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shining_dark1227のレビュー・評価・感想

らき☆すた / Lucky☆Star
7

オタク文化の原点の作品であるらき☆すた

『らき☆すた』は美水かがみ先生が描くゆるっとした日常マンガです。
登場するキャラクターは多数いますが、メインとなるキャラクターは「泉こなた」「柊かがみ」「柊つかさ」「高良みゆき」の4人です。

それぞれのキャラの特徴ですが、「泉こなた」はネットゲーム(通称ネトゲ)をこよなく愛するオタク女子です。担任の「黒井ななこ」先生はこなたとはネットゲーム仲間となっています。
「柊かがみ」「柊つかさ」の2人は4人姉妹である柊家の双子です。実家が神社であり、この神社は埼玉県にある鷲宮神社がモデルになっています。「柊かがみ」は友人であるこなたのオタク趣味に理解があり、作品内でラノベを好んだりする描写があります。
「高良みゆき」はこなたから「歩く萌え要素」と呼ばれているキャラクターです。

こなたたちの周りを取り巻くキャラクターは他にもいます。
「小早川ゆたか」「岩崎みなみ」「峰岸あやの」「日下部みさお」や、こなたと同じくオタクである海外からの留学生の「パトリシア・マーティン」、同じくオタクで腐女子の「田村ひより」がいます。

この作品は「クレヨンしんちゃん」と同じ埼玉県が舞台となっている作品です。

アニメではオタクにはおなじみの「アニメイト」の「アニメ店長」が出演いたり、スピンオフ作品の「らっきー☆ちゃんねる」では「小神あきら」と実在する声優「白石稔」がオリジナルキャラクターとなっています。

オタク文化の原点でもある「らき☆すた」に触れてみてはどうでしょうか。

暗殺教室 / Assassination Classroom
10

独特な世界観から抜け出せない

『暗殺教室』は松井優征先生作の漫画で、アニメ化、実写映画化と大ヒットしました。
舞台は日本有数の進学校の私立中学に突如現れた時速マッハ20の速度を持つ生物(以下殺せんせー)が学校の先生となり生徒に勉強と暗殺術を教えるストーリーです
「なぜ暗殺術??」だと思いますが、元々この殺せんせーは自分の暗殺を1年以内にしなければ地球を滅ぼすと脅しています。
これはめちゃくちゃぶっ飛んだ設定ですが、一度読んで見ると、なかなか緻密に描かれたストーリーです。
実はこのストーリー、最後の殺せんせー以外誰も死なないのです。習った暗殺術をどうやって生かすかがきもですが、それがとてつもなく面白いです。
設定もキャラも不謹慎で非常識だけど、殺せんせーは落ちこぼれのE組の生徒たちに対して、暗殺の未熟さをからかうことはあっても、人間性を否定したり見捨てたりすることは絶対にありません。E組を蔑視する他の生徒や教師に対して「教育的指導」を施す殺せんせー。にゅるにゅるしてるし人類の敵なのに、いつの間にか生徒に慕われているという、複雑で不思議な魅力のある先生です。
これからどんな漫画を読もうか迷っている方へ、絶対読んだ方がいいです。中弛みもなくスラスラと最後まで読めます。

HUNTER×HUNTER / ハンター×ハンター
8

ハンターハンター・オススメマンガです。

アニメ化もしている『ハンターハンター』のマンガ版のレビューです。
本当はとても面白いので評価は10なのですが、あまりに長期連載休止なので8にしました。

この作品は、大きく分けてハンター試験編、天空闘技場編、幻影旅団編、グリードアイランド編、キメラアント編、そして暗黒大陸編となっています。
最初のハンター試験編を読んで、面白かったら続きを読むといいと思います。けっこう残酷な描写も多いので。
一番面白いのは、キメラアント編だと思います。かなり衝撃的な内容なので、あえて触れません。
実際に読むと、とても面白いと思います。敵も味方も魅力的なキャラが多いですが、個人的にレオリオが好きです。強力な能力をもつ念能力者がいっぱいいる本作で、レオリオは弱いです。しかし、精神力というか、仲間想いの人間性で、主人公のゴンたちを助けます。幻影旅団編ではレオリオの勇気と機転がなかったら、ゴンたちは旅団にやられていたと思います。力が弱くても敵に立ち向かうところが好きです。
クラピカは幻影旅団編のあと、なぜ旅団と戦わないのか疑問だったんですが、「ゴンの言葉で復讐心が薄らいだ」ということらしいです。
グリードアイランド編はカードの名前と能力が覚えられず、難しすぎてあまり楽しめなかったです。

とにかく、この作品に興味があったら、キメラアント編までは読んで欲しいです。コミックスで一気に読んだら休載のストレスもなく読めると思います。おすすめします。

フルーツバスケット / フルバ / Fruits Basket
10

つらい過去をのりこえいく登場人物達に元気をもらえます

このマンガが大好きです。逆境にめげない前向きな高校生の女の子・本田透が、草摩由希・草摩夾をはじめとする「草摩家」の人々と出会うところから始まる物語です。
このマンガは「草摩家」の人々がただの人間ではなく、異性に抱きつかれると十二支に関係した動物に変身してしまう体質だということが他のマンガとは異なる唯一の点です。少しファンタジーなほのぼのスクールラブコメという感じでしょうか。
大好きだと思う一番のポイントがキャラクター達の成長を明確に描いているところです。ヒロインの透はもちろん、由希、夾、他ほとんど全ての登場人物達の心理的成長が描かれており、どのキャラクターにも心に引っかかる思い出を持っていて、それを乗り越えていきます。きっと誰もが一人は感情移入してしまうキャラクターを見つけることができるのではないでしょうか。
この点ではとても真面目な空気だけしか感じられないかもしれませんが、スクールラブコメという面白さがきちんとあり、両立できている点がフルーツバスケットの一番の良いところだと思っています。
1998年から2006年まで連載された全23巻の少女マンガで、2019年に2度目のアニメ化をされています。連載終了から13年後にアニメになっている点はフルーツバスケットの面白さを物語る一つの出来事ですね。23巻というのは長く感じる方もいるかもしれませんが、私はこのマンガを読んでみてすぐにはまってしまい、あっという間に読み終えました。はまれるマンガです。

カプチーノ
9

ビームコミックスには珍しいラブコメディ

菊池まりこ氏が描くとても可愛らしいラブコメディです。
涙川克美(なみだがわ かつみ)16歳は初心で甘々の女の子。
そんな彼女は友達の付き合いで初めての合コンにカラオケに行きますが、高校生らしからぬふしだらな雰囲気に馴染めず帰ろうとします。友達に引き留められ、戸惑った克美はとっさにその場に居合わせたカラオケの従業員であった萩原岳彦(はぎわら たけひこ)を彼氏であると嘘をついてしまいます。
岳彦は状況を何となく理解し調子よく合わせてくれ、彼女の嘘を信じた友人から「デートの写メ」をねだられた後もきちんと写メを取るために予定をあけてくれる優しい大学生でした。

その後のデートで本当に付き合うことになった二人のどたばたラブコメディです。
何もかも初めてで分からないことだらけ、自分に自信もない克美と、優しいけど優しい男止まりで何となく過ごしてきた岳彦が付き合ってから本当の意味で惹かれ合っていく、という王道のストーリーですが、特筆して素晴らしいのは丁寧でかつ可愛い作画と漫画描写の勢いの良い面白さにあります。
ビーム(現ハルタコミックス)ではファンタジー物やSF物が多い中、あえてこの題材にトライしているだけあって、独特のテンポと個性的だけど懐かしくも感じるキャラクターがとても魅力的です。
最初はリードされっぱなしのようなヒロインですが、徐々に成長し自己を表現していけるようになる成長譚的な側面もあり、応援してくれる友人にも恵まれていて読んでいて心がほっこりします。

もう完結済みで全3巻と揃えやすいので、是非多くのラブコメファンの方に読んでほしい作品です。

金田一少年の事件簿
10

トリックだけじゃない

世の中には多くのミステリー作品が出回っていますが、これほどまでに人の心にスポットライトを当てているものは少ないのではないかとおもいます。
犯人の動機がすごい。人が人を憎むとはどういうことか、命を奪うとはどういうことか。そんな事を考えさせられるような話が多いです。
少し前まで、新たに金田一少年の事件簿Rとして再連載したようですが私個人としては初期(金田一少年の決死行)までが一番オススメです。このころが一番、先に書いた『金田一らしさ』が全面に出ているからです。中でもオススメなのはオペラ座館三作品と魔犬の森の殺人、墓場島殺人事件あたりです。これらの作品は自分自身より大切な恋人がいるひとならば、その犯人がどれだけの憎しみを抱いたか胸が苦しくなるほどよくわかると思います。
他には首切り武者や雪夜叉の事件など、親子スポットライトを当てた事件などもとても深い仕上がりになっています。
また金田一少年の事件簿はアニメ化、ドラマ化されていますが、最も良いのはやはりマンガです。
犯人の怒りや悲しみ、憎しみや苦しみそれらが渦巻き、爆発し、やがて人を鬼に変えるまでの様相を最も表現出来ているのは漫画だと感じています。
興味を持たれた方は是非、漫画を読んでみてください。

Bloodborne / ブラッドボーン
8

ただの死にゲーではない! 時に手が震える程の興奮

「マゾご用達」「死にゲーの金字塔」と名高いフロムソフトウェアが満を持して発売した新規ソフト。
古い欧州の街並みを、己が病を治す為に、血と獣の匂いを浴びた狩人として駆け抜ける。あらゆるものを壊し、奪い、暴き、その果てに辿り着くものは......。間違いなく、このゲームが発売された2015年で最も面白いソフトであると私は断言します。
「でも、難しいんでしょ?」「いっぱい死ぬんでしょ?」こういう新規ユーザーの声を、SNSでもよく見かけます。はっきり言いましょう、YES。......いや、でもそこまで......(ごにょごにょ)PSNにて、一時フリープレイができた時期があったのですが、その際に最初のボスの撃退トロフィーの取得率が45%を下回った......なんてこともありました。でも違うんです!いくらボスが強いと言っても、運ゲーではないんです!敵の行動には必ず前兆があり、落ち着いて動きを見たならば、(10回くらい死んだ後に)自然と敵の体力を削れるようになっているはずです。自分でもわからない内に、どんどん動きに対応できるようになる。前の時は体力は半分も削れなかったのに、いつの間にかあと一歩まで来ている。あー!また死んだ!あの動きは避けられた動きだった!馬鹿!私の馬鹿!次はあのパターンがきたらこうやって対応してやる!ここで、こう、避ける!できた!焦るな!確実にいけ!慎重にだ!よし、ここだ、やった!勝ったー!!!!あ、たのしい。
フロムソフトウェアのソフト全般に言えることですが、鬼門は最初のボスです。心構えも経験もアイテムも技能も少ない中、どうその難関を潜り抜けるのか......。ここさえ乗り越えてしまえば、このゲームとの向き合い方、戦い方が自然と身に付き、気が付けば「あ、死ぬのたのしい」という境地に達しています。故に、最初のボスのことをプレイヤーは敬って『先生』と呼ぶようになるのです。確かに難しいゲームです。初見でクリアする、ということはあまりないでしょう。それでも、ボスを撃破した後、気付けば指が震えるほどの興奮を一度でも味わえば、多少の死なんて、なんてことはなくなっています。あぁ、叶うなら記憶を消してもう一度遊びたい......。必ず勝てる。心折れぬ限り。それでも無理なら、レベルをあげてステータスを強化しまくれば良いんですよ!(おすすめは体力!)

おおきく振りかぶって / おお振り / Big Windup!
9

青春高校野球漫画です

野球好きにも野球を知らない方にも必見の高校野球漫画です。
主人公は、三橋廉という中学時代にいじめられていたことが原因で、周囲の人間と中々コミュニケーションがとれない少年です。彼のポジションはピッチャーで、このポジションだけは誰にもとられたくないという、心の中は非常に熱い心を持っています。
三橋をリードするキャッチャーは阿部隆也です。阿部は頭脳明晰で三橋の制球力抜群のボールをコントロールしていきます。しかし、非常に短期で、三橋によく怒るシーンがたくさんみられています。そんな彼らと仲間達が甲子園という一つの目的に向かっていくストーリーです。
この野球部は、創立1年目で監督はなんと女性の監督です。部員からはモモカンと呼ばれています。それと、もう一人野球部の責任教師で部員からはシガポと呼ばれる先生がいます。この先生が生徒に対して、動体視力、瞑想によるメンタルトレーニング、栄養、食事指導といった、野球を科学的な視点から捉えて指導している場面が何度か見られるのですが、この辺りは非常に参考になります。野球以外にも高校生の日常的な場面で、定期試験で赤点をとらないように、自宅で皆が勉強するシーンや球技大会で他の生徒とも関わるシーン、ある野球部員がマネージャーに恋をしていくシーンと高校時代の青春を思い出すような場面もたくさんあります。高校時代の青春を思い出したい、そんなときにオススメできる漫画です。

ドラえもん のび太の月面探査記
6

辻村先生感弱め

大好きな作家である辻村美月さんが脚本を担当された、と宣伝されていたので見にいきました。ドラえもん自体も子供のころから好きで毎年見ています。大好きな辻村先生とドラえもんの融合。胸を躍らせて劇場に向かいました。

感想としては、面白かったです。ですが、例年のドラえもんとあまり変わらないように感じました。F先生に敬意を持ったうえで脚本を書かれたそうなので、自分の色を抑えられたのかもしれません。辻村先生が普段書かれる小説は、ミステリー色が強く、序盤からの謎が明かされることにより圧巻のラストを迎えます。伏線などもとても緻密。今回のドラえもんはミステリー色はそれほど強くなく、例年のようなわかりやすい感動シーンもありませんでした。しかし、序盤の何気ないセリフが伏線になっていたりするというのは「さすが辻村先生」と言いたくなります。
敵の大ボスの正体が人間ではなく実は破壊兵器AIだったり、永遠の命を持つ少年がのび太たちと関わる中で「限りある命」の素晴らしさに気づいたり…子供でなくても「今」を生きているわたしたちの心に訴えかけてくるような要素がたくさんありました。永遠の命を持つ少年「ルカ」とのび太やドラえもんたちの友情には、ホロリとさせられます。

ヲタクに恋は難しい / ヲタ恋
10

読み返してしまう

このマンガは隠れオタクの桃瀬が、学生時代の同級生・二藤と同じ会社で再会し、『今度の夏コミは参加するの?』と同僚の前で爆弾発言をされるところから始まります。オタクというだけで彼氏にフラれてしまう桃瀬は、オタクということを限られた人にしか話しておらず、周りの人には秘密にしていました。そんな話を聞いた二藤は『俺だったらそんなことでふったりしない。むしろコミケ同伴OK』とオタクらしい発言。そして桃瀬に採用され付き合うことになります。話の中で当時流行っていた台詞や有名なマンガのワンシーンが出てくるので、あぁこの作者もオタクだ~と感じることができます。桃瀬は腐女子、二藤はゲーマーなのでBL本を漁るシーンやオールでゲームしていたりとオタクあるあるもあるので見所だと思います。この2人の他にもキャラクターがいて、小柳、樺倉、二藤(弟)などと徐々に登場人物も増えて話も一層盛り上がるので見ていて面白いです。勿論付き合っている桃瀬と二藤にもデートイベントは発生します。デートなのでドキドキシーンもちゃんとあります。いつもギャグ性が入って面白くてニヤニヤすることも多いんですが、時折にドキドキシーン入ってきて新鮮で良かったです。この2人のカップルの他にもカップル誕生の予感??という感じも出てきているので、今後の展開に目を話せないです!このマンガは恋愛要素が入っていますが、少女漫画などの極度に互いにベタベタして甘ったるい展開があるっという事はない、さらっと読めてだけどもう一度読み返してしまう、そんな面白いマンガです。