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tamtamuのレビュー・評価・感想

ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~
8

切なさにきゅんきゅん

源平の争いが続く平安末期が舞台。義経が実は女性(ヒロイン)という設定でストーリーが気になり購入。
声優陣が豪華で、どのキャラクターにも愛着が湧いた。
女であることを秘密にし続け、実は本当の義経ではなく平家の人間だったと知った後もヒロインが色々葛藤しながらも前線で戦に挑む姿がかっこよかった。
どのキャラクターを選択してもストーリーが面白く、またイラストもすごく丁寧に描かれていてゲームの世界観に引き込まれた。
特に、頼朝ルートでは唯一の兄弟である兄のためにと自分の身がボロボロになろうとも平家へ立ち向かっていく姿は切なく感じた。
そしてそんなひたむきなヒロインから、自分は天命のために生きるからと自分を律して生きてきた頼朝が愛情を知り、惹かれる姿も切なくて、面白かった。
最後、平家の血を引き、化け物染みた力を持つ自分が頼朝のそばにいたくても、いることは許されるわけないと自分を戒めて、
源氏のため、頼朝のためにと自分の命を懸けて、敵へ立ち向かおうとするヒロインにうるうるした。
そして自分の身を投げるつもりのヒロインへ頼朝が自分のためにも生きろと必死に伝える姿にはときめいた。
歴史物・戦うヒロイン・切ないのが好きな方にはぴったりの作品である。

呪術廻戦 / Jujutsu Kaisen
9

ネクスト鬼滅の評判高いアニメ

コロナ禍での劇場版「鬼滅の刃」の大ヒットが記憶に新しいところではありますが、その次に注目されているアニメが呪術廻戦。ジャンプで連載中に2020年にアニメ化され、2021年冬には映画も公開を控えています。
内容はタイトル通り、人が生み出す呪いと、呪いの力を操る人との戦いから少年が成長していくジャンプらしいストーリー。この作品が他と違って素晴らしいところは女性キャラクターが強い。とにかく個性的であるところ。主人公と行動を共にする釘崎野薔薇はヒロインらしからぬ悪役を演じられる強い個性と女性キャラクターで、彼女自身戦うことで成長していきます。釘崎を筆頭に、生い立ちのハンデを持ちながら、そのハンデを跳ね返す屈強な精神力を持つ禪院真希や、金の亡者でありながら自らの善悪の判断で行動する呪術師の冥々。と、魅力的な女性キャラクターは、さながらディズニープリンセスのよう。自ら戦って自分の人生の操縦席に座る、強い意志をもった女性たち(さらに一筋縄ではいかない個性的なキャラクター設定も乗じて)が戦う姿は老若男女問わず、スカッと共感されるのではないでしょうか。現在もジャンプで連載中で、早く続きが読みたくなる漫画です。

かくかくしかじか / Kakukaku Shikajika
9

東村アキコの半生

『東京タラレバ娘』や『海月姫』で有名な東村アキコ先生の、学生時代から漫画を書き始めた頃の実話を漫画にした作品です。
実は私は上記作品の名前は聞いたことはあっても読んだことはありません。たまたま薦められ、それも5巻完結とお手頃だったので軽い気持ちで読んでみました。すると、まんまと東村ワールドに引き込まれてしまい、5巻休むことなく読みあげてしまいました。他の作品のことは分かりませんが、とにかくご自身のエッセイということもあってか、お話しはひじょうにコミカルに描かれていて、途中何度もクスクス、いやゲラゲラ笑いながら、しかし所々でなんとも言えない切なさを挟んでこられ、私はその虜になってしまいました。誰もが通る花の高校・大学生活。きっとこの頃が一番自由で、体力も変な自信も兼ね備えていて何でも出来て…でも一番肝腎なことからは目を背け、それに気付かないように、蓋をするように過ごす日々。モヤモヤしてるのに、それを忘れるように遊び倒す東村先生と過去の自分がとてもリンクしました。
このお話しを書くのはきっと先生にとって、触れたくない自分の引き出しを開ける作業だったことと思います。でも向き合うことで先に進めるんですよね。私も封印してた思い出を一緒に開封できた気持ちになりました。

DIR EN GREY
10

ヴィジュアル系ロックバンド「DIR EN GREY」について

DIR EN GREYは、日本を代表するヴィジュアル系バンドの1つです。
メンバーは、ボーカルの京をはじめ、ギターの薫、Die、ベースのToshiya、ドラムのShinyaの5名です。
彼らの楽曲は、メタルな物からバラードまで、幅広く展開されています。
1999年、X JAPANのYOSHIKIプローデュースによる「アクロの丘」「残ーZANー」「ゆらめき」のシングル3枚同時リリースでメジャーデビューを果たして以降、ファンを魅了し続けています。
ライブパフォーマンスは過激なものが多く、テレビ朝日系の音楽番組「ミュージックステーション」にて、「残ーZANー」を披露した際にあまりにも過激なパフォーマンスであったが故に、当時テレビを見ていた子供達が泣いたと言う話もあるくらいです。
ヘヴィなサウンドと、そのパフォーマンスが魅力的な彼らですが、その歌詞も心に響くものが多数あります。
作詞は全てボーカルの京が担当していますが、人や自然の痛みと言ったものに焦点が当てられています。
世界進出を果たして以降、各国で行われるライブでは、現地のファンは日本語の歌詞をライブ中、演奏に合わせて熱唱するなど、アメリカや欧米にまでそのファンは拡大し続けています。

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends / 夏友帳
10

胸が温まるストーリー

この作品のおすすめできる点は、見るだけで胸が温かくなる感動ストーリーであるところと、アニメはシリーズがたくさんあり、全体としては物語がつながっているものの、アニメは1話完結のものが多く、最初から見なくても十分に楽しんで鑑賞することが出来るというところです!アニメのシリーズはどれもオープニングとエンディングが素敵ですごく作品に合っているなと感じます。物語だけでなく、そのOPとEDを目的にみるだけでも価値があります。そして作中で使われているBGMがいろいろとありますがどれも優しい音楽で物語の雰囲気にベストマッチしています。BGM集も販売されているので別にきちんと聴いてみることもおすすめです!
そして何よりも主人公の夏目たかしという少年と妖怪にゃんこ先生の組み合わせが最高です。昔から妖怪が見えることで孤独でつらい思いをしてきた夏目にとって、にゃんこ先生との出会いは人生が大きく変わるきっかけです。夏目の祖母、夏目レイコが生前あつめた妖怪の名前が書かれた友人帳を持っていることで、様々な妖怪との出会いがあり、次第に夏目の心が開いていく姿は見ているだけで感動してしまいます。にゃんこ先生のかわいいキャラクターのとりこになるはずです。そして何よりありふれている毎日の生活がどれだけあたたかなものなのか、心に響いてきます。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

推しが死ぬ可能性にさえ耐えられるなら読んで欲しい

アニメ化もして、爆発的な人気を誇る「鬼滅の刃」。いまやタイトルくらいは知っているという人も含めれば、ネームバリューはかなりのものだと思います。
さて、この作品のオススメは、何と言っても作り込まれたキャラ設定です。味方だけではなく、敵にまでチョイチョイ、深い設定があります。おかげで「コイツにはこういう背景があってこうなったのか、じゃあもしこれがこうなってたらコイツは…」みたいな妄想やら考察やらがはかどります。楽しい。
また、主人公以外のキャラにもそれぞれ魅力的な部分が多く、何もかも主人公が1番!という訳ではないのが良いです。最近の少年漫画としては割と珍しいかもしれません。実際、ただただ「主人公すげー!最強!モテモテ!」みたいな作品は、漫画に限らずつまらないですよね。
難点というか、わたしが10段階評価で10ではなく9をつけた理由があるとしたら、それは、キャラがかなり死ぬことです。推しが死ぬ率高いです。登場したと思ったら割と早めに死んでしまったキャラとかいます。あと、最終決戦だけで間違いなく3人以上死にます。これはこれで、近年の少年ジャンプには珍しいかもしれないですが、死んだキャラが推しである場合、自分のメンタルも死にます。週の初日からお葬式気分。なので、推すと同時に「人はいつか死ぬ」みたいな悟りを開くくらいでないと、辛いかもしれないです。少なくとも、みんな生きてるハッピー!って感じの作品しか読みたい人には向いてません。
ただ、キャラが死ぬことさえ耐えられれば、激推しの作品です。ぜひ1度、読んでみてください!