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takitoのレビュー・評価・感想

君の名は。 / Your Name.
10

何気ないあのシーンにも意味が込められていた?

いやぁ、『君の名は。』には、本当に感動させられましたよ。
人生で初めて、同じ作品を2周も3週もしてしまいました。

この作品を何回も見て感じたんですが、「喜怒哀楽のコントロール」がとっても上手なんですよね。
繊細な作画、雰囲気のある挿入曲、感情のこもったセリフ、作りこまれた美しいシナリオ。
これらが丁寧に組み合わさって、物語の全編107分、喜怒哀楽のすべての感情で惹きつけられました。

シナリオでいうと、前半は、主人公である瀧と三葉の入れ替わりによるドタバタを描きつつ、後半は、一気にシリアスな展開に持ち込むというもの。

終盤とか、もう、全部の感情がもれちゃいました。
やっと出会えた2人、迫りくる隕石と同時に流れるRADWIMPSの曲、かたくなに協力しない三葉の父、そしてまた再開する2人、また流れるRADWIMPSの曲。
あの場面は何回みても最高すぎて、ぞわぞわっと鳥肌が立っちゃいます。

「予測させず、飽きさせず、かといって迷わせることもなく、常に映画の時間のほうが観客の理解の少しだけ先に行っていて。でも、時々立ち止まって観客の理解が追いつく瞬間を作って、それをまた引き離して」とインタビューで語っていた新海誠監督。

確かに、あれだけの展開が詰め込まれていたのに、ほとんど迷うことなく話を追えていた気がします。そこまでの工夫がされていたとは、天晴れの一言です。

何気なく見ていた、トマトを切るシーンやいろいろな扉が開閉するシーンにも、その工夫がされていたと考えるとすごいを通り越して、もう怖いと感じてしまいます。

乙嫁語り / A Bride's Story
9

中央アジア~中東が舞台のマンガ

日本のマンガにおいて中央アジアが取り上げられることはあまりありません。
この「乙嫁語り」は、ロシアと争う直前の19世紀のウズベキスタンを中心に、カザフスタン、トルクメニスタンなどの中央アジア、アフガニスタンを抜け中東までという、広範囲各地の「花嫁・花婿」をテーマにしています。
基本は12歳のカルルクの元に嫁いだ20歳のアミルの2人と、各地を巡る中で2人に会ったイギリス人のスミスの話が中心となりますが、オムニバス的要素もあります。
花嫁が身に着ける物、結婚式に必要なもの、我々が全然知らない姉妹婚など、中央アジアや中東を知らない人が多い日本において、19世紀という更に知らない世界を、ゆっくりとした時の流れの中を表すように緻密な線で、人々の愛と心と家という切り離せないものが普遍的にあることを描いています。
昔の写真で、山間のカメラがめったに来ないような場所のドキュメンタリー映像で、布地に美しい複雑な刺繍を施され、装身具を身に着けた人の姿をどこかで見たことがあるかもしれません。
その姿がそのままマンガに出てきます。
中東になるとその刺繍や装身具は消え、女性はブルカやチャドルを身に着け、そしてトルコの港町アンタリヤにまで行くと、再び色彩豊かな服を着た人々が現れます。
地域によっての服装や習慣の違い、戸惑いを作中の狂言回し的な存在であるスミスの視点で読者の共感を得、高原や雪原、ヒツジや馬を家畜とするその日常を、作者森薫のその画力を以て示しているマンガです。

Re:ゼロから始める異世界生活 / リゼロ / Re:Zero
8

なぜ人気?『Re:ゼロから始める異世界生活』

『Re:ゼロから始める異世界生活』。
観た事ないけど聞いた事ある方、よくいませんか?
今回はなぜ『Re:ゼロから始める異世界生活』が人気なのかポイントを紹介します!

■人気な理由その1
まずは登場人物が可愛い!笑
これは視聴した方なら解ると思います。

それぞれのキャラクターが個性的で可愛らしい。
きっと自分好みの子が、見つかるはず。

■人気な理由その2
『死に戻り』という斬新な設定。

主人公『ナツキ・スバル』がひょんな事から異世界の世界に迷い込み、慣れない異世界で行動するのですが、その際に1人の少女と出会い、事件に巻き込まれてなんと主人公と少女が死んでしまいます。
しかし何故かその死ぬ前の時間に戻ってしまうのです。
その少女を救うため、スバルは今度は違う選択をしながら新たな可能性を探り、選択肢を増やしていく展開にとても引き込まれます。

■人気な理由その3
可愛いキャラが出てくるのにかなりグロテスク。

可愛いキャラが沢山いるのにスバルや美少女達が死ぬ描写などが結構リアルで、そのギャップがとても印象的です。
そんな残酷な出来事を繰り返しながらも皆が助かる道を探しながら1人で頑張るスバルを応援したくなる。
そんな作品です。

どうでしたか?
このレビューを読んで少しでも興味を持った方がいたらぜひ1度ご視聴ください。
あなたの推しキャラが必ず見つかると思いますよ。