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sky_mahaloのレビュー・評価・感想

外天楼
10

日常系短編集と思いきや…!

最初読みはじめたときは一話完結型の日常系ほのぼのマンガかなと思うのですが、各話の断片や何気ないひとこまに描いている伏線が少しずつ繋がり大きな渦になっていき…途中から読む手が止まりませんでした。
ほのぼの感やクスッと笑えるギャグテイストもありつつ、リアリティー溢れるえぐ味のようなものも感じられているので一巻なのに長編を読んだような読後感があります。
マンガがすごい!でオトコ編第一位をとった「天国大魔境」や「それでも町は廻っている」などの作品を描いている石黒正数先生の作品です。
単巻モノなのでさくっと読みやすく、この作者の面白さが詰まっているので、まだ読んだことがないという方にはおすすめです!
ドラえもんやAKIRAの影響を受けたと公言している作者さんですし、実際作品にもテイストが多分に盛り込まれているので、これらの作品が好きな方にもおすすめできる作品です!
ストーリーとしては、最初の小粋で陽気な雰囲気とは打ってかわってラストはかなりシリアスでバッドエンドに近いと思いましたが、最終ページのイラストをみて少し救われたような気持ちになりました。あのページが無かったら読んだ後結構落ち込んだかもしれません(笑)

BALLAD 名もなき恋のうた
7

時空を超えた遠国時代の物語

この映画は草彅剛さんや新垣結衣さんが出演した戦国時代を生きる人々のヒューマンストーリーで、それに対して、現代人がタイムスリップすることで物語を面白くしています。主人公となるのは小学生の川上真一です。彼は、頻繁に湖の辺りで祈るお姫様の夢を見ていました。彼の家の近くには自分と同じ姓である「川上の大クヌギ」があることを、真一の父親が不信感を抱きます。ある日、その木のそばで、古い木箱が出てきます。その中の文書を読むと真一は気を失ってしまうのです。目が覚めると、そのそばに大きな気はなく、現代にもあったお地蔵様だけがありました。自転車に乗り近くを散策すると、鎧武者たちが集まっている様子を目撃します。そのそばには火縄銃を抱えながら誰かを狙う二人組がいます。その二人に、真一は声をかけると、火縄銃の狙いが外れ、逃げていきます。真一が助けたのは、井尻又兵衛だったのです。真一又兵衛により城に連れて行かれます。真一は、携帯電話などを駆使することで、未来から来たことを説得します。そして、又兵衛のもとに、真一は引き取られます。又兵衛の計らいにより、真一は未来の両親に対して手紙を書きます。その、手紙は新一の良心の目に入ることになります。その手紙を見た、両親は歴史書を調べあげ、川上家とその家族によって、戦国時代の又兵衛が助けられたことを知ります。それを知った母親は、川上家のその一族は私たちのことに違いないと確信し、オオクヌギの前に車を走らせ、タイムスリップの時を待ちます。そして、本当に戦国時代にタイムスリップをするのです。戦国時代の人々は、未来から来た自動車やカメラなどについてとても驚きますが、真一の両親と知り、安心して迎えてくれます。
その後、又兵衛の幼なじみである廉姫に対して、他の国からの武将から結婚したいという武将が現れますが、廉姫は拒否します。それが、原因となって大きな戦となってしまうのです。最初は、対等に戦いますが、少々又兵衛の形成が不利となり、又兵衛は翌日早朝の奇襲をかけることとなります。又兵衛は、川上家に対して奇襲の前に自動車で帰ることを勧めます。しかし、形成が不利になるのを目撃した真一は父親に対して自動車で応援に行こうというのです。母ややめようと言いますが、父親はよく考えた末、戦の応援に出かけることとなります。きっと、真一に対して男の生き様を見せたかったのでしょう。その加勢があって、又兵衛たちは戦に勝ちます。しかも、通常であると相手の将軍の首をかっきるのですが、真一の説得もあり、又兵衛は相手の将軍のマゲだけを切るのです。
その後、勝利した事実を抱えて、自らの城に向けて歩き出しますが、突然の発砲音がし、又兵衛は胸を撃ち抜かれてしまうのです。又兵衛は、かつて真一に助けられた命を思い出します。つまり、真一がいなくなると又兵衛は死ぬ運命であることを悟るのです。その後、川上家は、廉姫と別れを告げ、現代に戻ってきます。そして、初めて、近所の丘が廉姫が住んでいた白があった場所と知るのです。真一はそこで、石碑を見ます。そこには、「ありがとう・廉」と記載されているのです。それを見た、真一は男らしく成長し始めるのです。

火垂るの墓 / Grave of the Fireflies
8

戦争の悲惨さを教えてくれる泣ける映画

この映画の舞台は、昭和20年の第二次世界大戦中の物語です。空襲で親を亡くしてしまった兄と妹が生きる姿が描かれています。物語の始まりは昭和20年の6月の神戸大空襲です。兄である清太と妹の節子は、一緒に避難しますが、母親は別のところに避難しました。その空襲にて母親は大火傷を負って息を引き取ります。その事実を清太は、まだ小さな節子には言えませんでした。その後、清太と節子は親戚の叔母のところに身を寄せます。ところが、働きもせず家にいるだけの清太に対して叔母は冷たい態度を取り始めます。清太は、叔母の勧めで亡き母の着物を米と交換することで、清太や節子にも白米を食べさせてもらえましたが、すぐに雑炊に戻ってしまいました。文句を言う節子に立腹した叔母は清太と節子に対して食事を作ってくれなくなります。その後、清太は母が残してくれた貯金をおろして自炊を始めます。しかし、その後も叔母は清太をいじめ続けます。耐えきれなくなった清太は節子を連れて貯水池のほとりにある防空壕で暮らし始めます。節子は二人暮らしを楽しみ無邪気にはしゃぎます。ある日、清太と節子はホタルを集め、蚊帳の中に入れて蛍を光る様子を楽しみます。しかし、ホタルはすぐに死んでしまい、節子はホタルの墓を作るのです。その時に、節子は母親が亡くなっていることを知っていると清太に告げるのです。そして、貯金もそこをつき清太は畑から農作物を盗むようになりますが、盗みが発覚して警察に捕まります。食料が確保できなくなってしまい、徐々に節子が衰弱していきます。このシーンはとても悲しい気分になります。やがて、悲しいことに節子は亡くなってしまいます。その1ヶ月後には清太も亡くなってしまうという悲しいストーリーです。

Mrs. GREEN APPLE / ミセスグリーンアップル
9

自分だけの推し歌が出会える

Mrs.GREEN APPLEはその名のイメージ通りに、瑞々しく爽やかな曲を奏でるロックバンドです。
ボーカルは男性ですが、音域がかなり広く、男性の声から女性に聞き間違えるくらいに美しいハイトーンボイス。それだけでなく、メロディーラインや歌唱テクニックは超一流です。リズムや言葉で遊ぶことに関しても天才的です。
さらに注目すべきは、力強いドラムです。
ドラムはメロディーを引っ張っていく大事な役目ですが、なんと女性が演奏しています。
ボーカルのボイスや、ギターなどの他の楽器に負けず劣らず、しっかりとリードするその音は迫力そのものです。
楽曲のバリエーションが豊富で、不安な気持ちを吹き飛ばしてくれる素直で明るい曲が多いですが、時にしっとりとした大人の顔を見せる時があり、そのギャップに思わずうっとり。ロックからポップ、テクノまで、四季が移ろうように変化し続ける楽曲に、これからも目が離せません。
元気が欲しい、寄り添って欲しい、闘志が欲しい、もどかしい気持ちを吹き飛ばして欲しい、そんな色々な気持ちにオールマイティに応えてくれる。多種多様な曲があるからこそ自分だけの推し歌にたくさん出会える。それがMrs.GREEN APPLEです。

ポケットモンスター ソード・シールド / ポケモン剣盾 / Pokémon Sword and Shield
8

新世代のポケモン

ポケットモンスターシリーズのひとつ、「ポケットモンスターソード・シールド」。この作品はストーリーだけを楽しみたい、いわゆるストーリー勢の人でも楽しめる作品です。ストーリーの内容もしっかりしていて、子供から大人まで楽しむことが出来ます。またポケモンGOなどで最近ポケモンを知って新しく始めたいと思っている人にもおすすめです。ストーリー難易度としてはそこまで難しくなく、かと言って簡単すぎない、ほどよい設定になっています。今までに出てきたポケモンとの出会い、そして新たに追加されたポケモンとの出会いも楽しむことが出来ます。また今作の新要素、ワイルドエリアはとても楽しめるものです。私の場合はストーリーそっちのけで楽しんでいました。そして今作は過去作と比べてもレベル上げがしやすく作業感を感じにくいです。ストーリーをクリアした後でも楽しめる要素はとてもたくさんあります。さらにアップデートで新しいマップやポケモンが増えるので買って損する作品ではありません。またインターネットに繋げばポケモン対戦はもちろん、ほかの人と協力して強敵と戦うこともできます。是非ともリニューアルされたポケモンを手に取ってみてはいかがでしょうか。以上初代からポケモンをやっている生粋のポケモンファンのレビューでした。

米津玄師 / Kenshi Yonezu / ハチ
10

馬と鹿

レビュータイトルの曲を聞いた印象としてはあまりいい歌だとは思わなかったんですが、くせになる曲でした。リピートで聞いてみると歌の特色だったり、曲調や独特な歌い方、良くここまで曲を完成させたなと関心させられます。私もカラオケで歌ったり聞いたりしますが、高い技術が使われている曲調と歌詞が合わさって他にはない歌になっています。
歌いだしから聞いていって最後の歌い終わりがどういう終わりになるかや区切れが難しいと感じて、今までの米津玄師さんの楽曲と比べて色々なジャンルの曲調を元に歌詞に思いを込めているんだなと思いました。とくに馬と鹿の曲はとても今迄に聞いたことがない曲になっていて、聞いた時に「なんかもう一回聞いてみよう」と思った歌でした。引き寄せる魅力が歌にあったんだなと、米津玄師さんの凄い思いがこの一曲に詰まっているんだなと思いました。特にこの曲を聞いてから私もカラオケで歌ってみたところ、その時はじめて歌詞に込めた言葉の意味に関心させられました。素人の私でもそう思うわけだから、同じ曲を作る音楽家の人にはどう見えるのでしょう。わたしも歌の歌詞を素人ながらに書いてみた事があるんですが、ここまで歌詞と曲をあわせて、なおかつ歌い上げられるんだと感じたときに、改めて凄い曲だなと思いました。