再会することを夢見ていました。そんな彼の前に現れた、謎の少女「エリシス」。ヨルンはエリシスに淡い恋心を抱きますが、二人を狙う刺客が次々に現れます。エリシスは、ヨルンを護る為にやって来た女神でした。
剣の師ウルガーと共に、刺客と戦うヨルン達。豹の姿をしたエリシスの姉神・エネフェアも心強い仲間です。二人を引き裂くのは、エリシスの父である主神。

個人的にはユルガハの刺客、ウィトーとヘアラが好きです。
実の兄妹でありながら、恋をした二人。命を落とした妹ヘアラを、人形使いのウィトーは人形として甦らせました。禁断の関係ながら、ひたむきで一途で、純粋な彼らが好きです。
他にも、スパイクとデニルモの関係にも惹かれました。

呂布カルマ
10

呂布カルマ渾身の5th『SUPERSALT』

名古屋が産んだカリスマラッパー、天白をレペゼンとしているjet city people代表の呂布カルマ氏による渾身の超絶塩対応の5thアルバム。
タイトル通り、リスナーに対してもシーンに向けても、サービスのない優しくない塩対応の内容となっている。というのも一曲目から曲名が「さようなら」なのだ。錆びついたシーンに寄り添う事や戯れることの一切を嫌い、独りでリスナーを牽引してきた孤高の宗教家とも言える呂布カルマならではの卓越した言葉選びと、1stから枚数を重ねる度に重くシリアスになるビートに今作はさらにシンフォニックな要素も取り込んだガチガチの硬派なサウンドになっている。自身の作詞に対する向き合い方や気持ちを吐露する内容となっている10曲目の「ヤングたかじん」ではバイオリンがなんとも心地よく、そこに何処か寂しげで慈愛に満ちた呂布カルマの肉声が上手くラップで乗っかっている。特に最近ではノスタルジーさを含んだ楽曲と凶暴で獰猛なビートの楽曲の2つに分かれることが多いがこのアルバムもそうである。また客演も相変わらず名古屋や岐阜の東海圈からよんだ知る人ぞ知る凄腕ラッパーばかりである。特に毎回客演として参加するbaseとは今回も3曲目の「ずっと変」でマイクを交わしている。硬派な日本語ラップが好きな人には是非ともと聴いて貰いたいアルバムになっている。

ロッキー・ホラー・ショー
9

ロック、SF、セクシュアル、コメディ、バイオレンス、デカダンス、トランスジェンダーなどの要素を詰め込みまくったミュージカル

リチャード・オブライエン原作・作詞・作曲の同名ミュージカルを1975年に映画化した作品。
公開当初はパッとしなかったが、上映時間を深夜に切り替えたところ、コアなファンがコスプレしたり、映画にツッコミを入れるようになり、やがてそれがムーブメントとなっていった。その影響力は衰えることなく、現在も日本を含め世界中でキャストを変えてリメイクされている。また、定期的に上映会を行っている国もある。同映画に出演している著名な役者にティム・カリー(出演作:レッド・オクトーバーを追え!、ホーム・アローン2、コンゴなど)、スーザン・サランドン(イーストウィックの魔女たち、テルマ&ルイーズ、デッドマン・ウォーキングなど)らがいる。

友人の結婚式の帰り、愛を誓うごく普通の若者カップルが恩師に婚約の報告に行く。しかし途中で嵐に遭い、車がパンクがパンクしてしまう。困った2人は通りがかりの古城で電話を借りようとするが、そこではトランシルバニア星からやってきたトランス・セクシュアルなマッド・サイエンティストが自分好みのマッチョな人造人間を誕生させようとしていた。2人は有無もいわさずに無理やり誕生パーティーに参加させられることになるのだが。

ニセコイ / Nisekoi: False Love
4

原作は読んだ人は、好きじゃないと思う作品。

約2時間で話はうまくまとまっているなーと思いました。
原作を読んでいないので、キャストに対しての不満なども特に感じることなく見ることができました。
原作を読んでいないけれど、色がついている俳優の芝居は難しいなぁと思いました。
主役の中島健人さんはやはりジャニーズ。彼が人気がある理由がわかりますが、演技をしてもSexy Zoneの中島健人さんでそのイメージは覆せませんでした。しかし、デートの私服姿とロミオを演じている時の衣装は彼の良さを引き立てていたと思います。
中条あやみさんは制服姿でのスタイルの良さは言うことなし。可愛いし、コミカルな演技も良かったです。でも中条あやみのイメージが強すぎて桐崎千棘にはなりきれてなかった。
演技として良かったのは小野寺小咲役の池間夏海。おとなしいけど、芯が強く可愛いらしい人物を演じきっていたと思います。
漫画や小説などから映画化はもはや主流ですが、ここですでに知名度が高く、アイドル的な人を起用するのももはや当たり前の流れ。
しかし、こういった原作があるキャラクターを配役で選ぶ際にはしっかりとオーディションで選ぶべき。人気頼りにするのでなく、そのキャラクターになりきれるかどうかが重要だと思います。
原作を読んだ人たちにはアニメ化もされているし、そのキャラクターのイメージがすでにあると思います。そういった方は多分楽しめない作品でしょう。
日本の映画が海外映画と戦えない理由はハッキリしてます。
配役です。今回のキャストはみんな魅力あるし素敵な人だけれども、ニセコイの役にはハマってなかった。
この映画は中島健人さん、中条あやみさんが好きな人が見るものです。ファンの方は彼らの顔を見て満足してください。
一年も経ったらファン以外には残念ながら忘れ去られてしまうでしょう。
キャストそもそもの人気ではなく、作品の内容で勝負する映画が出てこなければ、日本の映画の客離れはますます進むと思います。

ドラゴンクエストVI 幻の大地 / DQ6 / ドラクエ6 / Dragon Quest VI: Realms of Revelation
8

キャラ育てが好きな人ならドラゴンクエストシリーズの中ではこれ!

ドラゴンクエストという名前は、ゲーム好きの人でまず知らない人はいないでしょう。
一般的にドラゴンクエストⅤがリメイク版も多く、主人公ではなく、その子供たちが勇者といった意外なストーリー性もあってダントツ人気で私も好きです。

しかし、キャラクターを育てたりするのが好きな私は、ドラゴンクエストⅥをおススメしたいですね!
これは以前のシリーズでもありましたが、ある程度ストーリーが進むと職業を選択して、いろいろな特技や呪文を覚えることが出来るようになります。
それはメインキャラの誰でも、どんな職業にも就くことができ、それぞれがほとんどの特技・呪文を覚えられるのは、最強のキャラを揃えたいといった希望に沿ってあります。

更には仲間に出来るモンスターもかなり多く、仲間にしてしまえばどの職業にもならせて強くできるのはかなり魅力的です。
みんなそれぞれしか覚えられない特技や呪文があって、このキャラがこの呪文出来てたらいいのに…と悩むことはないのはほんっと良いですよ~。

私と同じような方々が多数いらっしゃったのか、このドラゴンクエストⅥもリメイクされて、昔のゲーム機でなくとも出来るようになりました。
リメイク版は初代のものとはかなり変更された部分も多く、初代をやり慣れた私には違和感はありましたが、
それでもやはり面白かったです。

ラブ・アクチュアリー
10

クリスマスのオススメ映画

愛が溢れる物語です。18人の男女の様々な愛の形を描いています。

舞台はロンドン、クリスマス5週間前から物語はスタートします。
落ちぶれたロック歌手のビリーは、自身の過去の曲をクリスマス風にアレンジして1位を目刺します(本人は駄作だと思っている)。秘書のナタリーに恋をして仕事にならない首相のディビッド、妻を亡くして義理の息子と心を通わせるのが難しいダニエル、カレンという妻がいるのに、部下に誘惑されてカレンに知られます。ダニエルの息子サムは初恋に悩み、サラは同僚カールと良い雰囲気になりますが、いつもの「電話」で台無しに。マークは親友ピーターの新妻ジュリエットに以前から想いを寄せています。そしてクリスマスに誰が誰と過ごすのか、クリスマスから1ヶ月後がラストになります。

この映画は「グランドホテル方式」(群像劇)を巧みに使用し、それぞれがバラバラなストーリーでありながら、実は繋がっています。シーンは空港で始まり、空港で終わります。しかも、主役級のキャストがバンバン出ていて豪華です。名前を1人挙げろと言われても、誰を選んだものか悩むくらいです。コメディ要素もたっぷりあるので、笑った後にホッコリします。

バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子
7

大幅なバトル改善はあるけど…ストーリーはおすすめ

この作品は前作『バテン・カイトス終わらない翼と失われた海』を遊び、クリアした方に激しくお勧めします。初見でも充分楽しめますが、前作をやっている方がストーリー面への感情移入が強いと思います。
一言で紹介すると「ぐだりやすかった前作のバトル面を改善したら、前作の魅力が半減してしまった」ゲームです。ただし、ストーリーはとてもよく練られていますし、プレイヤーをめいっぱい楽しませてくれます。
メインキャラクターが三人というのをデメリットとするかどうかは意見が割れると思いますが、私はより深くキャラクターが掘り下げられていたので気になりませんでした。
舞台は前作の20年前からスタートします。大きな変化はないものの、ところどころ見たことのないものがあったり、初めて出てくる町もあります。
肝心のバトル面についてですが、前作でできた「出したカードの順番で新しいカードができる」という要素をすべてクエストという形に変更してあります。
つまり、バトルに専念できるんですが前作にあった「組み合わせでの驚き」という魅力的な要素が薄味になってしまいました。
バトル面だけみると、コンボの新設、闘技場イベントの追加などよりスピーディーにバトルができるので爽快感があります。
しかし、カードの組み合わせというエッセンスがクエストに移動した割には、組み合わせ数があまりに少ない。半分ほどになっています。
それでも、収集要素ややりこみ要素の多さは並のRPGよりずっと多いのです。前作の圧倒的な遊び心がなりを潜めてしまったのが残念です。
あと、この作品で要注意なのは重大なバグがあることです。闘技場のクエストが進まない、フィールドから出られない、などなど。
ある特定の行動をすると起こるバグなので気付かない人もいるのですが(私がそうだった)途中で止まるとぶん投げたくなります。
幸い、今も問い合わせればバグなしへ交換してくれるので、購入されたときはまずお問い合わせをおすすめします。

ストーリーもバトルも素晴らしいのにバグ要素とGCソフトという理由で不遇なのが残念でなりません。
個人的には前作→今作→前作とプレイするのがおすすめです。

岡崎体育 / Taiiku Okazaki
8

岡崎体育が真面目でカッコいい!

岡崎体育は顔こそ少しブサイクですが、音楽はめちゃめちゃカッコいい。セルフプロデュースが上手で自分で自分の事をよくわかっているから、頭の良さを感じます。

メディアに出るときはここぞとばかりにネタ曲を披露。歌を聴いているというより、むしろパフォーマンス的なニュアンスが強い。一部の人が見たらふざけているだけだろうと、岡崎体育を叩くかもしれない。でも、目立つパフォーマンスをし、注目されて岡崎体育を知ってくれる手がかりなると彼は真面目にふざけている。

実際私もふざけた奴だな、どれyoutubeで他の曲も聴くか。と、検索した1人です。そしてまんまと彼の策にはまりこんなふざけた人が、こんなカッコいい曲を!?と感心を通り越して尊敬しだしたのでした。

現在岡崎体育は沢山アルバムを出しています。ですが殆どがメジャーデビューする前のアルバムで、ネットでは高く取引されている状態です。

今から岡崎体育を聴く人はベイシンテクノ、XXL、OT Worksの3枚のアルバムを聴いて下さい。
一番のオススメはベイシンテクノです。
現在CDショップで買える中で一番初期に出たアルバムなのですが、捨て曲が一切ありません。中でも鴨川等間隔という曲を聴いて頂きたいです。
スクールカースト底辺、学生時代にキラキラしていない人や、リア充を見下していた人にドンピシャハマると思います。他、大物アーティストも猛プッシュするほど素晴らしい曲です。

岡崎体育はネタ曲に、真面目曲、お洒落な人に刺さるテンポの良い曲。サブカル女子歓喜の曲。果ては子供向けの曲まで。幅広いジャンルに飛んだ曲を作る事の出来る人です。

なので岡崎体育体育を猛プッシュします!

魔法少女まどか☆マギカ / まどマギ / Puella Magi Madoka Magica
10

全ての要素を含んだアニメと言っても過言ではない!!

このアニメはシャフトが作画を担当しています。シャフトと言えば、化物語や、メカクシティアクターズなど、描写や間の取り方が非常に独特な表現をします。
個人的にはそのような表現自体非常に好みです。そのような大手ブランドが担当という事ももちろんですが、中学生5人が仲間との絆や、好きな人への思い、自分が生きる為、このような壁にぶつかった時に、なんでも願いを叶えてくれるきゅうべぇと契約をすることで願いが一つ叶い、魔女と呼ばれる敵と戦うというとてもシンプルなつくりなのですが、これがとにかく奥が深いです。
ご存じな方も多いとは思いますが、この願いを叶えるため魔法少女になるのですが、魔法少女自体、自分の体を無くしソウルジェムと呼ばれる、魔法少女になる為のアイテムが自分自身だとか、このソウルジェムは穢れといって魔力を使ったりなどすると汚れてしまうのですが、この穢れがマックスになると自分自身が魔女になるだとか。
とにかく中学生少女には重いのなんのという設定です。
また、私もファンですが、ほむらちゃん(通称ほむほむ)は実は何度も時間を遡り、主人公である鹿目まどかを助ける為だけに時間を巻き戻しているなど、このあたりは最終的に判明するのですが、実際、これが発覚した時には涙が出ました。けなげすぎて…
とにかく他のキャラも全て、魔法少女になる理由そしてその代償を払いながら、少女たちが前へ進んでいく様子が本気でやばいです。
見たことが無い方いらっしゃれば是非見て頂きたい1本です。

スプラトゥーン2 / Splatoon 2
9

インクが尽きるまで撃ち続ける爽快水鉄砲ゲー

半据え置き型ハードとして発売されたNintendo Switchのソフト、スプラトゥーン2は協力プレイがメインのゲームです。このゲームの最大の特徴はキャラクターがイカになったり人間になったりと形態を変化させて、イカ墨ならぬインクに潜り込んで泳いだり潜んだりとインクを使って楽しむところです。インクが出る武器で自陣をぬりぬりして4対4で陣取り合戦をするのがメイン、2色で色分けされているので自軍の進行状況がひとめでわかり初心者も理解しやすいです。カラフルな色遣い、ポップなキャラクターと大人から子供、男女関係なくするっと入り込める世界観があります。操作性もよくアクションゲームが苦手という方でも楽しめますし、こだわり派の方もランクシステムやガチマッチなど上を目指す楽しみがありエンジョイ勢もやりこみ勢もどちらも長く遊べる仕様となっています。
インターネット対戦が主流なので通信環境が必須なのと2018年秋以降オンラインモードが有料となる見込み(月額200円程度)ですが、現時点では無料で楽しめます。
ひとりでもじゅうぶん楽しめますが協力プレイは友達とも可能で、最大8人のグループで楽しむことができます。Switchの2台目の購入を検討するほど家族で遊んでいます。一本のソフトで長く遊びたい、ひとりでゲームするよりネット上でワイワイ楽しみたいという方にオススメします。

タイガーマスク
10

孤独なヒーローの自らのトラウマをあがなう戦い

主人公・伊達直人は肉体的には強いが、精神的には弱い青年で、子供の頃みなしごだったとか貧しかったとか自らのトラウマをうめきれない。一見、利他的に見える行動も、ひねくれた態度も、実は同じものであって自分のトラウマをうめきれない心理に過ぎない。しかし孤独を好みひねくれた態度を取りながらも社会的弱者を助ける主人公の生き方に共感する人は多いと思う。なぜなら人間は他人には厳しいが自分には甘いものであり、世の中は友情や助け合いのような美しい事ばかりではなく貧困、誤解、差別、いじめ、ねたみといったような醜い事で満ちあふれているからだ。このアニメは一方的な正義のヒーローや万能のヒーローではなく人間としての心の痛みを伴ったヒーローこそが本当のヒーローなのだと語りかけているように思えてならない。最近タイガーマスク運動という社会現象が話題になったが、今から40年以上も前のアニメが世の中に影響を与えている事は驚くべきであり、また逆にこのような人間心理を考えれば当然の事とも言えるであろう。昭和から平成へと時代は変われども貧困、誤解、いじめなど人の世の苦しみは何ら変わらないと言える。なぜならそのような苦しみは科学技術の進歩とは関係なく人間存在の本質に関わる問題だからだ。