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silver_silverのレビュー・評価・感想

異世界おじさん / いせおじ / Uncle from Another World
8

ここ最近の転生系の流行りに乗りつつも、新しい世界観の面白い漫画

まず初めに言っておくとギャグマンガものである。
タイトルを見て、この手の漫画を過食気味な私はうんざりしたが、読んでみるとびっくり!なんとも面白い作品だった。
いわゆるなろう系といったジャンルではなく、転生から帰ってきた主人公のおじさんが異世界で起きた出来事を語るといった展開で物語が進んでいく。
さらにシリアスな雰囲気は一切なくギャグマンガものであるため、格好つけたキザな主人公などは出てこずそこも評価は高かった。
しかしよくある異世界転生無双を程よく挟んでくれるため、スカッと爽快な場面も多々ありそういった物語が好きな層にも刺さる作品だと思う。

しかし絵が少しごちゃごちゃしており読みづらい部分もある。
ギャグ部分は、おじさんが転生する以前の流行とジェネレーションギャップを感じるところを描いているシーンが多く面白い。
私自身は主人公のおじさんの世代の流行りをあまり知らないため理解できない部分も多々あるが、それが逆に主人公たちの気持ちに共感できる面白い舞台装置になっている。ドンピシャでおじさん世代である読者には、おじさん側の気持ちが理解できるのでまた違った面白さがあるのかなと思う。
いろいろと書いたが最終的にまとめると、転生物を取り入れながらも昔ながらのこち亀感をどことなくにおわせる面白いギャグマンガのような作品だ。

Escape from Tarkov
10

Tarkovからの脱出

ハードコアFPSと言われていてプレイすればするほどこのゲームにはまっていく。
このゲームは他のFPSのゲームとは違い脱出を目的としたオンラインゲームだ。
1つのマップに約12~20人程のPMC、多くのNPCといったPvPvEの今までのFPSとは違う形となっている。
各プレイヤーには各々脱出出口が決まっておりそこを目指すのが目的だ。
PMCと戦うのもよし、NPCと戦うのもよし、物資を集めて戦わず脱出するのもよし。多種多様のプレイスタイルで楽しめるのが良いところだ。
敵を倒すとその敵が持ち込んだ物資を持って帰ることができ、次の戦場に持ち込むことができる。
ハードコアと言われている理由が倒されると一部の条件を除いて物資がロストする。正に自給自足の生活だ。
よくあるFPSとは違いHSはほぼ一発、胸を撃たれても2、3発でゲームオーバー。
NPC自体の性能もその辺のFPSとは違い異常なまでに強い。
命の重さはトップクラスのFPSだと思う。
武器などのカスタムの幅もトップクラスにあり自分だけのカスタマイズをすることも可能だ。
私はこのTarkovの世界にどっぷり浸かっている。
是非ともリアルな世界観のFPSを求めている方はプレイして頂きたい。

孤独のグルメ(ドラマ)
10

食べることは生きること

誰にも邪魔されずに美味い飯を食べたい。そんな男、井之頭五郎が食べる姿を延々と眺めるだけの漫画です。
そう聞くとつまらなさそうに聞こえるかもしれませんが、それが面白い。この作品の最大の魅力がそこにあります。

主人公の五郎ちゃんは自営業をしており、日本各地に顧客を持っています。
五郎ちゃんは顧客の元に訪れたついでに美味しそうな飲食店を探しては、前情報は何も無しで飛び込んで行きます。

ちなみにですが、この際訪れる飲食店は実在するお店がモデルになっており、孤独のグルメ聖地巡礼ができるのもこの作品の面白さの一つです。

お店に入った五郎ちゃんはメニュー表を眺め、気になった物の詳細を店員さんに尋ね、そしてそれらをすべて注文します。
自営業で独身なため、お金には困っておらず、そして大食いなため、驚く程の量を食べます。

提供される食事たちはパンチが効いたものが多く、五郎ちゃんは初めは面食らうのですが、なんだかんだで完食し、満足げに退店した後に迷言もとい名言を残します。

五郎ちゃんは食べている時もそうですが、心の声で名言を発するのです。

主にこういった内容の作品なのですが、なかなかご自身で読んでみないと魅力が伝わりにくい作品かもしれませんので、気になる方は是非一読してみてはいかがでしょうか?

ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ / ポケモンRGBP / Pokémon Red, Green, Blue and Yellow
8

昔のゲームボーイソフト

今やおなじみとなっているポケットモンスターシリーズ。その一番最初の作品。ゲームボーイで発売された商品です。このポケモンは最初の3匹(いわゆる御三家)が「ヒトカゲ」「ゼニガメ」「フシギダネ」から選びます。自分を含め周りの友人らの中で人気だったのは「フシギダネ」か「ゼニガメ」でした。「ヒトカゲ」はいずれ進化すると「リザードン」になり、今はかなり有名で最近のポケモンにもよく登場してくる人気ポケモンでしたが、当時は全然人気がありませんでした。その理由は炎タイプのポケモンは弱点が多い割に、効果が抜群の種類も少ないからです。さらにリザードンに進化すると飛行タイプも追加されて、電気タイプなども弱点になってしまうので、さらに弱くなってしまいます。その点ゼニガメとフシギダネは効果が抜群の種類が多く、進化してもタイプに変動がないので強かったです。当時は、それがネックになりヒトカゲを選ぶ人が少なかったです。

グラン・トリノ / Gran Torino
8

渋いという言葉がピッタリな映画グラン・トリノ

渋いという言葉には、落ち着いた趣がある、味わい深いなどの意味がありますが、グラン・トリノという映画がまさにそうだと思います。妻に先立たれた、頑固な隠居老人を演じる、クリント・イーストウッドが、隣のモン族の少年と、少しずつ心を通わせていくストーリーです。この映画を見ていると、家族や血の繋がり民族、年齢、性別など関係なく、人と人のコミニケーションの中で相手のことを理解し、認め合い、尊敬し、友人になれることが、いかに素晴らしいかを、感じざるをえません。イーストウッド演じる、コワルスキーは、頑固でニヒルな老人です。口を開けば悪態ばっかついてます。なのにところどころ、可愛い面もあって、憎みきれません。このコワルスキーの生き様を描いたグラン・トリノ、現代では、こんな生き方がかっこいいと思ってたんだ昔の男性に対して、ふーんといった、一歩見せ方を間違えれば、よくある自己犠牲のお涙ちょうだい映画よね、と、嘲笑を買いそうなシナリオですが、見終わったあとの涙、心のうちから湧き出る、かっこいい、という感情。クリントン・イーストウッド演じるコワルスキーの生き様に、果てしない憧れを抱き、エンドロールを涙なしでは迎えきれない、そんな映画です。

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島 / ドラクエビルダーズ2 / Dragon Quest Builders 2 / DQB2
8

幅広い層をねらった良い意味で貪欲なゲーム

幅広い世代に人気のドラゴンクエストの世界を、クラフトゲームとして楽しめる作品。
目の前に広がる山や渓谷、植物、建物、食器などの日用品まで、ほとんどの物質をおおきづちで壊し、手に入れることができる。手にした素材はブロックとして積み上げていくことで自分好みの家や街並みを作れる。頑張れば島そのものを作ることも可能。

自由にブロックを積み上げたり、建造物を作ったりするクラフトゲームは過去にも多数発売されているが(マインクラフト他)、この作品がそれらと一線を画しているのは、遊びの場が「ドラゴンクエスト」であるという事だ。
ドラゴンクエストをプレイした事がある人なら、街を形作る家のブロックや家具、衣装を見るだけでドラゴンクエストに夢中になっていた当時を懐かしく思うだろう。あの頃を思い出を胸に、街並みやダンジョンを再現するも良し、シリーズにはありそうで無かった自分の空想の城を築き上げるも良し。難しい事は何もない、ただブロックを適当に積み上げるだけでも、それらしい建造物を建築できるのだ。
もう一つの魅力として、本作のシナリオが、妥協のない、まさに「ドラゴンクエスト」なのだ。ユーモラスな仲間との出会い、突然の悲劇や別れ…。メインのクラフトを妨げる事なく絶妙なバランスで主人公達の冒険を見届ける事ができる。
クラフトゲームのひとつのハードルとして、創作や同じ作業が苦手だから長続きしないだろうという不安があるだろうが、この作品は、クラフトゲームの入り口としてはとても入りやすいゲームである事は間違いない。

ハイキュー!! / Haikyu!!
8

今までにない青春漫画!

週刊少年ジャンプにて大人気連載中の漫画、ハイキュー!!。
その名の通り排球、バレーボールを取り上げた作品となっています。舞台は宮城県。公立高校である烏野高校バレー部がバレーの大会で全国を目指します。バレーボールについて分かりやすく説明がしてあるので、ルールやポジションを知らないという人も勉強になり、楽しみながら読むことができます。
この漫画の主人公は高校1年生・日向翔陽。この作品には、日向翔陽をはじめとした登場人物がとにかく沢山登場するのが特徴です。登場人物のほとんどが、烏野高校バレー部のライバル校、対戦校ですが、この漫画の見どころは他にもあります。
この漫画には、登場人物全ての人にも過去やバレーボールに対する思いが詳しく描かれています。普通の漫画では、ライバルである相手はライバルのまま終わることが大半だと思いますが、このハイキュー!!は、ライバルが試合にかける思いでさえも主人公のように語られています。単純に言えば、全ての登場人物に感情移入がしやすい工夫がされているのです。ライバル校なのに、対戦校なのに、何故か負けてほしくないと思ってしまう。勝ってほしいと思ってしまう。なんだか不思議な気持ちにさせてくれる漫画に目が離せません。

大神
10

"美しい"ゲームを探すなら「大神」がおすすめ

カプコンが発売しているゲーム「大神」をご存知でしょうか。プレステ2にて発売されて以来、その人気ぶりから幾度となくリメイク版が発売されているアクションゲームです。
このゲームの一番のポイントは、何と言っても映像がとにかく美しいこと。それは決して、画面が綺麗かどうかではなく、音楽から、風景の描写から、コントローラーから伝わる振動から、匂い以外の全ての感覚を使って感じることのできる美しさなのです。風景美を楽しみながらプレイすることが好きなら、今すぐにでも手を出すべきだと断言できます。ただし、これを真っ先に伝えた上で明記しておきますが、ゲームのプレイ画面自体はリアルな3D描写とかではありません。寧ろ、和の雰囲気満載に漂う、一つの絵巻物語のような毛筆タッチで統一されています。
ストーリー自体も、日本の有名な神様が出てきたり、おとぎ話の人物や舞台が出てきたりと、純日本な世界観で織り成されています。それが絶妙に組み合わさって、このゲームにしかない魅力を引き出してくれているのです。
そして、このゲームのもう一つのポイントは、とっても癒されること。とにかく癒されます。マップをただ練り歩くだけでも楽しいくらいです。道中に散在する動物に餌を与えることもできて、その姿にも癒されます。
主人公は人ではなく一匹の白オオカミなのですが、それがまたとても愛らしく、よりプレイを楽しませてくれるポイントとなっています。ゲーム自体は、30時間もあれば主要ストーリーを終えられる程度の決して多くはないボリュームなのですが、物足りなさは全く感じません。やりこみ要素もちゃんとありますし、やりこまなくてもストーリーだけで十分に満足感を得られるほどに話がよく出来ています。コミカルな部分も、シリアスな部分もちゃんと抑えて、一つのお話としてきちんと完結させてくれています。ゲームの操作に関しては、難易度は易しい部類に入ると思いますし、他のゲームに比べて新品でも安く買うことが可能ですので、少しでも興味があれば買ってプレイしてみることをおすすめします。

月刊少女野崎くん / Monthly Girls' Nozaki-kun
9

びっくりするほど快適なラブコメです

恋に溢れた甘酸っぱいラブコメでなく、コメディにパワーを注ぎ込んだ、たいへんパワフルな漫画です。鈍感主人公に恋してるヒロイン、というすれ違いラブストーリーを基盤にしておりますが、このすれ違い方が「漫画で読む漫才」というくらい面白いです。
四コマ漫画の方式で話が進むため、オチのある小話が延々と続くので、途中でだれることもありません。登場人物も豊富ですが、外見も特徴も性格もしっかり書き別けられておりますので、ひとりとして同じようなキャラがおらず、皆の個性が光ります。
この登場人物たちが心地よく、全員に好感が持てます。主人公の鈍さは笑え増すし、その主人公を好きすぎるあまりに、我を忘れてしまうヒロインのぶっ飛んだ言動が、まあ愛らしい。このふたりの周りでもたくさんの「友達以上恋人未満」な人物たちが居ますが、無自覚だったり誤解してたりと、奇跡的なくらいすれ違っています。
若干カオスな人物たちが巻き起こす、ドタバタな日常がとっても好きです。ほとんどコメディで楽しく快適に読めるラブコメです。キャラクターのファンになってから、作品の虜になります。たまに起きるラブの進展は、スローペースですが、そのぶん「ついに」というインパクトが強くてドキドキします。皆の行く末が気になり、一度読みはじめたら目が離せません。

キングダム / KINGDOM
10

今頑張っている人こそ読んで欲しい。成り上がりストーリー

キングダムは紀元前の古代中国の史実を元にしたお話です。
主人公の信は田舎の戦争孤児で下僕の身で、毎日奴隷のように働かされています。そんな信は、同じく奴隷として育った「漂」と天下の大将軍を目指しています。そんな二人でしたが、離れ離れになりそして「漂」は死亡してしまいます......。「漂」の亡くなった悲しみを乗り越えながらも、信は諦めずに天下の大将軍を目指します。
天下の大将軍を目指す為にはまず戦に出ることから始めます。最初は一番弱そうな伍(5人で組んでその5人で戦を共にする)で戦をしましたが、無事に武功をあげました。そして、田舎の下僕だった少年が異例の100人将になります。どんな辛い状況でも絶対に諦めない信に次第についていく者、応援していく者達が増えていきます。
主人公の信はもちろん、仲間がとても共感出来ると思います。いつも真面目だけが取り柄で、印象がない人の活躍、産まれながらの重圧に苦しみながらも成長する人、自分は何が向いているのか分からないから必死に探し努力する人…。出てくるキャラクターがみな人間味に溢れているので、必ず一人は共感し応援したくなることでしょう。毎日頑張っているけど、中々報われない方や、何かを成し遂げたい方が読むと勇気をもらえること間違いなしです。

おそ松さん / Mr. Osomatsu
10

たかがギャグアニメの映画化と侮ることなかれ!

数年前にその名がトレンドするほどの大ヒットを記録した「おそ松さん」が満を持しての映画化です。深夜アニメだし、下品な単語やセリフもある、正直観る人選ぶアニメであることは否めません。しかし今回の映画は自信をもってお勧めできる作品に仕上がっています。
20歳を過ぎても揃いも揃って働かずニートを極めている六つ子、彼らがなんと高校生の時代の自分たちに合うというストーリーです。なんだよくある設定じゃいないかと思うかもしれませんし、正直その通りです。でも映画をみると最初に持った印象とは全く違った感想を得られます。よくある青春映画と言えば、友情や恋愛といった青春もの。もちろんこの映画にもそれはあります。かれらは彼らのアイディンティである「六つ子」というレッテルに悩み、自分という「個」はなんだろうと悩んでいます。六つ子でいることに疑問なんて持ったことなかった彼らが赤塚不二夫のうみだした「おそ松くん」から「おそ松さん」へと変わっていく物語です。自分たちは将来どうなるの?変わらなきゃいけないの?といった誰もが一度は感じたことのある思いを、18歳の彼らは感じていて悩み傷つき、必死にもがいています。そんな彼らを救うのが大人になった自分たちです。そのままでいいんだよ、変わらなくてもいいだよ、と一番言ってほしかった言葉を投げかけて、思い出したくもない過去の自分たちを励まします。彼らは一般的に見たらダメな大人です。ニートで彼女もいない、親のすねをかじっている。しかし立派な大人になっていたのも事実でした。また、自分たちのアイデンティティを封じ込めてでも周りに合わせようとしてた18歳の彼らを救ったオリジナルキャラクターにも注目です。彼女がいたからこそ、彼らの過去はいいものに変わったのだと思います。かつて自分たちが通った「高校三年生」という時代をおそ松さんという個性的なキャラを通して見れるいい作品です。また、これから大人になっていく若い世代にも見てほしいです。そして無理に代わる事はない、自分を受け入れて大人になっていってほしいと思います。元がギャグアニメなので映画館は笑いで包まれる時間が長いですが、ホロリと感動も覚えることもできるいい作品です。ぜひご覧ください。

椎名林檎 / Sheena Ringo
9

常に最先端を作り続けるアーティスト椎名林檎

「椎名林檎」と聞くと、ナース姿で窓ガラスを割っているあのシーンが頭に浮かぶ人も多いかもしれません。ナースコスプレで話題になった「本能」を筆頭に「歌舞伎町の女王」「ここでキスして」等、彼女の曲調は攻撃的であったり、ダークなイメージが強いかもしれません。しかし、彼女がメンバーを選りすぐんで結成したバンド「東京事変」では一転、ボーカル、ギター、ピアノ、ドラム、ベース、を最大限に生かした5人でのバンドサウンドにこだわり、「群青日和」「透明人間」「閃光少女」等、キャッチーな曲調且つ、椎名林檎の独創的な詩が相まって、ソロの時とはまた違った魅力があります。
残念ながら、「東京事変」は解散してしまいましたが、その後も「椎名林檎」のソロ活動は続いています。ジャンルに囚われない彼女の作曲スタイルからは、ポップス、ロック、に限らずジャズ、ファンク、クラシックを基調とした曲も作り出されています。楽曲提供にも積極的な彼女は「TOKIO」「ともさかりえ」「栗山千明」と、多方面のアーティストに楽曲提供を行っています。それぞれの個性を存分に引き出しながらも、彼女自身の世界観も取り入れられた曲達はそれぞれが唯一無二の曲といえるでしょう。どの様な形であっても彼女が作り出した曲にはいつも驚きと発見があります。「椎名林檎」の新曲が発表されると、聴く前からいつもワクワクが止まりません。

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店
10

ほっこりする映画です

こちらはオランダ制作のハートフル映画になります。
子供の頃から精神疾患を患う主人公が、母親の死をきっかけに自殺を試みるところから映画が始まります。この時点でもなんども自殺に失敗して少し笑えるのですが、この物語のメインは自殺したい男がなんやかんやで死から逃げる所です。

自殺幇助サービス、つまり安楽死サービスとも取れるその企業からの刺客により、男の味気ない人生は180度変わっていきます。死を望み、「サプライズ」というコースでいつ訪れるか分からない死を待ち続ける男は、自分と同じ自殺志願の女性に会うことで、ずっと昔にしまい込んでいた人としての感情を取り戻していきます。
貴族として生まれ、何不自由なく生き、そしてずっと死ぬ事を待ち望んでいた主人公が、生きるために泥だらけになっていく姿には、感動を覚えました。

オランダは安楽死制度の取り入れてる国の一つですが、この映画を観ると人生の捉え方が変わります。この自殺幇助サービスも、利用する側もされる側も決して後ろ向きではありません。幸せのうちに逝く事、生き方と同じく死に方にも自由があっても良いじゃないかという意志が伝わる映画です。人生観について前向きになれる映画です!