sion@sion

sion
sion
@sion
68 Articles
30 Reviews
0 Contributions
0 Likes
sion

sionのレビュー・評価・感想 (2/2)

亜人
9

川栄李奈さんが地味に凄い

実写版『亜人』、監督は「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行氏であり、キャストも撮影技術も最高のものが集まった、と言ってよいと思っています。「るろうに剣心」で殺陣を始めとするアクションを極めた佐藤健、そして何でも自分のものとしてしまう綾野剛の両名が肉体の極限を極めるような壮絶な戦いを見せており、その意味では原作を超えたともいえる描写の連続で、見ているこちらの心拍数がガンガン上がる感じでした。そういった流れの中で地味に凄かったのが川栄李奈さんです。どちらかというとおっとりしたイメージの彼女でしたが、彼女が演じる下村泉はその正体が亜人であるにもかかわらず、公的機関に属してテロを防止する立場にいるスーツのお姉さんなのです。亜人特有の能力で自分の分身のように幽霊?を出して操ることができ、CGで表現されているそれと見事なコンビネーションを取りつつも自らスタントマンなしにワイヤーアクションをこなしていました。厳しい表情はこれまでに見たことのなかった彼女でしたが、その中でも幽霊をクロちゃんと呼んでいるところが他の亜人とは違う感じで、鋭さとチャーミングさがブレンドされていて、ああ、泉のキャラクターのこういうところを見せたくて彼女を選んだのか、とキャスティングを担当した方のセンスの良さを感じました。全編生身だけでなくガンアクションも凄い迫力でしたが、担当するのは納富貴久男氏であり、日本で最高峰のガンエフェクトが見られます。

幻想水滸伝V
7

幻想水滸伝5を何周もやってみて

幻水基本シリーズ5つの中では、総合的には良い方。

★良い点
・「お金」「共有アイテム」「共有スキルポイント」「倉庫アイテム」を次周に持ち越せること
・ストーリーは長め
・戦闘シーンでのキャラごとの個性的な動き
・サポートメンバーに紋章師や鍛冶屋も入れられる
・瞬きの紋章片で、パーティーに入れていないキャラに交代できる
・キャラ声あり

★悪い点
・ソフトリセット不可
・ムービースキップ不可
・1MAP画面切り替わるだけで、ロード時間長すぎ
・戦闘パーティー人数が、折角6人に戻ったというのに、リオンがほぼほぼ固定で付いてまわる点
(リオンに限らず、同じキャラでの固定メンバーが入ること多い)
・宝箱を開ける時に、ほぼほぼセットで付いてまわる「リオン」に話しかけてしまう状態になる点
・プレイヤーに何を思わせたいのかってくらい、萌えを狙っている件
・エレベーターが使えるようになるのが遅い(シリーズ比較)
・重要キャラが死ぬルートを選択時、エンディングでのそのキャラの扱いが全く無い件
・何もないのに、ひたすら梯子を登ってる時間の無駄
・軍師があっさりすぎて深みがない

★要望的な感想
・各キャラのスキルポイントを上限まで上げるのには、死ぬほどのポイントが必要なのだから、上げたスキルも引き継ぎできてほしかった。そうしたら、色んなキャラが使えるのに。『108人もいるのだから』
・リオンやら、遺跡関係キャラやら、同じキャラが何度も固定にならなくても…。『108人もいるのだから』
・ストーリーは長いんだから、ムービースキップできないだとか、いちいちロード長いとか、何もない梯子をひたすら~とか、そんな時間稼ぎしなくたっていいのに。

★その他感想
・総評として、「色々地味にツヴァイク先生のおかげ」「ゲオルグの為のストーリー」
・直情キャラのアレニアは仲間になっても良かった感があった(なるのかと思った)。しかし、ザハークはない。リオン生き返りムービー時の笑顔のザハークはない。本当はいい人ザハークは無理ありすぎ。

★総評
・悪い感想出まくりなのに、何故シリーズ比較では「良い方」なのか
「ストーリーは長い」「引継ぎできるものあり、次周も楽しめる」「6人パーティー」「声あり」 この4点が重要

マギ / Magi: The Labyrinth of Magic / マギ シンドバッドの冒険
9

今までにない世界統一

魔法の使える世界で、「マギ」と呼ばれる世界を導く人と、主人公の成長物語です。
主人公はとても貧乏に育ちました、奴隷をやらされて、まともに食事も食べられない中でも明るく日常をおくっていました。そんな中でマギのアラジンと出会います、アラジンは王になる器を探していました。
主人公のアリババ君は現在の生活には満足していませんでしたが、とくに変えたいなどの強い願望はありません。そんな中である事件が起きます。その事件を元に国を変えたいと立ち上がります。それを見てアラジンは、アリババ君に力を貸しながら国を変えていくことになります。

この物語の凄いのはバトル場面がたくさんあるのに、力で変えようとしないところです。普通の漫画だと、悪いやつをやっつけてそれで悪いやつが心変わりするか、やられて主人公が変えていきますが、この物語はそうは単純には行きません。倒しただけでは、平和で、誰もが明るく生活できる世界にはならないのです、まるで現実世界!!
そんな中で、アリババ君とアラジンで考えて、納得出来る答えを求めて色々考えたり色々な人達から考えを聞いたりしていくのです。
いったいなにが正解なのか、自分でも考えて読んでみるとおもしろいですよ。

球場ラヴァーズ
4

広島カープ女子がこの漫画で増えた!!

松田実央は高校でクラスの女子からいじめに遭っており、ある時いじめられている女子達にお金を貢ぐためにやむなく援助交際をする羽目になる。その際出会った『赤い帽子の男』に諭され、立ち直るものの、衝動的にカバンの中にあった現金と野球の入場券の入った封筒を盗んで逃げ出してしまう。
自ら行為を謝罪するために、入場券にあった『ジャイアンツ対カープ戦』を手掛かりに、東京ドームのビジター応援席に向かうことになる。結局『赤い帽子の男』には出会えなかったものの、熱狂的カープファンの基町勝子と下仁谷みなみ、そし野球の織りなす人間ドラマとその素晴らしさに出会うことになる。この一連の出来事によって、実央の生活は大きく一変するのだった。『アワーズ』2012年12月号から2014年3月号まで連載された。第1章の主人公のバイト友達を主人公にしている。回数表記は『○球め』となっており、毎回最後は日南子がその回に感じたことを一言残す形で締めている。
太田日南子は東京ドームでビールの売り子をしている女子大生。野球嫌いなのにもかかわらず彼女が野球場でバイトをしている理由、それは子供の頃に両親に連れて行かれた野球場で出会った『手に星型の傷のある男の子』に会うためだった。その男の子の好きな選手だった広島の前田智徳を知るうちに、そして売り子仲間の実央達と触れあううちに、野球の魅力を知っていくのだった。

ドラえもん のび太の恐竜2006 / Doraemon: Nobita's Dinosaur 2006
9

秘密道具の便利さを実感。

旧ドラえもんと比べるとがらりと雰囲気を変えたせいか、旧ドラ好きには厳しい評価をされている様な気がします。デザインや等身が一新されて、より原作コミックののびた達に近い仕上がりになったところは個人的にとても好ましいと思っています。
新ドラえもんの劇場版シリーズはかなり試行錯誤を重ねているようですね。ひみつ道具博物館、カチコチ大冒険と比較すると随所に恐ろしい雰囲気の漂う一本です。恐竜の描写がわりと容赦なく迫力があります。また、ドラえもんの言動がちょっとらしくないと思えるほど無責任なので、いつもの便利な道具と監督役のドラえもんという存在によってもたらされる安心感が感じられません。
また、のびた達がかなりぐにゃぐにゃとゴムのように伸び縮みするので弱冠見づらいのも気になります。
本作の特徴としては、元がドラえもん劇場版としては初期作品のため、登場する道具の種類が少ないです。いつもならジャングルの奥地であろうと砂漠のど真ん中であろうと食事も寝床の確保も楽々快適に過ごしているのびたくん達ですが、今回は白亜紀の広大な台地を自力で歩いたり野宿したりと、結構過酷な冒険を繰り広げています。
エンドロールをみるまですっかり忘れていたのですが、ピーすけの声を担当しているのは神木隆之介さんで、そういえば当時は話題になっていました。かすれた特徴的なボイスでのびたに甘えるピーすけは、ラストのシーンをいっそう切ないものにしていると思います。

からかい上手の高木さん / Karakai Jouzu no Takagi-san
7

ニヤニヤが止まらない作品です

いたって普通な男子中学生の西片くんが、隣の席の高木さんという可愛い女子にからかわれる日常を描いたストーリーです。
高木さんが西片くんをあの手この手でからかう様子は見ていてニヤニヤが止まりません!
エンディング曲は2話ごとに変わります。恋愛系の名曲を高木さんがカバーする演出になっているため、毎回エンディングまで楽しめます。

エンディングテーマ
いきものがかり「気まぐれロマンティック」(第1話・第2話)
HY「AM11:00」(第3話・第4話)
JUDY AND MARY「自転車」(第5話・第6話)
チャットモンチー「風吹けば恋」(第7話・第8話作)
MONGOL800「小さな恋のうた」(第9話・第10話)
GReeeeN「愛唄」(第11話)

高木さんが西片くんをからかい、西片くんが高木さんに仕返しをしようと試みますが、毎回うまくかわされてしまいます。基本的に西片くんの視点からの描写ですが、時折高木さんの西片くんに対する思いが見え隠れする場面もあり、なんとも健気でいじらしい。2人の関係性をそっと見守っていたくなるような、なんとも歯がゆい作品です。高木さんがひたすら可愛いので、是非西片くんに感情移入して見て欲しいです!